03 暗号解読 ライジング島バージョン
03 暗号解読 ライジング島バージョン
好樹は、紙を広げた。
『チタン ウラン ゲルマニウム ヨウ素 窒素 酸素 マグネシウム 酸素 カリウム ウラン チタン エルビウム カリウム ヨウ素 チタン ヨウ素 ヘリウム 金 窒素 エルビウム カリウム ウラン 硫黄 ウラン チタン 酸素 チタン 酸素 ウラン。』
みーくんが言った。
「あ。今回の問題はいつもに増して簡単だよ。」
「そんなこと言われても。」
分からないものは分からないよ。
そう、好樹が言おうとしたその時。
「ん。もしかして、元素周期表とか関係ある?」
「あるよー。良く気付いたね。ここまでで百点中五十点。解けなきゃ意味がないからね。」
「…ほとんど覚えてないんだけど。」
「がんばれ!ファーイト!」
好樹は問題を解き始めた。
「えーっと、まず酸素はOだよね。それと、窒素はNだっけ。硫黄はS、マグネシウムはMg。あれ、二文字のものもある。これどうするの、みーくん。」
「ちょっとは自分で考えてから聞いてよ…。まあ、取りあえず直訳して。」
「分かった。…と言っても、あとは金のAuしか思い浮かばないんだけれども。」
「…ギブアップ?」
「うん。ギブアップ。」
「みーくんを歩く百科事典みたいに使わないで欲しいんだけど。」
「そんなこと言わずに、教えてドラえもーん。」
「…百点中七十五点。自分をのび太だと思ったことが加点になったよ。さて。…と。」
みーくんは一息ついた。
「チタンはTi、ウランはU、ゲルマニウムはGe、ヨウ素はI、カリウムはK、エルビウムはEr、ヘリウムはHe、硫黄はS…。だったはず。」
一気にまくし立てたので、メモするのが大変だったがなんとか成し遂げた。
取りあえず直訳。…意味が分からない。
大文字だけ読む。『TUGINOMOKUTEKITIHANEKUSUTOTOU.』という言葉が出てきた。
「次の目的地はネクスト島。…か。ネクスト島。明日受付の人に聞いてみよう。」
「みーくん疲れた。もう寝よう。」
「それもそうだね。もう今日は疲れた。」
好樹はベットに倒れこんだ。