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名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


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14/30

第14話 寒い日の理由

朝。


いつもより空気が冷たい。



主人公

「……寒い」


布団に入っても、足が冷たい。



しばらくして


部屋のドアが少しだけ開く。



猫が入ってくる。



主人公

「珍しいね、朝から」


無言。



ベッドに飛び乗る。


ためらいなし。



主人公

「え、来るの?」



そのまま布団の中へ。



主人公

「ちょ、ちょっと——」



ぴたっ


腕にくっつく。



主人公

「……近い」


動かない。



主人公

「今日やけに積極的じゃない?」


無反応。



でも


離れない。



主人公

「……寒いだけでしょ」



少し間。



小さく


「…にゃ」



主人公

「否定はしないんだ」



そのまま


しばらく動けない。



主人公

「……あったかい」



寝たふり。



主人公

「これ、毎日寒くていいかも」



しっぽだけ少し動く。



少しして


主人公、ぼんやり呟く。



主人公

「こういう日はさ——」



動かない。



主人公

「名前、つけてもいい気がするんだけど」



一瞬だけ


猫の耳が動く。



主人公

「“あったかいから来るやつ”って長いな…」



ぴたっ


一瞬だけ距離が離れる。



主人公

「え」



そのまま少し位置をずらす。



主人公

「……拒否?」



無言。



でも


もう名前の話をすると


それ以上近づいてこない。



主人公

「わかりやすいな…」



結局


また少し距離を詰めるのは


主人公の方。



何事もなかったように


「…にゃ」



結局


この猫は寒い日はくっつくけど、名前の話になると少しだけ離れる。

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