三十一話 非雨の反則武器
とあるゲームに触発されてやった。反省はしている。後悔はしていない。
ほう…ここがギルドマスターが手配してくれた住居…と言うよりかは宿屋か。宿屋の主人にこれを見せろと言われたが、大丈夫かな?
ユキヒア「あのー、ギルドマスターからここに来いと言われましたが…」
主人「あ?ここは嬢ちゃん一人で来るような場所じゃねえ、パパやママと一緒に来な。」
まぁ、これが普通か。とりあえず、ギルド会員証とギルドマスターから渡されたものを見せてやる。
主人「何ッ!?13歳で会員証だと!?それに、宿の手配書…お前、何もんだ!?」
ユキヒア「だから、ギルドマスターがここに泊まれと言ったので、手配書と一緒に渡せと言われたんですよ。」
主人「そ、そうか…な、なら冒険者として泊まらせることが出来るが…こんな所で良いのかい?」
ユキヒア「ギルドマスターがここに泊まれと言ったんでここしか泊まれませんよ…とりあえず、しばらくはお世話になります。」
主人「ああ、よろしく頼む…」
よし住居確保。後は買い物を済ませて来よう。
…
…
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とりあえず、人が良さそうな人にチップ(銀貨1枚)を払い、道案内をしてもらう。なるほど、商店街みたいな奴に野菜とか道具とか売っているのか。
どこぞのイギリス人みたいに金を払っている途中にスリされなきゃ良いんだがなぁ…
おっ、野菜が売ってる。なになに、
「採れたての野菜を早い馬車でお届けされたお野菜!美味しいよ!」
ほう、ウチらの世界には、コールドチェーンがあるから採れたての野菜は鮮度はいいが、大体取れてから1、2日と見た。よし、色、艶が良い奴を予算内で買っていこう。
ユキヒア「すいませーん!これくださーい!」
店主「おっ、貴族の新人メイドさんかい?おうよ!これか?銅貨3枚だ!」
私が指指した奴は玉ねぎみたいなもの。しかし、現実世界では150円くらいなのに高えな。まあもしかしたらここら辺に畑がないからこの値段設定かもしれないが。
店主「……よし、銅貨3枚、ちょうど頂いたよ。おらよ!これおまけだ!」
ユキヒア「ありがとうございます!」
お、りんごみたいなやつだ。美味しそう。今日のデザートにしようか。
…
…
…
ユキヒア「厨房を貸して欲しいのですが…」
主人「唐突だな…」
実はこの宿屋、部屋にキッチンが無く、トイレと布団らしきなにか(多分モンスターの毛皮)が置いてあるだけだ。食事はどっかで食ってくるか宿屋に金を払って食べるかのどちらだ。
主人「一応今誰も飯食べる人いないからいいが、お前飯作れるのか?」
ユキヒア「まぁ難しい料理でなければ作れますが…調味料等使っていいですかね?後でお金払うんで。」
主人「へぇー、そうかい。調味料は粉末のやつ意外ならただで使っていいぞ。」
ユキヒア「ありがとうございます。」
よし、主人に厨房に連れてってもらったので、作る。作る料理はスープ。卵…この世界ではエッグと呼ばれていて、3個セットで銀貨3枚持ってかれた…懐が痛いぜ…だか卵あるとないとでは大違いだからね。
とりあえず、粉末意外のやつは自由に使っていいと言われたが、なにこれ…フライパンらしきものは普通にあるのだが、調味料の名前がわからん…ええい!色で判断すればなんとかなるだろ!
ナイフで買った野菜と採取した野菜をざく切りにして…肉はブロック状にして切ったり、細かく切ったり、カルビみたくしてみたり…下ごしらえはひとまず終わり。
水に浸した鍋を台に乗せ、魔力で火がつく魔道具らしき物を使う。
とりあえず、本格的スープは作ったこと無いので、適当に。まずは肉を沸騰直前の水にぶち込む。とある本で、肉を茹でると肉の旨みが水に溶け出すと書いてあったので、その原理を利用する。
肉の色が変わったら切った野菜をぶち込む!そして、舐めたらしょっぱかった調味料と多分胡椒だと思うものを一振り…んで、野菜が柔らかくなったら完成。多分薄味。
出来たスープを器に移す。せっかくなので主人にも提供する。
主人「おっ、スープか。具材は…肉と野菜か。そして美味そうだな。」
ユキヒア「パン有りますけど一緒に食べます?」
商店街には米…いや、穀物はあったが、コメが無かった…白飯食べたい。しかしないので、種類が豊富なパン屋さんに行って、パンを買ってきた。
一口すすると…ふむ、流石に現実世界ではいっつもコンソメの素を使ってスープを作っていたから、なんか味気ない…が、その味気なさを具材がカバーしてくれる。やはり野菜と肉を同時に食べると美味しいな。もし肉と野菜が擬人化したら絶対に結婚しそう。
主人は…ってフリーズしてる…お口に合わなかったんかな?それだけではフリーズしないと思うが。
主人「…美味い…」
あ、生きてた。そして口に合ってたみたい。
主人「おい、こんな美味いスープ、何で作った!?」
ユキヒア「は、はあ、とりあえず粉末の物を少しとしょっぱかった液体と肉と野菜だけで作りましたが…」
主人「粉末を使ったか…いやそんなことはどうでもいい。なぜこんな美味い物作れるんだ?」
うーん、ここまで美味いって、素材の質かな?いや私は薄味だと思うのだが、たまに作るくらいだから私は普通の反応だが。
ユキヒア「よくわかんないですが、肉の旨みですかね…」
主人「肉の旨み…だが、干し肉とかで作ってもこんな美味くはないが…」
その原因、干しているからでは…?いや干されてから熟成されるとは聞くが、熟成されないやつなのでは?
ユキヒア「普通に買ったお肉を茹でてみてください。多分旨みが溶け出てくると思うんで。」
そう言ってると主人はスープを完飲したみたいだ。
主人「いやー、うまかったうまかった。粉末のやつのお金はいいよ。久々に美味い物が食えた。また作ってくれないか?」
ユキヒア「いいですよー。私が作るものであれば。」
あー、卵使ってないや…肉屋とかに明日行って骨とか軟骨とか鳥の骨とか貰おうかな?
ふぁぁぁぁ…眠たい…飯食ったからかな…?寝よう。何もすることないし。
ユキヒア「主人…眠いんでもう寝ますね…なんかあったら起こしてください…」
主人「そうかい、おやすみ!」
私は自分の部屋に入り込み、布団らしき何かに包まった後、すぐに眠りにつく…
非雨「ん…?」
ペルさん「やっと起きたか。」
ツリス「起きるの遅いよー、まぁ私たちが寝てる合間に意識をこっちに寄せたんだけどサ…」
寝てる時に呼び出すなんて、なんかあったんかな?
ツリス「あんた、浪漫を求めたくないかい?」
非雨「…というと?」
ツリス「魔力で発射される銃を試作してみたッ!」
非雨「おおー、すごいな。今までbb弾で発射される奴しか使ってなかった…ってこれAK-47?」
ツリス「うん、というか、その銃をモデルにしてマガジンを魔力で発射される様に改造したやーつだね。私も魔力式の銃を作るのは初めてなんだよね…チラッ」
非雨「つまり、バトロワゲーをやってる私に試験発射しろと?」
ツリス「そー。反動は…あんたの体なら大丈夫でしょ。」
んー、魔力で撃てるからリロードは必要ないかな?だったら弾幕を張れるジャマイカ!楽しみ。
ツリス「とりあえず、弱いけど微妙に硬いモンスターを召喚するから、そいつにブッパしてみたら?」
非雨「りょーかい。」
んと、仕組みはっと、魔力の調整が出来ると…1、10、100と…モデルガンみたいなやつで、セーフティの所を魔力調整にしたのかな?(語彙力皆無)
ツリス「よし、召喚終わりっと、撃ってみてー」
非雨「ヒャッハー!汚物は消毒ダァァァ!」
私は魔力消費1にして、弾幕を張る…魔力を200くらい使ったらモンスターは死んだみたい。蜂の巣だね。うん。
ツリス「ふーん、そんな感じね。暴発はしなくて良かったわ。また試作する予定だし、それあげる。」
非雨「え?それ異世界に持ち込んでいいの?」
ペルさん「大丈夫でしょ。多分…」
非雨「心配だなぁ…」
ペルさん「見せなきゃ大丈夫でしょ、あと盗まれない限り。」
非雨「なんか所有者から離れたら消えるとかそういうのないの?」
ツリス「ないね。盗まれない限りは大丈夫でしょ。」
ペルさん「それに私の世界の人は使い方わからないと思う。」
それなら大丈夫かな?
ツリス「じゃ起きたら自動的に現れる感じにしとくよー。」
非雨「ありがとう。いやー、銃が魔力で撃てるっていいよな!」
私がリアルの銃を簡単に撃てることに揚々としながら、私は意識を失う。
射程距離とかの設定(追加、変更予定)
魔力1=射程距離300m、発射速度毎分900発(元ネタはサブマシンガン)
魔力10=射程距離500m、発射速度毎分500発(元ネタはアサルトライフル)
魔力100=射程距離300m or 1000m
発射速度毎分1000発 or 発射速度毎分10発 (元ネタは重機関銃orスナイパーライフル)
お金の設定。
小銅貨=10円
銅貨=100円
銀貨=1000円
金貨=10000円
大金貨=100000円
(多分滅多に使うことはない)
他の異世界転移系の小説の値段の見方で合ってますが、見てない人用のやつです。
多分魔力の銃を使うと、魔法の練習になるはず。多分。
とあるゲームってわかるかな?




