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眠れぬ夜と灰色の朝。  作者: 阿月
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報告。

 部屋に戻った僕は先輩に話す。

「二人目。瀬島浩平」

 そう言って僕はPCを立ち上げ、ブラウザを起動する。

 そこは広大なネットの世界。

 すべてが二進法のデジタル化されたシンプルで複雑な暗黒世界。

 地元新聞のサイトに接続。

 あいにく、テレビはニュースの時間じゃないので、外部の情報を得ようとすれば、これが一番速かった。

 ……地下鉄ホームで少年転落死……

 名古屋市の地下鉄一社駅で、少年がホームより誤って転落し、列車に轢かれるという事故が発生した。死亡したのは市内の高校生、瀬島浩平(一七)……

「やったよ。先輩」

 僕の言葉に先輩はモニターをのぞきこむ。

「やった……? 馨くん。やった?」

「うん。しとめたよ。この手で」

「死んだ……。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ死んだ死んだ死んだ死ん死ん死ん死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死」

 先輩が叫んでいた。

 笑っていた。

「馨くん。死んだよ。死んじゃった。殺した。殺した」

 笑っていた。

 笑っていた。

「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

 暗い部屋の中に、僕にだけ聞こえる、先輩の笑い声がこだました。

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