表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
27/30

01 最後の城 上

01 最後の城 上


 好樹とバレッタは、見張りがこちらを向いていないときを狙ってするすると進んでいた。

 ここは城の中。サンシャイン島にある、最後の城の中を進んでいる。

 無断で入ってきたので、見つかったら即連行されるだろう。

 とは言え、取りあえず中に入ってみたら正門が閉まってしまい、外に出られなくなったという流れだった。

 何を言いたいのかというと、中に居る人に言えばよかったのである。

 だが、バレッタが『絶対聞いてくれないから、忍び込んだ今回の方が早いわ。』と言ったので今に至る。

(バレッタは、前にも来たことがあるんだろうか。)

 心なしか、城の中はピリピリしている。

「もうすぐ、戦争が始まるのよ。」

 バレッタは小さな声でそう言った。

「そうなんだ。…どこと?」

「まあ、ここは『最後の城』なのよね。どっかとどっかの連合軍だったはずよ。」

「じゃあ、今どっちが勝ってるの?」

「兵力にはあまり差がないんだけど、連合軍の中にはどうも知恵があるやつが沢山いるらしいのよ。この城も、いつ奇襲を受けるか見当もつかないんですって。」

「まあ、奇襲だしね。そもそも、いきなり城を狙われるの?」

「何度も言った通り、奇襲・急襲がうまい奴らだし、なにしろ上の世界と違って魔法が使えるからね。」

「ところで、どうして戦争になったの?」

「この城に住む国王のやり方がひどくてさ…まあ、私は連合軍に味方したいけどね。」

「例を挙げるなら、どんなこと?」

「挙げたくもないような、酷いことよ。」

「……僕は何も聞かなかったことにしておくよ。」

「そうして貰えるとありがたいわ。」

 好樹とバレッタはこそこそと歩くのを続ける。

 みーくんはこの近くに居る生物を詳しく伝える。

 そんな風にしながら、城のてっぺんを目指す。

「城の一番上からなら、上の世界に戻れるんだったよね。」

「ええ、そうよ。」

 そんな会話をしていると、後ろから声がした。

「お二人さん、例に漏れず、仲良しですね。」

 みーくんが、『そんな馬鹿な!』というように『ひっ!』と言った。

 そこに居たのは、紛れもなく村長だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ