表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
KING  一度は諦めた舞台で。  作者: 銀乃矢


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/28

第1話「問題山積み」

しかし、国際映像によく映し出されたのはテールパイプから白煙を吹き上げるVERTE TOYOTAのマシン。


「おいおい…もう3基目だぞ…」


揉めているファクトリーのスタッフたち。

「予算も少ないから開発もまともにできない。」


ハンガリー GPを終えた時点で、13戦で9回のリタイア。


上層部は

「この結果だと〜、これは予算削減せざるを得ないよぉ〜」

「勝てないのならやる意味はない。」

といった声をぶつけてきた。


「1年目から勝てるわけねぇだろ…ましてやまともに開発も進まないチームで」

おそらく、上層部は2009年に猛威を振るったBRAWN GPのようなドリームチームを思い描いているのだろう。


夏休み明け。


「守谷代表、次の大会から故障箇所を改善したパワーユニットが投入される予定です。」

「わかった。」


新設計のパワーユニットがVERTEの2台に搭載された。


彼らは事態が好転することを願っていた。


しかし、現実は非情だ。

安達響希のマシンのパワーユニットがまた燃える。


「次の大会で安達は交換ペナルティか…」

安達のマシンはパワーユニットの変更可能回数上限を超えてしまった。


「でも、ストベルグがなんとかポイントを取ってくれたからOKか。」



イギリス、オックスフォードのトヨタF1拠点。

守谷は安達のマシンに搭載されていたパワーユニットの故障箇所を探る。

「なんでこんなにこのパワーユニット燃えるんだろうか。」


3基のあちこちが焦げたパワーユニットを見る。

MGU-Kという発電装置が壊れていることに気づく。


「MGU-Kか。どのパワーユニットもここが壊れてる。異常振動とかが起こっているのかも。」


「他には…」

エンジン全体を見るとまた壊れている箇所に気づく。

「ターボか。」


パワーユニットの開発者に聞いてみる。

「これ、素材何使ってるの?」

「1000系のアルミ合金です」

「そうか。ありがとう」


「1000系かぁ。壊れやすいなそりゃ」

1000系のアルミ合金は加工性が高いなどのメリットもあるが、熱伝導率も高い。

パワーユニットにとって熱害は死活問題。


「とりあえず、外部からの振動に耐えられるMGU-Kの開発とターボの素材を変更かな」



「ターボは7000系のアルミ合金に変更、MGU-Kは外部からの振動に耐えられる構造に再設計、っと」


East Fuji Technical Centerではスペック2としてこのターボとMGU-Kを見直したものを投入することで決まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ