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名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


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13/30

第13話 ベッドは誰のもの

夜。


そろそろ寝ようとベッドに向かう。


電気を消して、布団に入る。



しばらくして


違和感。



主人公

「……狭い」


横を見る。



猫がいる。



主人公

「なんでいるの?」


無言。


丸くなっている。



主人公

「ソファじゃないの?」


目を閉じたまま。



主人公

「今日だけ?」


無反応。



少しだけ体を動かすと


ぴたっ


距離が近くなる。



主人公

「近くない?」


動かない。



主人公

「……まあいいけど」



しばらくして


主人公

うとうとする。



小さく


「…にゃ」



主人公

「ん……」



少しだけ顔を近づける。



主人公

「起こしてる?」


無言。



主人公

「起こさなくていいよ……」



そのまま寝る。



朝。


目を覚ます。



主人公

「……あれ?」



布団のど真ん中。



堂々と寝ている。



主人公

「そこ、完全に私の場所なんだけど」


目を開ける。



主人公

「どいて?」


動かない。



主人公

「……譲る気ないね」



小さく


「…にゃ」



結局


主人公

端に寄る。



主人公

「名前つけてもいい?」


無反応。



主人公

「ベッド乗っ取り犯って名前にするよ?」


目を閉じる。



主人公

「やっぱりダメか」


小さく


「…にゃ」



結局


この猫はベッドも使うけど、名前は決めさせてくれない。

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