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第7話 見ているだけの猫
夜。
主人公はカップ麺にお湯を注いでいた。
三分。
その間、猫がじっと見ている。
主人公
「食べたいの?」
猫
無言。
じーーー。
主人公
「君、人のご飯興味ないタイプでしょ」
猫
じーーー。
主人公
「違うの?」
猫
小さく
「…にゃ」
主人公
「どっち?」
猫
無言。
尻尾だけ
ゆら、ゆら。
⸻
三分後。
ふたを開ける。
猫
少しだけ身を乗り出す。
主人公
「やっぱり気になるんじゃん」
猫
じーーー。
でも、手は出さない。
食べようとしても、ただ見ているだけ。
主人公
「食べないの?」
猫
無言。
⸻
一口食べる。
猫
じーーー。
主人公
「圧がすごい」
猫
小さく
「…にゃ」
⸻
しばらくして
主人公
「一口いる?」
猫
顔をそむける。
主人公
「いらないのかよ」
⸻
結局、最後まで
猫はただ見ているだけだった。
⸻
食べ終わってソファに座ると
猫
当たり前みたいに
膝の上。
主人公
「結局それだよね」
猫
目を閉じる。
主人公
「名前、どうする?」
猫
無反応。
主人公
「今日もダメか」
猫
小さく
「…にゃ」




