第三話:『称号』(鎖)を受け取る
─────そして、この『称号』はその人間が最も輝いた時のものがあなた達の『称号』へとなる。心の中で、輝かしかった時をぜひ振り返ってみて欲しい。」
「!?」(そんなこと...本に一つものっていなかったぞ.....!?)
そうふと寝かかっていた耳にものすごい情報が流れ込んできて、周りの拍手に合わせて数秒で目が覚めてしまう。
(まさか16歳までのすべての行動じゃなくて最も輝かしかったところか....)
予想が外れた、どっちにしろ倒れるまでして外に出た意味がなくなったことへの後悔を感じつつ、あの日以前の目立った行動を思い出してみるが全然出てこない。それもそうだ、いくら大人な記憶があったとしても脳みそは年齢に追いついてはくれない。
そう考えていると神父が紙を手渡しで配っていく。
この紙に血を流し込むと自分の血が紙の上でなぜか波紋を起こす。その後は数分間自分の輝かしかった瞬間を精神内で見ることになる、この間は眠っているような状態なので何をされるか心配だが、後ろで親たちが見守っているのでまぁ大丈夫だろう。
そう思いつつ周りで早い人はすでに眠りに入っていき、自分も少し遅れて血を紙に落とす。
「ここが精神内....」
本を書いた人は不明だが恐らくここが精神内なのだろう。とまぁ精神内に入り込んだホクルテ。
不安と好奇心に当てられながら目の前が一気に明るくなる。
『う、、う、、うぁあああん!うぁぁぁぁああああん』
「は?」
目を覚ます前に赤んぼうの泣く声が耳に響き渡る。
(なんだ!?妹のハフカが生まれたときが輝かしい瞬間!?そんなわけ無いと思うけど...一体...)
そう考えながら眩しい光景に目を開く。
目を開くと女の子ではない男の子の赤ん坊が今より若い両親2人と映っている光景が広がる。
「は....一体どういう....ことだ....」
頭の中で整理が追いつかないまま微笑ましい光景にふと無愛想で不気味なほど透き通った声が広がる。
『───救─ザザ─世、、、、、、主──』
雑音混じりで頭の中に響き渡る『称号』。
「救...世主...?」
そう言うと一瞬で精神内の世界が崩壊し始める。
「おい!天使とやら!どういうことだこの『称ご....」
「ハァ、、、ハァッ、、、ハァ」
目が覚めた。周りに起きている人もいればまだうなされていたり寝ているものもいる。
紙見ると名前、ステータスとスキル、『称号』が紙に書かれている。これはのちにギルドや学校、他国に入るために必要な身分証的なものである。
自分の紙を見てみると、知能だけ下から3段のγ(ガンマ)、その他ワーストのα(アルファ)とスキル欄には皆もらえる「天使の加護(小)」とたまに貰えると言われる「成長期」のみ...
(こんなんで世を救えとか無理難題すぎやしない???)
そう思いつつ皆が起きるのを待つのであった。




