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問題発生!?

 予想外の展開で迎えたアンナの誕生日会は、無事成功したと言えるかな?

 通販出来る食材や機材を見て、爆弾発言の飛び出したアンナだったけど、


「冗談よ、冗談! ソフィーの大切な人を取ったりしないわよ」


 と言うことで、俺もひと安心だ。


 そして翌日、再びヘンリーさま宅へやってきた俺の目的は、製菓用の追加機材と食材の納品だった。


「言われてたのはこれで全部かな?」

 機材を設置したり、食材を片付けてアンナに確認してもらう。


「うん、十分よ。しばらく本格的に作ってないからリハビリしないと。作ったら味見してね!」


 前世での話によると、製菓学校を卒業してパティシエという名の、製菓工場で部品のようにケーキなんかを作っていたそうだから、腕には問題ないのかな?


「まあ、腐ってなければ食べるけど……」

 生クリームや生卵は怖い。あれは当たりを引くとヤバイ。


「大丈夫よ、洗浄魔法もあるし、日本より衛生的だと思うわよ」

「魔法か……」

「便利よね! と言っても私は生活魔法しかつかえないけど」


 それすら使えませんが何か?


「それよりさ、いちいちタケルに注文して、持って来てもらうの面倒なんだけど、何とかならないの?」


 それについては俺も正直面倒ではある。通販機能をちゃんと調べたら、ゲストアカウントが発行できるから、解決は出来るんだが……。


「一応、アカウント作って用意はしたんだけどね……財布が一緒なんだよ。無駄遣いしないって、約束してくれるならタブレット渡すけど?」


「そうなんだ。心配しないでも使った分はちゃんと払うわよ、これでも今の私はお金持ちなんだから!」


「アンナじゃなくて、この商会が儲かってるだけだろ?」


「だいじょーぶ! その辺もちゃんと考えてあるから!」


 よく分からないけど、面倒なことを抱えまくって猫ライフが満喫できなくなるのは嫌だし、タブレットを渡す。


「昨日も触ったけど、基本はニャマゾンなのね。ウォレット残高が、一、十、百、千、万……はぁ? 億!?」


 ちょっとその驚き方は女の子っぽくないんだけど……。


「お金持ちなんだね……。こっちの通貨とレートはどんな感じなの?」


 これでも当初の半分ぐらいになっちゃってるんだよ、猫カフェと周辺施設への投資が中々の金額になったからさ。


「直接金貨とか銀貨も変換できるけど、宝石や魔石にしてから換金してるんだ。レートはね……」


 貨幣を換金すると、流通総量に影響がある可能性を説明して、レートも説明したが、貴族と商会の財布を甘く見てました。


「なんだ、私の方がお金持ちじゃない、私のお金じゃないけどね。あと大量に買い物したり、別の建物へ届けたりしたい場合はどうすればいいの?」


「買い物は、俺のスキルで作った家か、管理してる家なら出来るよ。配達は買い物できる場所なら登録できる」


 冷蔵庫、冷凍庫、食材棚とかある程度は納品場所を指定できるし、納品倉庫も指定はできるけど、大量注文とかしたことない。なので分かる範囲で説明した。


「家まで作れちゃうんだ……。お店とかも作れるの?」


「猫カフェ作ったから、それっぽいのは作れるよ。これは俺じゃないと使えないけどね」


「ほんと、猫好きなのね! まあいいわ、中々面白くなってきたわね。セレナには申し訳ないけど、王都に戻る理由がなくなっちゃった」


「誰だか知らないけど、約束してるならちゃんと連絡しときなよ」


「王女さまだから、さすがにちゃんと連絡するわよ! タケル、王城へ電話繋がらないの?」


「王都へは行ったこともないし、無理!」

 無茶言わないでください、あと王女さまとの約束破って大丈夫なのか?


「仕方ないわね……まあいいわ、お菓子以外にもちょっとやりたいことあるから、ちゃんと決まったら協力してね」


 何を協力させられるのかは教えてもらえなかったが、とりあえず面倒なことが一つ片付いたから、猫カフェに専念するかな。

 アンナの猫に関しては、お菓子作りに専念したいのと俺が忙しいのもあるから、また後日ということになった。


 そして猫カフェに出勤した俺を出迎えたのは――


「タケル君、このままじゃだめよ! 猫カフェ大変なことになっちゃうわ!」


 いつも通りの沢山の猫たちと、リーナさんの不穏な台詞だった。


「いきなりなんですか、何か問題でもありましたか?」


「大有りよ! この店の広さじゃ全然足りそうにないわよ、猫ちゃんに場所使いすぎて、客席が足りないわ!」


「そういわれてもね……」

 いやいや、猫カフェだから猫に場所使うのは必然でしょう!


「旦那さま、リーナさまのご意見に僭越ながら私も同意いたします」

 店長さんまで、参戦してきたけどこればかりは譲れないからなぁ。


「いや、やっぱり猫あっての猫カフェだからね……よしよし、今日も君たちモフモフだね!」


 寄ってくる猫たちをナデナデしながら、他の猫たちを観察するが、ゴロゴロしたり、ジャレ合ったり、自分の尻尾を追いかけたり……見てるだけで癒される。


「猫はね、確かに可愛いけど、そうじゃないのよ、目新しくて美味しいデザートに、素敵なお茶がすでに噂になっちゃってるのよ」


「そっちですか……」


「それでね、このカフェの斜め向かい側なんだけど、ちょうどいいサイズの物件が売りに出てるの」


「そうなんですね」


「働きたいなぁっていう人も、ちゃんといるの」


「そうなんだ」


「出来れば住むところも、タケル君が用意してくれる素敵な部屋がいいなぁってことで、その物件もあったりするの」


「そっか」


「もう一軒、ダメ?」


 そして俺は、物件の契約書にサインすることになった。規模的に猫カフェには出来ないけど、絶対に何か猫要素ねじ込んでやる!


 しかし経理関係とかはギルドに委託してるが、俺、忙しすぎて死んでしまうんじゃないだろうか!?


お読みいただき、ありがというございます。

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