表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真・土俵の鬼達〜師匠に捧げる白星(ホワイトスター)〜  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/134

第121話 令和19年初場所

横綱66場所目のコシはとある会社に頼まれCM制作を行っていた。当初はかなり渋って撮影に難色を示していたコシであったが、親方から気分転換に行ってこいと言われた。

「コシ関がCM?」

「どんなCMかは非常に気になりますね。」

「親方もよく許しましたね?」

「まぁ、相撲漬けだったしな。」

「気分転換でやるような事じゃねーだろ?」

「あ、コシ関!お帰りなさい。」

「コシ?どうだった?」

「もう最悪だよ。これがCMとして地上波に流れるのかと思うととても憂鬱だ。」

と、まぁすったもんだあったが、収益がそのまま部屋に入ると言う事で手打ちとなった。


コシは稽古を再開し、クリスマスや年末年始を返上して家には帰らず部屋で過ごした。

「なぁ、中村?俺はもう限界かもしれない。」

「何言ってんすか?まだ老け込む様な年じゃないっすよ?」

「横綱になって11年。充分じゃねーか?」

「弱気になるなんてコシ関怪我でもしたんですか?」

「いや怪我はしていないし、病気でもない。」

「では何故?」

「早熟だったからな。あと何年横綱を張れるか分からん。」

「何言ってんですか?まだ20代じゃないですか?まだまだやれますって。」

「そうかな?」


と、自分の将来に一抹の不安を覚えるコシであったが、土俵に上がるとそんな気持ちは失せていた。だが、相撲の神様はコシに試練を与えた。3連勝して迎えた初場所4日目結びの一番で西前頭3枚目の焼津丸との一番で、ぶちかましに失敗。後手後手になり焼津丸に押し出しで敗れた。その際、土俵下に転落。右足アキレス腱を断裂する大怪我を負った。即座に力士用車イスに乗せられ救急車で運ばれた。

「あいってー!」

「横綱!起きないでください。」

「どこ怪我したの?」

「右足アキレス腱断裂です。」

「マジかよ!?全治どのくらい?」

「相撲診療所の見立てでは全治6ヶ月だそうです。」

「とりあえず入院してもらいますので、ご家族に連絡しますね。」

「入院?パパが?」

「みんな?ママ病院に行くけど留守番よろしくね。」

「えー?僕も行く!」

「なら俺も!」

「二人が行くなら俺も!」

「じゃあ急いで準備しなさい。」

「パパ!!」

「あなた!」

「右足アキレス腱断裂だってさ。全治6カ月だと。」

「それだけ?」

「あぁそれだけ。」

「パパ休場するの?」

「ああ。大怪我だからな。力士生命に関わるかもしれない。でもパパはまた優勝するぞ!」

「本当?」

「あぁもちろんだ。約束する。」

「コシ!」

「親方!すみません。ご心配をおかけして。」

「怪我の状態は主治医から聞いた。周りは騒ぐかも知れないが、まぁ気楽に行こう。」

「親方…。」

「力士生命に関わる怪我にならないと良いのですが。」

「あぁ大丈夫。必ず復活させるよ。」

時津川部屋では大きな混乱があったが、中村と山中の二人の横綱が中心となってマスコミ対応していた。

「コシ関ィー!」

「ったく場所中だってのによ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ