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プロローグ

「私達、トヨタは一度諦め、閉ざしてしまった扉をもう一度開ける決意をしました!」


「トヨタF1プロジェクトです!我々はもう一度、F1の舞台に戻らさせていただく決意を決めました!」


そして会長の両サイドにあった幕を被ったマシンがアンベイルされる。


トヨタらしい黒に赤のデザイン。


「我々は、提携しているチームの株式を大幅に保有することで実質的買収を実施しました。そして誕生したのがこのVERTE(ヴァーテ)FORMULA ONE TEAMです!」


「我々は今回、パワーユニットも独自設計のものを投入することになりました」


「フォード、フェラーリ、メルセデス、アウディ、ホンダ、アルピーヌという6社がしのぎを削る舞台に我々トヨタも加えさせていただくことになり、とても楽しみであります。」


「我々の目標は優勝、最終目標はF1チャンピオンであります。今シーズンから、皆様の声援に答えられる結果を出すトヨタにご注目ください!」


記者団から大きな拍手が上がる。


その頃、本社の会議室では上層部と、F1プロジェクトリーダーによる会議が行われていた。


「守谷くん、期待しているぞ。久しぶりの挑戦だ。」

「優勝できるんだろうね?」

「もちろん、させてみせます。」


守谷玄弥。

かつてスーパーフォーミュラでRESA Grand Prixを率いていた。

そしてその手腕が評価され、F1のプロジェクトリーダーに選出された。


「この、2人の、安達響希くんとキャロル・ストベルグくんは速いんだろうね?」

「えぇ、F1への登竜門であるElite Formula Seriesで表彰台に上がった経験もたくさんありますし、2人のバックアップ能力はとても高いので期待できます」

「そうか。」



勝てなくても、今年は着実にポイントを稼ごう。

そう守谷は考えていた。


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