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名前をつけさせてくれない猫  作者: さくらんぼ


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10/30

第10話 箱の中の猫

宅配の段ボールが届いた。


中身を出して、空いた箱を床に置く。


その瞬間。


じっ


主人公

「……入る?」


無言。



少し目を離した隙に


もう入っていた。



主人公

「早くない?」


箱の中で丸くなる。


サイズはぴったり。


むしろ少しきつそう。



主人公

「それ、小さくない?」


無言。


ぎゅうっと収まっている。



主人公

「もっと大きい箱あるよ?」


ちらっと見る。


でも動かない。



主人公

「そこがいいんだ」


小さく


「…にゃ」



しばらくして


箱の中で向きを変えようとする。


ごそ、ごそ


少し詰まる。



主人公

「ほら言ったじゃん」


何事もなかった顔で体勢を整える。



主人公

「絶対ちょっと無理してるよね」


無反応。



そのまましばらく箱の中。


完全にくつろいでいる。



主人公

ソファに座る。


しばらくして


箱から出る。


そして


当たり前みたいに


膝の上。



主人公

「箱じゃなくていいの?」


目を閉じる。



主人公

「名前、箱にしようか」


無反応。



主人公

「ダメか」


小さく


「…にゃ」



結局


この猫は箱にも入るけど、名前は決めさせてくれない。

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