表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/30

第17話 いつもの距離

夕方。


少しだけ涼しい風。



主人公

「今日はちょうどいいかも」


窓を少し開ける。



部屋の中。


静か。



ソファを見る。



猫がいる。



主人公

「そこなんだ」


無言。



丸くなっている。



主人公

「ベッドじゃないの?」


動かない。



主人公

「まあいいけど」



しばらくして


夜。



電気を消す。



ベッドに入る。



主人公

「今日は来ない日かな」



少し間。



物音。



主人公

「……」



止まる。



でも


何も続かない。



主人公

「……気のせいか」



目を閉じる。



しばらくして



ベッドが少し沈む。



主人公

「来た」



横を見る。




いつの間にかいる。



主人公

「普通に来るんだ」


無言。



少しだけ距離をあけて座る。



主人公

「今日はその距離?」



動かない。



主人公

「ちょうどいいけど」



しばらく沈黙。



主人公

「……昨日さ」



ぴく



主人公

「なんでもない」



何もなかったみたいに座る。



主人公

「聞かない方がいいやつでしょ」



小さく


「…にゃ」



主人公

「だよね」



少しして


主人公、横になる。



少しだけ近づく。



でも


ぴたっとは来ない。



主人公

「そのへんが好きだね」



無反応。



そのまま


静かな時間。



主人公

「……そういえば」



耳だけ動く。



主人公

「名前、まだだったね」



一瞬。



すっと立ち上がる。



主人公

「あ、やっぱり」



少し距離を取る。



主人公

「条件反射みたいになってるじゃん」



そのまま座り直す。



主人公

「じゃあ呼ぶ時どうするの」



無言。



主人公

「“おい”?」



しっぽだけ動く。



主人公

「失礼か」



少しして



主人公

「……まあいいか」



ゆっくり目を閉じる。



主人公

「そのうちね」



「…にゃ」




結局


この猫はいつも通りの距離に戻ったけど、名前だけは相変わらず許してくれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ