第八話 あやしい集団
貴様ら何者だーー!
ゼノは怪しい集団を目撃した。
そこには七人の人影が立っていた。
全員が奇妙な仮面をつけている。
色だけが違う。
青緑 青 青紫 赤紫 橙 黄橙 黄緑
中心にいた男が笑った。
「初めまして、王国最高峰の魔導士さん」
仮面の奥から楽しそうな声が聞こえる。
男は軽く頭を下げる。
「私たちは―『七原色の道化師』」
「この世界を混沌へ導くために集まった者たちだ」
下級魔導士たちは息を呑む。
聞いたことがない。
だが、嫌な予感だけは全員一致していた。
ゼノは目を細める。
「……何が目的だ」
男は肩をすくめた。
「別に?まだ教えれない秘密かな」
「今日は少し実験しただけ」
その先には、さっきまで魔獣がいた場所。
「特級魔獣『ジャイアント・スネークケース』」
「暴走させたのは私たち」
ゼノの目つきが変わった。
「……貴様らか」
男は笑う。
「あれ?」
「倒しちゃった?」
「思ったより強いね、君たち」
まあ、私たちはあれより強いけど
ゼノは無言になる。
あの魔獣より強い?
あの魔獣は異常だった。
再生能力。
暴走。
全部説明がつく。
もし本当なら――王国規模の危機。
(……まずいな)
自己紹介がまだだったな七原色の道化師
「その一人」
『狂乱の赤紫』ジョーカーノーズ
「聞いたことないな」
王国の記録。
禁書。
魔導資料。
どこにも存在しない。
こんな危険組織が急に現れるなどありえない。
なぜ王国に報告がないのか。。。
そちらの冷たそうな顔のやつ名前は
ゼノは答える。
私は王国最高峰の魔導士ーー『八導宮廷八色パレット・エイト』の一人
最強の氷属性の魔導士「ゼノ・フロスト」だ
ジョーカーは少し笑った。
「へぇ」
「強そう」
「まあ、我々に敵うかは別だけど」
その瞬間。
下級魔導士たちがざわつく。
だがゼノは動かなかった。
戦えば被害が出る。
誠とルミナもいる。
ここで賭けるべきではない。
その時。
誠が小声でルミナに話しかけた。
「なんか変な人たち来たね」
ルミナが焦る。
「誠!? 空気読んで!!」
誠は首をかしげる。
「でも戦わないならいい人たちかも」
ルミナは頭を抱えた。
ゼノは思う。
(……この少年、本当に何も分かってないのか)
ジョーカーは誠を見た。
少しだけ。
仮面の奥の目が止まる。
「……面白い子がいるね」
その瞬間。
七人全員が同時に笑った。
「じゃあ、またね 幸運を祈るよ」
次の瞬間。
姿が消えた。
ゼノは静かにつぶやく。
「……王都へ戻る」
「これは、私だけでは判断できない」
そして。
ゼノは誠を見た。
透明の少年。
偶然とは思えない。
(……お前は、一体何者なんだ)
だが考えている暇はない。
魔術儀まで時間がない。
ゼノはみんなに声をかけた
おーい、今から出発するぞ
誠とルミナは返事をした。
「分かりました!」
下級魔導士たちへゼノは告げる。
「この件は他言無用だ」
「漏らした場合、首がないと思え」
下級魔導士たちは全員敬礼した
この件は他言無用にしておきます。
全員敬礼した。
馬車が動き出す。
森を抜ける。
だが誰も知らない。
遠くの木の上。
赤紫の仮面がまだこちらを見ていたことを。
「見つけた」
そう呟いたことを。
(つづく)
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何やらあやしい集団
七原色の道化師と名乗るやつらが現れた
いったいこの先何が起こるのだーー
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天才なのに勘違いすぎて凡人疑いされる
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