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Fランクダンジョンの平和な日常〜ダンジョンコアになって十数年いろんなことがありました〜  作者: 弌黑流人
【第一部】 第二章 王族の危機とコアの秘密

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第27話:カモフラージュの解除と、王との対面。

 俺は、スパイを無力化し、クリスタルコアを浮遊させ、王と王妃を静かに『管理区域』の奥へと誘導した。


 「王と王妃。あんたらの安全は保証する。だが、ここから先は、俺のダンジョンの『核心』だ。一切の攻撃的な魔力発動は許可しない。」


 俺は、王と王妃を、まず「簡易宿泊区画のカモフラージュ」の前で立ち止まらせ、王族兄妹と女戦士に外に出るよう指示した。


 カモフラージュが解除されると、清潔な布団や食料がある空間から、王族兄妹と護衛の女戦士が現れた。


 「お父様!お母様!」

 「陛下!王妃様!」


 涙の再会だ。王と王妃は、子供たちの無事な姿を見て、初めて緊張の糸を緩めた。王は、子供たちを抱きしめた後、改めて核心を尋ねた。


 「コアよ。貴様は、なぜこの子供たちを匿っていた?」


 「理由は説明した。あんたらの王都の情報網は、権力と私欲にまみれた『毒』に汚染されていたからだ。そして、俺のダンジョンがあんたらを匿えた理由、そして、あんたらが今対峙しているものの『正体』を教えてやる。」


 俺は、クリスタルコアを王と王妃の目の前まで浮遊させた。


 「フン。驚くなよ」


 俺は、「【経験値:-100 EXP】 ―― コア内部の生活遮断カモフラージュを一時解除」とシステムに入力した。すると、瞬時に王と王妃が対峙していた巨大なクリスタルコアの前面が、霧のように透明になった。

彼らの目の前に広がったのは、クリスタルの内部に設けられた、座椅子や布団、インスタント食品の空箱、そして小さなモニターが並んだ、生活感あふれる簡素なワンルームだった。


 クリスタルコアは、そのワンルームの壁の一部として存在しており、その中に、一人の日本人男性(俺)が座椅子に深く座り込んでいる姿が露呈した。


 「な、なんだこれは……」王と王妃、そして護衛の女戦士も二度目の絶句をした。


 「動くな。王。これが俺の『核心』だ。あんたらが対峙していたコアは、このクリスタルの中の『俺』だ。俺のダンジョンの平和と、この『ワンルーム』の安寧を乱す行為は一切許さない。」


 王は、目の前のコア(中の人)の生活空間と、自分の子供たちの安否を天秤にかけ、事態を理解した。


 「子供らの滞在は続く。外の世界が完全に安全になるまで、俺のEXP源として、このダンジョンを利用し続けろ。それがあんたらの『代金』だ。」


 こうして、王族のトップ層は、Fランクダンジョンのクリスタルコアのあるコアルームという、世界で最も安全で、最も生活感あふれる場所に、秘密裏に子供たちを預けることになった。

 ご拝読ありがとうございます。親子の対面が叶ったのはいいが、まだ問題は解決していないですね。これはまた後々のお話になります。今後の展開は、ダンジョンコアの秘密の過去や、ザック再々登場を予定しています。それでは、次回もお楽しみに!!

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