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名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


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15/30

第15話 暑い日の距離

夜。


部屋に熱がこもっている。



主人公

「……暑い」


扇風機が回っている。


でもぬるい。



ベッドに入る。



主人公

「今日は来ないでしょ、さすがに」



静か。



しばらくして



気配。



主人公

「……いるね」



視線を向ける。




床で伸びている。



主人公

「そこなんだ」


無言。



主人公

「今日は上がってこないの?」



しっぽだけ動く。



主人公

「まあ、暑いもんね」



少し間。



主人公

「昨日あんなにくっついてたのに」



反応なし。



主人公

「わかりやすいなぁ…」



しばらくして


主人公、寝返りを打つ。



ベッドの端から


手を少し伸ばす。



主人公

「……おいで?」



動かない。



主人公

「だめか」



さらに少し手を伸ばす。



すっと立ち上がる。



主人公

「え、来る?」




一歩だけ近づく。



止まる。



主人公

「……そこまで?」



その場で座る。



主人公

「微妙な距離だね」



小さく


「…にゃ」



主人公

「暑いもんね」



少し沈黙。



主人公

「こういう日はさ」



耳だけ動く。



主人公

「名前つけるタイミングじゃない?」



一瞬。



くるっ


向きを変える。



主人公

「あ、逃げた」




元いた場所に戻る。



主人公

「わかりやす…」



扇風機の音だけ。



しばらくして



少しだけ位置を変える。



主人公の手が


ぎりぎり届くか届かないかの距離。



主人公

「……それはずるい」



手を伸ばす。



少しだけ触れる。



逃げない。



主人公

「触るのはいいんだ」



「…にゃ」



でも


それ以上は近づかない。



結局


この猫は暑い日は離れるけど、完全にはいなくならない。



そして


名前の話をすると、ちゃんと距離も取る。


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