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果てなき世界  作者: 影川明空人
第3章 学園1年目
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第115話

第115話 


 レオニードが教室を見渡す。


「遠征学習はパーティ単位で行う」


 静かな声が響く。


「六人一組。こちらで編成は決めてある」


 ざわめきが小さく広がる。


 レオニードが名前を読み上げていく。


そして…


「レオン」


「ルシアン」


「ガイウス」


「ノエル」


「テオドール」


「フィアナ」


「以上六名」


「この班で行動する」


 教室の空気がわずかに動く。悪くない編成だった。


「班長はレオン」


 レオンが姿勢を正す。


「……はい」


 レオニードが続ける。


「遠征について説明する。遠征先は魔族領近郊の訓練区域」


 空気が少し引き締まる。


「数日かけて移動する」


「現地での行動期間は約一週間」


 生徒たちの表情が少し変わる。


「各班ごとに課題は異なる」


「討伐、調査、護衛、探索などだ」


 Sクラスらしい内容だった。


「詳細は出発前に伝える」


 短く告げる。


「遠征中は基本的にパーティ単位で行動する」


 レオニードの視線が一人一人をなぞる。


「以上だ」


 説明が終わる。


 教室に小さなざわめきが広がる。


 レオンが小さく息を吐く。


「……本格的だな」


 ガイウスが少し笑う。


「楽しみだな」


 テオドールが静かに言う。


「実戦経験としては有意義だ」


 ノエルが小さく呟く。


「……面倒」


 だが否定はしていない。


 フィアナは静かに言う。


「一週間……長いですね」


 ルシアンは静かに聞いていた。


(……悪くない)


 実地訓練としては十分だった。


 レオンが口を開く。


「……一ついいか」


 全員が視線を向ける。


「戦闘時の指示はルシアンに頼みたい」


 自然な言葉だった。


 ガイウスがすぐに頷く。


「ああ、俺もそれがいい」


 フィアナも静かに言う。


「問題ありません」


 ノエルが肩をすくめる。


「別にどっちでもいい」


 テオドールがわずかに眉を寄せる。


「……合理的ではあるが」


 少し間を置く。


「まあ、構わない」


 渋々といった様子だった。


 レオンが小さく頷く。


「助かる」


 ルシアンは静かに答える。


「分かりました」


 自然にまとまる。


 レオンが続ける。


「遠征までまだ少しある」


「少し打ち合わせしておくか」


 全員が頷く。


 教室の隅へ移動する。


「役割は大体決まってるな」


 レオンが言う。


「前衛は俺とガイウス」


 ガイウスが頷く。


「後衛はテオドールとフィアナ」


 フィアナが静かに頷く。


 テオドールも小さく頷く。


「索敵はノエル」


 ノエルが小さく言う。


「……まあ」


 そして――


 全員の視線がルシアンに向く。


 レオンが言う。


「ルシアンは全体指示」


 自然だった。


 ルシアンは小さく頷く。


「分かりました」


 短いやり取り。


 だが、まとまりは悪くなかった。


 遠征に向けて。


 パーティとしての動きが、少しずつ始まっていた。


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