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名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


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20/30

第20話 ついてきて

夜。


静か。



主人公

「……寝るか」


電気を消す。



ベッドに入る。



少しして



視線。



主人公

「……いるね」




ドアの前。



主人公

「入ってこないの?」


無言。



じっと見ている。



主人公

「どうしたの」



くるっ


後ろを向く。



数歩歩く。



止まる。



振り返る。



主人公

「……え」



また歩く。



止まる。



振り返る。



主人公

「来いってこと?」



「…にゃ」



主人公

「珍しいね」



ベッドから出る。



猫の方へ。



少しだけ先に進む。



主人公

「ほんとに行くんだ」



部屋を出る。



廊下。


暗い。



迷いなく進む。



主人公

「どこ行くの」



止まらない。




リビング。



ぴたっと止まる。



主人公

「ここ?」



少しだけ横にずれる。



主人公

「……なに」



床。



何もない。



主人公

「いや、何もないけど」



少し間。



じっとその場所を見る。



主人公

「……」



なんとなく


同じ場所を見る。



何もない。



主人公

「……わかんない」



ゆっくり瞬きする。



それから


くるっと向きを変える。



主人公の方へ戻る。



主人公

「終わり?」



「…にゃ」



主人公

「なんだったの今の」



何もなかったみたいに歩く。



主人公

「説明なし?」



無反応。



そのまま部屋に戻る。




ベッド。



先に乗る。



主人公

「普通に寝るんだ」



丸くなる。



主人公

「さっきの何だったの」



目を閉じる。



主人公

「……まあいいけど」



横になる。



少し間。



主人公

「ねえ」



ぴく



主人公

「案内してくれるならさ」



動かない。



主人公

「名前、あってもいいんじゃない?」



一瞬。



すっと立ち上がる。



主人公

「あ、やっぱり」



ベッドの端に移動する。



主人公

「そこまで嫌?」



無言。



でも


少しだけ距離をあけるだけ。



主人公

「……中途半端だな」



小さく


「…にゃ」



主人公

「拒否はするんだ」



何事もなかったように


また丸くなる。




結局


この猫は連れていきたい場所はあるみたいだけど、理由も名前も絶対に教えてくれない。

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