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宇宙創記ドミナントレガシー  作者: ZINDUSTRY
第二部
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16/29

【EPISODE3 INCOMING(インカミング)】

べリオ♂/スナイパーB:

ディール♂/NOAHZ兵士A♂:

クルス・シストランジェ♂:

パウロ・グランツ♂/スナイパーA♂ :

ムーンライト♂:


フラワ♀:

ワカミネ♀:

カリオストロ♀:

トロイ♀:


♂7:♀4 もしくは ♂5:♀4


<場面転換 パーツショップへ向かう人気の少ない道程の途中のディールとべリオ>


ディール:......まだ、怒ってますか?


べリオ:..............。分かんね。


ディール:間違っていることを言われたとは、僕は思いませんでしたが。


べリオ:...だからムカつくんだよ。

あと....『ソーイ“様”』................か。

関係ねえ、補給の為に寄ったコロニーだ。

貧しい国の王様になんか興味ねえ。

サッサと帰ろうぜ。


クルス:はぁ~...........。

教会にずっと居てくれりゃぁな。

“A.F.S”のムロウル・ティアラに.....同じくA.F.S所属の...“東の英雄”べリオ。


ディール:!!!!!!!!!!!!!!!!!


べリオ:誰だ!!!!!!!!!!!!!


クルス:おお怖。通信記録の通りのキレっぷりだねえ。


ディール:ッッ其処から動かないでください!!

動いた場合発砲します!!!


<腰から小型自動拳銃を取り出して即座に構えるディール。>


クルス:....辞めときな。向いてねえぜ、そういうの。

NOAHZを裏切るのも苦しかったクチじゃねぇか?

マジメ君。


<そう言って歩みを進めようとするとクルスの足元にがちゅん、と火花が散る。>


クルス:おっとっと。マジで撃つのかよ。

....見た目じゃわかんねえが....結構変わったか?


ディール:.....次は当てます。

.....貴方はいったい誰で、目的は何なんですか!!!!


クルス:...........すんませんね、今回の報告書を書いてくださる上司の皆さん。

オレも偵察っつうのは苦手みたいですわ。

<小声で自嘲気味につぶやくクルス>


...ま、オレ流って事で。

NOAHZ所属、クルス・シストランジェ准尉(じゅんい)。

ヨロシクな。


べリオ:NOAHZ....ッ...!!!


ディール:べリオさんは銃を構えないでください!

“一人手が空いている”というのがアドバンテージなんです。

...落ち着いて対処しましょう。


...シストランジェ! 貴方の目的を教えてください!


クルス:...クルスって呼ばれてんだがな。

ま、別に隠すこともねぇ。

お前らの捜索と...偵察だ。常に位置を把握する事。

何を企んでいても即座に対応をできるようにする...不思議でもねぇよな?

イオの爆発の真相を知っているのはお前らA.F.Sのメンバーのみ。

NOAHZ...いや、“テンペストラプラス”としては注視するってのは当然だろ。


ディール:....何故、..何故即座に攻撃をしない? 泳がせる意味はあるのか?


クルスN:...あの“ヒゲ”の機体を含めたお前らA.F.Sの戦力分析の為...ってのは流石に言わなくてもいいな。


クルス:...NOAHZってのも一枚岩じゃねえんでな。

人間関係ってのがあんのよ。

ドンパチドンパチじゃNOAHのエライさんもいい顔しねぇしな。

動きにくくなるような事は避けてるってだけさ。

...あ、これ”は”マジだぜ。


べリオN:.........“は”.........?



クルス:....雑談しに来たわけじゃないんだ。

...本題の話をしようか。


ディール:動くな!!!!


クルス:おっとっと......大きな声を出すな。


<そう言ってくいくい、と背後の二階建ての建物の窓を親指で指す。>


ディール:......!!!!

べリオさん.....動かないで........


べリオ:なん..だよ、別にこのクルスってのは何もしてねえし...とっ捕まえちまおうぜ。


ディール:後ろの民家にスナイパーです!!

それに....その隣のビルにも二人....!!!

僕達の声はクルスのインカムから筒抜けです!

恐らく小型のインカム......

時折聞こえる電子音はインカムでの合図...!!

縮めた打音(だおん)で連絡を取り合っている!


クルスN:ほう.....。視力が高いだけじゃねぇな、こりゃ。

どういう視野と耳してやがる。


クルス:.....お互いの状況が分かったみたいだな。

じゃ、本題といこうか。


...簡単だ。“ヒゲ”のデータと機体を渡せ。

お前らがどこで手に入れたか知らねえが...

あの機体が積んでるのは何だ?


ディールN:.....あの機体が積んでいるのは次世代型スペリオルの物だと知らない.....?


べリオN:..............ッぬけぬけと................!!!


クルス:これも話としてはシンプルだ。

お前らが乗ってるのは違法建造された上に未認可のスペリオルもどき。

NOAHZとしては見過ごせねぇ。

大っぴらに破壊も極力回避しろとの命令だ。後は分かるよな?


べリオ:都合のいいことを言うんじゃねえ!!!

大量虐殺者が今更手段選んでんのかよ!!!


クルス:ちょい違うな、少年。

大量虐殺“も”手段の一つだっただけだ。

その中のイレギュラーのお前らを処分できなかった今、より良い選択肢を選んでいるだけ。

お前らの気持ちをNOAHZが推し量ってくれるとでも思ってんのか?

...さ、データまで案内しろ。


ディール:.....っぐ.....!!!


ディールN:.....悔しいが数歩先を抑えられている......!!!

テンペスト・ラプラス....!!!感情を徹底的に排除した合理性の塊....!!!!

交渉とは言っているが、最早僕たちは“殺される”という舞台にすら上がれていないのか.....!!


べリオ:.......お.....?

........................イヤダ


クルス:交渉決裂だな。....ま、こうなるか。撃て。


べリオ:ディール!伏せろ!!!!


クルス:!!!!!ぐっ!


<ぎゅいん、と音を立ててクルスの背後から大型のモーターバイクにまたがったムーンライトが走ってくる。

飛びのいて回避するクルス。 大型のモーターバイクを陰にして隠れる三人。>


スナイパーA:クルス准尉!ご無事ですか!


クルス:構うな!!!目標を狙え!!!!


ムーンライト:こっちの道のパーツショップやったか!!!遅れたわアホンダラァ!

ぐおおおおおオレのカワイイイエローパンサーちゃんがぁぁぁ!!!!

エネルギータンクには当てんでくれぇ爆発してオダブツんなるからぁぁぁ!


<ちゅいん、がぎんと消音されたスナイパーライフルから発射された弾丸が盾にされたモーターバイクに命中する音が響く。>


ムーンライト:スナイパーの数は!


<ハンドガンを取り出し、リロードするムーンライト。>


ディール:前方に一人!!!3時の方向に一人です!


ムーンライト:隙をついて逃げんど!!!

今や!!!!!!!!!!


<モーターバイクに乗り込み、逃げる三人。それを目を細めて眺めるクルス。>


クルス:.........ふぅ......。


スナイパーB:准尉!どうなさいますか!!!あと7秒で射程範囲外!!!


クルス:イヤ........いい。武装を解除しろ。

...このコロニーでは燃料補給も時間がかかるだろう。

それに....俺より偵察に向いてない上司がもう“向かってる”からな。




<場面転換 モーターバイクのサイドカーにちょこんと座るべリオとモーターバイクにまたがる二人。

モーターバイクのエンジンを緩めずに移動している。>


ムーンライト:このボケカマキリ共!!!


べリオ:オレも?


ムーンライト:NOAHZの前に生身で何をしよったんや!!!!

イオをブッ飛ばした極悪集団やぞ!!!

みすみす死にに行っとんと同じやボケェ!


ディール:違うんです、接触はあのNOAHZから....!!!


ムーンライト:.........向こうから...........!?

.......ボケが.......!!!

何を企んどんや.....!!!


べリオ:.....まぁ、お前がオレを殺しそうな顔で合図してくれて助かったぜ。


ディール:合図....?あぁ、あの時。


<回想開始>


クルス:ちょい違うな、少年。

大量虐殺“も”手段の一つだっただけだ。

その中のイレギュラーのお前らを処分できなかった今、より良い選択肢を選んでいるだけ。

お前らの気持ちをNOAHZが推し量ってくれるとでも思ってんのか?

...さ、データまで案内しろ。


ディール:.....っぐ.....!!!


べリオ:.......お.....?

........................イヤダ


<回想終了>


ディール:あの時.....それで急にへたくそな棒読みになったんですね....


ムーンライト:ディールはスナイパーやクルスから目ぇ離さんかったからな。

あらナイスアイコンタクトやったで、べリオ。


べリオ:へへへ 流石俺

...ってか、どこ向かってんだ?


ムーンライト:セイヴァージークや。ディール、セイヴァージークに着いたらディテクターに乗れ。

んで、オレとべリオはバイクをディテクターに積んでセントロロフスまで向かう。


ディール:...え?....何故ですか?


<そうディールが言うと、べリオ達の上空をごおおっ、と音を立てて一機の機体がすれ違うように飛行する。>



ムーンライト:.....分かったか?


べリオ:.....まあ、大体は。


ムーンライト:セイヴァージークでスペリオルの接近を検知したのが一時間前や。

お前らがバラバラになっとる中で接近...偶然ちゃうやろ。

....しっかし、市街地やぞ。オマケに、女どもは生身。

相当キレた敵さんやな。


ディール:.....急がないと!!!ムーンライトさん!アクセルをもっと踏んで!


ムーンライト:とっくに限界まで踏んどるわダーホ。 急ぎはするが...焦んな。


べリオ:......やけに落ち着いてんな。軍経験が有んのか?


ムーンライト:....親父の真似じゃ。家族より軍を選んで勝手に死によったクソ親父じゃ。

親父やったが、.....ムカつく事に、今になってアイツの口癖が役に立っとんのが....腹立たしいわな。


べリオ:......余計なこと聞いたな。.....急いでくれ。


<グォン、とモーターバイクが唸る音が響く。>



<場面転換。セントロロフス教会にたどり着くカリオストロ、ワカミネ、フラワ。>


カリオストロ:唐突の訪問申し訳ない!

ここにオレンジ色の作業着の男と制服姿の男が訪ねて来なかったかな?


<扉をどんどんと拳で叩きながらそう大きめの声で言うカリオストロ>


フラワ:....ちょっと、なんだかいつになく乱暴じゃない。


カリオストロ:そう見えるかい?

まぁ、今時珍しい作りではあるが....インターホンの類(たぐい)が備え付けられていない文化圏ではこれぐらいの声量で問いかけるのが普通なのだよ。....お、ほら。


トロイ:.....こんにちは。 ごきげんよう♡

...えぇ、確かに訪ねてきましたが...。

立ち話も何ですし、お茶でもいかがですか?


カリオストロ:....んふふ、美しい純白の神の使いよ。

君のその透き通ったソーダのような声から紡がれる誘いには僕達としてもフラフラと誘われるような感覚を覚えるのだが、些か今は


ワカミネ:いや、単なる人探しだ。有難いがその誘いはお断りさせて頂く。


トロイ:それは.....ごめんなさいね、お急ぎだったのかしら。


フラワ:...アンタ達ね...。ホント、黒か白かみたいな奴ばっかりだこと。

...それで、オレンジの作業着と制服姿の男、どっちに行きました?

...っていうか、なんでこんな協会にまで来たんでしょうね、アイツ等。


トロイ:え、えぇと....。

実は....この教会の子がオレンジ色の男性の方に....その、粗相をしまして。

その上に...警察に射殺される所を救って頂けたんです。


ワカミネ:........................あの噂は本当だったのか。


フラワ:バkkkkkkkkkkkkkkkkkkkッカよね............................


カリオストロ:んぁん......武力をも気にせず子供を救うジロぉ.....


ワカミネ:恐らくディールが武力での解決を担当したのだと思うぞ。


トロイ:べリオさん....あそこで遊んでいるメイとケンカをして、傷だらけになってしまわれて...。

手当をする暇もなく、パーツショップに向かうと早々とこの場を後にしてしまわれて.....。


<孤児がサッカーボールをして遊んでいる。その中に交じってサッカーボールを追いかけるメイに視線を向けるトロイ。

そして、げんなりとする女子三人。>


フラワ:.......あんな小さい子とケンカが成り立つのね....


ワカミネ:.....傷を負っているとも言っていたな.....


カリオストロ:.............。

とにかく。

それでは、シスター。彼らの向かった道は?


トロイ:ええ、それでしたらこちらの道を.....

きゃぁぁぁっ!!!!


<ずずずん、と揺れる地面。瞬時に境界付近の玄関はヘルメットをした青いスーツの兵士に包囲される。

そしてなんとも特徴的な頭部に二本の鋭いアンテナが装備されたシルエットのランドスタッドが一機膝立ちでこちらを睨むように俯いていて。 そして、ランドスタッドから拡声器を通しての音声が響く。>


パウロ:『動くな。手を頭の後ろで組み、地に伏せろ。 吾(われ)の頭部機銃を含む20を超える銃口がうぬらを包囲している。』


ワカミネ:なんとも大掛かりな仕掛けで脅すものだ....!!!!


<ワカミネが一歩足を後ろに下げた瞬間、パウロのランドスタッドの頭部のバルカンから弾丸が発射される。その弾丸は正確にワカミネの足元に吸い込まれ、地面をえぐり取ったかのような穴を残した。>


フラワ:きゃぁぁっ!


カリオストロ:.......どういう精度だ.....?


パウロ:『対人間にこの機体を持ち出したのは視覚的に脅すためでは無い。

“この機体で制圧をする”からだ。 いまいち理解が出来ていないのか.....マヒしているからかは知らんが....。

二度手間は好かん。......最後だ、『地に伏せろ』。

....この状況に抵抗を思案する程幼くはあるまい。』


フラワ:くっ......。


<フラワ、カリオストロ、ワカミネ、トロイは頭を上で組んで地に伏せる。孤児たちは不安げに教会の扉や窓から顔を覗かせている。>



パウロN:.......明らかに異常な量の捨て子。

......民の命を吸い......

何を企む。 ...ズング・ソーイ。


NOAHZ兵士A:『パウロ中尉。教会内の敵戦力はありません。速やかに作戦行動に移れます。』


パウロ:....諾了(だくりょう)。警戒態勢を維持し待機せよ。 ....さて、交渉....では無いのう。吾としてはこう言い換えようか...。

これは命令である。

NOAH(ノア)所有の多角戦略作戦用ランドスタッドスペリオルの未認可の違法改造。

加えて未認可の所有、使用を確認。

データと機体を我らNOAHに引き渡せ。


フラワ:渡せるわけないでしょう!....ッッッどこまでツラの皮が厚いのよ人殺し共!!!


パウロ:『.....生娘のような事を言うでない。 吾、ひいてはテンペストは貴様らの抹殺に使う弾薬を無駄と考えている。

既に貴様らはその身に過ぎた玩具を持つだけの子供程度の存在。 “粗相が過ぎて玩具が取り上げられる”のは世の常であろうが。』


ワカミネ:.....虐殺をその身で行っておきながら弾薬の無駄を語るか。


パウロ:『必要な分は撃つ。必要でない分は撃たぬ。 それだけだ。』


カリオストロ:.....長話が好みかな?結論を先に教えてあげよう。

答えはNOだ。

機体のデータも機体も渡さない。

機体のロックのコードも吐かない。

ザマを見ろ。


パウロ:『....成程。見事なり。 その体躯の幾倍と想像のつかぬ鉄の巨人を前にして折れぬその心。

敬意を表して一撃で終わらせてやろう。』


トロイ:ううううっ.....あなた達、一体何なんですかっ.....!!!


フラワ:....ごめんなさい。

私達、追われていてね。

..巻き込んでしまったわね。


....そこのスペリオルのパイロット!

手にかけるのは私達三人だけと約束しなさい!


シスターやその教会の子供たちに罪は無いわ!


パウロ:『.....心得た。』


<じゃきん、とパウロの登場する機体の頭部バルカンが起動する音が響く。>


フラワN:ごめんなさいべリオ、ディール..、A.F.Sの皆......。

....そしてお父さん。いや、パパ。

......どんな顔をして再会すればいいんだろ。

....もっとおばあちゃんになってから行く予定だったんだけど....。

...........................................?

やけに、長いわね。


<顔を上げたフラワ。そこには、太陽を背にしてスラスターを吹かし空中に浮かんだ鈍く輝くドミナントが銃を構えていた。>


ディール:『付近のNOAHZ兵士及びスペリオルに告ぐ!諸君らは当機体によってロックオンされている!

速やかに人質の無事を保証し、武装を解除されたし!

繰り返す!

速やかに人質の無事を保証し、武装を解除されたし!

遂行されない場合、武力をもって人質を確保させてもらう!!


<ドミナントディテクターのコックピット内。ディール、べリオ、ムーンライトの三人でぎゅうぎゅうになった状態でいて。>


べリオ:狭ぇんだよハジに寄れ!!!!!


ムーンライト:なんやと!!オマエのその服がボッワァなっとるから無駄に場所とってんちゃうんか!オマエが寄れや!!!


ディール:んああああああああああああああもう静かにしてくださいよ!

今どういう状況か分かってるんですか!

通常のスペリオルとは異なった形状の機体!

しかもフラワさんたちは生身!

僕達を追いかけてこうなったんですよ!


べリオ:.....でもそれはさぁ 運というかさぁ


ディール:とにかく!ここは一瞬も隙を見せてはいけないんです!

絶対に彼女達を無事なまま取り返す....!!!!


<場面転換 コックピット内に一人呟くパウロ>

パウロ:.....ほう。クルスから逃げたか。

...然して、なかなか判断の速い。

吾を探知してその足でランドスタッドに搭乗して引き返すとは。

.....侮れんのう。



ディール:『聞こえないか!こちらのレーダーはスペリオルのみならず人体もロックしている!!

脅しではないぞ!!!』


<ぎゅごん、とディテクターの肩が開く。そこには小型の銃口がびっしりと見える。弾幕形成用のマシンガンがそれぞれ独立して動き、すべてのNOAHZ兵士をロックオンしていた。>


パウロ:『...恐らく脅しでは無かろう。 無駄に戦力を消耗する事もあるまい。歩兵は武装を解除、ランドモービルにて撤退せよ。あの機体と吾の機体は“同じ匂い”だ。長引く戦いは目的の趣旨と反する。』


NOAHZ兵士A:はっ!


<きゅううん、とパウロの機体が立ち上がる。それに合わせるようにNOAHZの兵士はトラック型のランドモービルに乗り込み、去っていく。>


ムーンライト:.......こら....な~んか匂うで。


べリオ:...やけにあっさり引き下がんな。

クルスといい....。


ディールN:......僕達の機体とデータの確保以外にも何か目的が......?



ディール:...とにかく、べリオさんたちは降りてください。ディテクターの足に格納されている簡易バイクでセイヴァージークに戻りましょう。


<そう言いながら、コックピットから降りるムーンライトとべリオ。ディテクターの左足ががしゅん、と展開して三輪のバイクが現れる。後部座席には複数人が乗り込める作りになっている。>


ディール:.....よし、これで一先ず...ッッ!!? 何だ!?

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