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二つの世界を救う者達  作者: こんたろう
第一幕 東の勇者
3/37

探索

ギルドを作成するために、アレスは町を散策した。


アレスはあてもなく町を歩いているわけではない。


魔法の特性がある、つまり精霊と相性が良い者を探しているのである。


この世界は精霊で満たされており、魔法を極めた者であれば精霊を自分の目で見ることができると言う。


そして、アレスも精霊を見えることができる。


しかし、それはアレスが魔法を極めたからではない。


アレスが装備している【精霊のイヤリング】というアイテムのおかげである。


この【精霊のイヤリング】を身につけて目の辺りに魔力を集中させると、視界が普段の景色から精霊の世界へと一変する。


精霊は2cm〜3cm程度で半透明で小人みたいな姿をしており、精霊の色は属性によって異なる。


火の精霊はオレンジ色、水の精霊は青色、土の精霊は茶色、風の精霊は白色、空の精霊は灰色である。


正直、【精霊のイヤリング】を身につけたときに見えるこの世界は目がクラクラする。


精霊があたり一面に存在しており、好き勝手に飛び回っている精霊や昼寝しているであろう精霊などが目に見えるのだ。


そして精霊にとって好きな人間、嫌いな人間がいるようだ。


精霊にとって嫌いな人間には、精霊はその人間に近づこうとしない。


逆に精霊にとって好きな人間には、精霊は際限なくその人間に近づこうとする。


それが魔法を使える、使えない、得意、不得意につながるであろうとアレスは推測する。


この【精霊のイヤリング】は世界で数個しか存在せず、一般の人は魔法を使える仕組みや特性などの話は一般的になっていないのだ。


そして、アレスの周りには数えることもできない精霊がまとわりついている。


遊んでー!!かまってー!!と言わんばかりの精霊がアレスの周囲5mほどを常に包んでいる。


(最初は戸惑ったけど、いい加減、この景色も慣れたな。)

(今日は忙しいから、遊ぶのはまた今度な。)


ひとりブツブツ言いながら、アレスは町をぐんぐん進んでいく。


アレスはこの【精霊のイヤリング】の力によって魔法の適性がある者を探しだそうとしているのだ。


町を歩きながら精霊がたくさんまとわりついている者に目を向ける。


(この人の魔法適性はなかなかだけど、足りないかなぁ。)

(この人は火の精霊からはすごい好かれているけど、他がなぁ。)


通り過ぎる人の適性を見つつ、アレスは町を進めていく。

その時、アレスはビクっとなって、歩みを止める!


(こ、この人!・・・かわいい!!)

(って遊んでいる場合じゃないな。)


後ろ髪をひかれつつ、なおもアレスは雑踏をかき分けていく。





ひたすらに町を歩いたが、アレスが求める適性を満たした者は一人もいなかった。


もうかれこれ1週間は町をひたすら歩き続けている。


貴族が住む場所や、酒場、スラム街、商店街、ありとあらゆる場所を歩き通した。


もちろんギルドにも頻繁に顔を出し、優れた者がいないかを探していた。


中には1000人に1人ぐらいの魔法の適性を持つ者もいたが、それでもアレスの目には適わなかった。


(この町には期待している魔法の適性はいないのか・・・それだったら、あそこにいるかわい子ちゃんをメン・・!?)


その時、視界の右の方に異様に精霊が集まっている建物が目に入った。


尋常じゃない精霊が集まっている、というか溢れ出している、という状態だ。


その建物は50mほど離れており、期待を胸にアレスはその建物に向かった。


その建物は【奴隷商】の館だった。


その【奴隷商】の館の呼び鈴を鳴らすと、一人の紳士が出てきた。


「ようこそ、奴隷商ルマンドの館へ。」



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