表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/20

3姉妹になった(ひとり男)



 扉を開けるとシロとクロが並んで体育座りをして待っていた。

「ただいま。カスミちゃん、この子たちが俺の子。白い方がシロで、黒い方がクロ」

 名前を呼びながらそれぞれの頭を撫でる。

「あはっ、そのままの名前なのね? でもかわいいぃ。はじめまして、カスミ、いいえ、ナカスミです」

「はじめまして。新しい母親候補のカスミさん、シロです」

「まじめまして。新しいカアサマ候補のカスミさん、俺はクロだ」

 挨拶もそこそこにふたりはカスミちゃんを家の中に引き込み何やら話を始めた。

 俺が近づこうとすると予知に危険! って出るから仕方なく軽食を作ることにした。

 

 コンロの前に立つのは久しぶりだなあ。おっと、何が残っていたかな? んー、ほとんど残ってねーな。それだけシロとクロがきっちり管理しててくれてるんだろうけど突然の為に日持ちするものを買ってこねばならぬか。

 まあいいや、いつものトーストやるか。

 

 てれってってんてんてん。(略

 砂糖をおごったら焦げがこげげげげげ。

 真っ黒にならなくてよかった。

 しっかし、いつも液が余るんだよなあ。なんでだろ。

 首を傾けながら振り返ると机の上には鍋敷きと皿4枚がしっかりと用意されていてシロクロカスミちゃんの3人がじっと俺の方を見つめていた。よだれ拭け。

 

「久しぶりのトースト」「トウサマのトースト」「フミさんの手料理」

 三者三様に言ってにへっと笑った。

 3姉妹みたいだな。ひとり男だけど。

「と言う訳でものども手を洗え!」

「「「はいっ!」」」

 

 シロクロが手を競い合って洗っている所を眺めていると

「フミさん、フミさん」

 とカスミちゃんが寄ってきたので、なんよ? と聞くと、私、フミさんと結婚します。と言ってきた。

「え? ええ?? ええええええええ????」

 ナンデ、ケッコンナンデ??

 いや、俺から言ったけど何でこういきなりになるんだ? シロの時もクロの時もそうだったけどさ。

 ぬぬぬぬぬぬ、と難しい顔をする俺の頬に柔らかく温かい何かが当たった。

 手をやると、むにっとしたものがあった。もにゅもにゅと揉んでみると、はうあーと声がして耳に風が当たった。

 あっ、これカスミちゃんの顔だわ。ごめん。

 一部始終を見ていたシロとクロがハイタッチしていたことをあとでカスミちゃんから聞いたので髪かき回しの刑に処した。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ