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名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


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18/30

第18話 いない夜

夜。


静か。



主人公

「……遅いな」


時計を見る。



いつもなら


もう来てる時間。



主人公

「今日は来ない日か」



ベッドに入る。



電気を消す。



目を閉じる。



……静かすぎる。



主人公

「……こんなだっけ」



寝返りを打つ。



隣は


空いたまま。



主人公

「まあ、別に」



少し間。



主人公

「……暑いわけでもないのに」



起き上がる。



部屋を見る。



いない。



主人公

「ソファ?」



いない。



主人公

「床?」



いない。



主人公

「……ほんとにいないのか」



少しだけ


ため息。



主人公

「探すほどでもないけど」



でも


ドアを開ける。



廊下。


暗い。



主人公

「……」



少し待つ。



何も来ない。



主人公

「呼べないしな」



少し笑う。



主人公

「名前ないし」




部屋に戻る。



ベッドに座る。



主人公

「……こんな広かったっけ」



横になる。



目を閉じる。



しばらくして



物音。



主人公

「……!」



体を起こす。



ドアの方。



何もいない。



主人公

「……やめてよ」



小さく呟く。



静か。




そのまま


少し時間が過ぎる。



主人公


また横になる。



目を閉じる。




ぴたっ



主人公

「……」



腕に


いつもの重さ。



ゆっくり目を開ける。




いる。



主人公

「……遅い」



無言。



主人公

「どこ行ってたの」



何も答えない。



主人公

「……別にいいけど」



少し間。



主人公

「来ないかと思った」



小さく


「…にゃ」



主人公

「それだけ?」



動かない。



でも


いつもより少しだけ


近い。



主人公

「……今日だけだからね」



無反応。



主人公

「こういうの」



しっぽが少し動く。



主人公

「名前、あった方がさ」



一瞬。



ぴたっ


動きが止まる。



主人公

「……あ、今の無し」



何事もなかったように


「…にゃ」



主人公

「ほんと徹底してるね」



そのまま


目を閉じる。



離れない。




結局


この猫はいないと少しだけ困るけど、名前だけは絶対に許してくれない。

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