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第11話 邪魔しかしない猫
夜。
主人公はテーブルで作業をしていた。
書類を広げて、ペンを持つ。
その瞬間。
猫
テーブルの上に乗る。
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主人公
「そこダメなんだけど」
猫
無言。
ど真ん中に座る。
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主人公
「いや、そこ一番ダメな場所」
猫
尻尾
ゆら。
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主人公
「どいて?」
猫
動かない。
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仕方なく、少し横にずらそうとする。
猫
少しビクッ。
でも逃げない。
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主人公
「ほら」
猫
じーっと見てくる。
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主人公
「……なんでそんな顔するの」
猫
小さく
「…にゃ」
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結局、猫を避けながら作業する。
書こうとすると
猫
手にちょい。
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主人公
「今のわざと?」
猫
無表情。
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ペンを動かすと
猫
またちょい。
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主人公
「邪魔なんだけど」
猫
じーーー。
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主人公
「……遊んでほしいの?」
猫
無言。
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しばらくして
主人公
ペンを置く。
「はいはい、休憩ね」
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その瞬間
猫
満足したようにテーブルから降りる。
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主人公
「え、終わり?」
猫
ソファへ。
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主人公
「邪魔するためだけに来たの?」
猫
小さく
「…にゃ」
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主人公
ソファに座る。
猫
当たり前みたいに
膝の上。
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主人公
「名前、つけてもいい?」
猫
無反応。
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主人公
「仕事の邪魔した罰でつけるよ?」
猫
目を閉じる。
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主人公
「……ダメか」
猫
小さく
「…にゃ」
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結局
この猫は邪魔はするけど、名前は決めさせてくれない。




