02 ライジング島
02 ライジング島
密林がどこまでも続いているような感覚に襲われる。
「…で?」
好樹は首を傾げた。
「どこに行けばいいんだ?」
もう一度紙を見る。特に場所の指定は無い。
バレッタが言う。
「歩いていれば何かヒントがあるわ。」
(それもその通りか。)
二人は密林の奥へ進んでいく。
このライジング島に来てから三時間くらいが立った。
好樹とバレッタはとある得体のしれないものに付いて行っていた。
「ほんと、何なのかしら。この鳥。」
青くて丸い鳥の様な羽がはえてもこもこした動物が飛んでいく。
『こっち、こっち…。』と連呼しながら。
「何なんだろうね。ここはファンタジー世界か、って。」
「ふぁんたじい?」
「なんでもない。上の世界の話。」
「そう。」
ゆっくり、ゆっくり、僕たちは鳥(便宜上の名前)について歩いた。
小屋に着いた。鳥に付いて行ったら。
木造の、今にも崩れそうな小屋。
「じゃあ、入ろうか。バレッタ、お願いだから何も触らないでよ。」
「分かったわ。」
前回よりも真剣な顔で言うバレッタ。
(いつも夢中になると周りのことが目に入らなくなるのに神妙にしているのは笑えてしまう。)
「何か私をバカにするような事考えたでしょ。」
「してない、してない。」
(ばれるところだった。)
みーくんが小さな声で言う。
「好樹、嘘はつかない方が良いよ。」
「…。」
好樹とバレッタは小屋の中に入った。
バレッタはおとなしく入り口付近で待っている。
「…あった。」
好樹は紙を見つけた。
急いでバレッタのところへ。
「見つかったよ。早く外に出よう。嫌な予感がする。」
「分かったわ。」
急いで小屋の外へ。
振り返ると、入り口の扉に火がついていた。
「…危なかった。」
「そうね。」
僕たちは、火が広がらないように周りの草を刈って(上の世界にて本で読んだ)、木に燃え移る危険性はほぼないと判断した後、宿に向かった。
宿で好樹はみーくんと暗号解読をしなければならない。
(嫌だなあ。)
「ミント。何度も言うけど、僕たちはお互いの思っていること、考えていることがわかるんだからね。」
「分かってるって。」
「じゃあ、始めよう。」
イッツアショウタイム!
みーくんはそう言った。




