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第13話 ベッドは誰のもの
夜。
そろそろ寝ようとベッドに向かう。
電気を消して、布団に入る。
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しばらくして
違和感。
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主人公
「……狭い」
横を見る。
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猫がいる。
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主人公
「なんでいるの?」
猫
無言。
丸くなっている。
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主人公
「ソファじゃないの?」
猫
目を閉じたまま。
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主人公
「今日だけ?」
猫
無反応。
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少しだけ体を動かすと
猫
ぴたっ
距離が近くなる。
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主人公
「近くない?」
猫
動かない。
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主人公
「……まあいいけど」
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しばらくして
主人公
うとうとする。
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猫
小さく
「…にゃ」
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主人公
「ん……」
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猫
少しだけ顔を近づける。
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主人公
「起こしてる?」
猫
無言。
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主人公
「起こさなくていいよ……」
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そのまま寝る。
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朝。
目を覚ます。
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主人公
「……あれ?」
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布団のど真ん中。
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猫
堂々と寝ている。
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主人公
「そこ、完全に私の場所なんだけど」
猫
目を開ける。
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主人公
「どいて?」
猫
動かない。
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主人公
「……譲る気ないね」
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猫
小さく
「…にゃ」
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結局
主人公
端に寄る。
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主人公
「名前つけてもいい?」
猫
無反応。
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主人公
「ベッド乗っ取り犯って名前にするよ?」
猫
目を閉じる。
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主人公
「やっぱりダメか」
猫
小さく
「…にゃ」
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結局
この猫はベッドも使うけど、名前は決めさせてくれない。




