表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワイバーン転生 〜竜だけどハーレム作るわ〜  作者: 囚人
序章 異世界で人間になれるとは限らない
8/13

八話 竜について

「サウザンド、何でお前は竜に会いたいんだ?」


 再びエドワードに執務室に呼び出され、その質問を受けた。


「いや、他の俺以外の竜に会ってみたいと思ってさ。」


 俺がそう言うと、彼はより一層よくわからないという感じで首を傾げる。

 可笑しな事言ったか?


「いや、お前は人間になれるのだから、人との子も作れる筈だ。何故そこまで竜に固執する?」

「いや、人間と竜じゃ多分合わないだろ?」

「お前ほど人間臭い竜は居ないぞ…」


 そう言いながらも、エドワードは机の上に本らしき物を置いた。

 なになに…魔物の生態?


「竜と言っても様々な種類が居る。先ず真龍、祖龍の純粋な子孫である極めてドラゴンに近い竜達だ。次に魔竜、ドラゴンとは違うが同じ竜目に分類される、強力な奴らだ。

 後は偽竜、人間などが魔法などの手段で人為的に作り出した偽物の竜達だ。お前は…多分魔竜だ、ワイバーン自体が魔竜に分類されるからな。」


 お、おう…。

 なんか面倒臭い説明が始まったな。


「詳しい事はこの本を見ろ、俺はそれ以上はさっぱりわからんからな…何が言いたいかと言うと、海竜達は確かに竜だが、お前はワイバーンだ、種族が違う。白人と黒人なら子供は出来るが、海竜とワイバーンで子供が出来るかどうかは分からんぞ。

 それに海竜も細かく分ければ様々な種類が居る。それでも、お前は…海竜に会いに行くのか?」


 …あー、何だそんな事か。


「別に会っていきなりズッコンバッコンする訳じゃないですから、そんな事考える必要は無いっすよ。」

「そ、そうか…」


 いやいや、何でまた寂しそうな顔をしやがった。

 別にどうだって良いだろ、そんな事。


「なら話は早い。お前は竜を引きずり出してまで会おうとは思わなのだろう?

 ならお前が竜に会うには、お前が深海まで潜る事になる。だが、幾らお前が竜でもワイバーン、空に生きる竜だ。お前は水中では呼吸出来ない。」

「スキューバダイビングでもすんのか?」


 流石に何言ってんのか理解出来てないな。

 当たり前だ、此処は異世界。しかも文明レベルは良くて近世、悪くて中世半ばくらいのレベルだ、ダイビングスーツなんてある訳が無い。


「まぁ、深海に潜るには人魚の力が要る。エーテ海から離れた先にミル海という海域がある、そこで人魚は出没する。彼らなら水中でも呼吸する術を持っているから、彼らからその術を学べ。

 ミル海へ出航する船を明日までに用意しておくから、準備してくれ。」

  「いやいや、別に俺は竜になったら空飛べるから、わざわざ船なんて用意しなくても…」

「…お前、竜の姿で人魚達に会おうとしてみろ。逃げられるだけだぞ。」


 あ…。

 セイレーン達の事が思い浮かんだ。

 そうだよな、竜みたいなヤバい奴が飛んできたら、そら逃げるわな。


「それに、お前には恩を返さなければならないしな、それくらい大した事じゃ無い。港にアネッタって奴が居ると思うから、彼女について行ってくれ。」

「わざわざありがとな。」


 とことん運が良いな俺。

 わざわざ船出してくれる事なんてそうそう無いぞ。


「あと…コイツを持っていけ。」


 エドワードはそう言って、鉄製のカードらしき物を渡してきた。何だこれ?


 《サウザンド ランクD

 称号:オーク残滅者》


 …と書いてある。


「それはギルドカードだ、俺が裏で作っておいた。何かあった時に使えるだろうから、困った時はソイツを使ってくれ。」

「あ、ありがとな。」


 …ギルドカードって、本人の意思無しで勝手に作って良いの?

 …ああ、そういう事か。

 海賊だからそこんところはどうだっていいのね。



 その後、色んな奴から話を聞いたが、なんか大して竜に関する情報は入手出来なかった。

 まぁ、竜を避けて生活してきたらそうなるわ。

 それに普段は深海に居るんだから、会ったことある奴なんてそう居ないだろうし。


 そんなこんなで次の日になった。

 港に行くと、確かに…あの中性的な海賊が居た。


「…アネッタ、さん?」

「あぁ、来たのか。」


 コイツやっぱ女だったんかい!


 ま、海域は男じゃないとダメっていう戒律とかあったんだっけ…。

 そりゃ男装するわな。


「君、本当にあのミル海に向かうのかい? 彼処は魔境と言われてるくらいだから…って、君はあの竜なんだっけ。それなら大丈夫か。」

「お、おう…。」


 やっぱ今声聞くとどう考えても女だ。

 なんか男にしては声のトーン高いと思ってたんだけどなぁ…。


「ほら、乗りなよ。君が乗ったらすぐ出航出来るからさ。」

「準備早いな…」



 言われた通りさっさと俺は船に乗り込んだ。

 おい、結構でかいぞこの船。


「みんな出航だ! 帆を広げて風を受け止めろ!」

「「「オウ!」」」


 海賊乗組員達が巨大な帆を広げると、船はどんどんと速度を上げて前に進んでいく。

 なかなか迫力のある光景だ。


 よくよく考えたら、ファンタジー系の作品って、盗賊は敵なのに海賊は味方のゲームとかよくあったな。

 海賊が主人公のゲームとか幾つあった?


 どうでもいいか。




 船が出航して暫く経った頃。

 特に何事も無く船は進んで行った。


 道中で飛び交う飛魚達とか、鴎とかが居て、景観は良かったな。

 やっぱ海が綺麗だ、ホント地球の海がどれほど汚れてるのかが良くわかる。


 道中でセイレーン達が自分達から船に乗って来た時は滅茶苦茶ビックリしたって。

 ホント、なんか向こうから青い鳥が飛んでくるなーとか思ってたら、突然降りてきたんだから。


 ただ、この世界のセイレーン達は友好的らしく、魚を一匹やったら喜んで帰ってった。

 餌を貰いに来ただけかと思ったら、一人のセイレーンが上目遣いで俺を見つめてきて、撫でてやったら嬉しそうな顔してたな。

 アレは萌えた。

 …どうでもいいか。



「着いたぞ、此処がミル海だ。」


 着いたらしい。

 見てみると、他の海より岩が多くある気がするな。


「ここの岩にメロウ達がよく居座ってる…ほら、そこ」


 指を指した方を見ると、確かに居た。

 下半身が魚で、会の胸当てに赤い髪、帽子を被った人魚が。


 …取り敢えず話しかけてみるか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ