サンタクロースの友達
今年は三人で過ごす、クリスマス
仕事帰りに見るイルミネーションは眩しくて、今年はどんな飾り付けなのか
少しキョロキョロしてしまう
なんだってこんな日に、残業なのか
予定なんかない奴らは良い
こっちは、ケーキを買う大役をまかされているんだぞ
予約してあったお店に少し遅れる連絡をして、急いで仕事を終わらせる
ケーキを受け取り、家族の待つ家にたどり着く
玄関まで続く灯りの先にぬくもりを感じて
敢えてインターホンを押してみる
返事の前にダダダダッ!と足音が聞こえたかと思うと
玄関ドアから「ただいまーー!」と娘が飛び込んでくる
なんとかケーキを落さない様に、片手で抱き締め「ただいま」と言えば
少しはにかんだ娘が「おかえりー!だった・・・」と下を向いて
それでもすぐに上を向いて「おそいんだからー」と怒ってるふりをする
「悪い悪い、すぐにケーキか?」と聞けば
「ごはんまだー、今日ね今日ねおっきいからあげ!」
満面の笑みを浮かべる娘を連れて家にはいる
遅くなって悪いなと軽く謝り、しょうがないわよと軽く流す妻
その間にも、朝から今までで何があったのかを話し続ける娘
温もりに囲まれて夕飯とケーキを食べ終えると
「てがみわたしてくれた?」と少し心配そうに聞いて来る娘に
「仕事が忙しくて、それどころじゃ・・・」の所で涙一杯浮かべたので
「大丈夫!ちゃんと渡したよ!お友達のサンタさんにね」




