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7-15 木霊
「ひひはははははひひひひひひひひ」
レヴェルはまっすぐに魔界へ向かっていた。
(やめろ、返せ、私の体だ)
レヴェルの体内、暗闇の中。レヴェルの心が叫んでいる。
《ひひひひひひひひひ。これはお前が望んだ事だ。お前が》
暗闇の中で何かが答える。
《お前が》
《お前が》
《望んだ》
《求めた》
《力を》
《破壊を》
《すべてを》
同じ声が幾つも同時に響き渡る。
(煩い!!煩い煩い煩い!!)
《お前は我らもまた利用するつもりだった》
(そうだ!!だからなんだ!!)
《だから我らは利用する》
《お前のような愚者を》
《お前のような背教者を》
《我らは注ぐ者》
《力を求めるならば与えよう》
《だが代わりに我らは求める》
《お前の心を捕らえる檻を》
《自由な肉体を》
《すなわち、お前の肉体を》
《《《ひひひひひひはははははははははははははははははは》》》
暗闇の中でレヴェルの周りで気色の悪い笑い声が木霊する。レヴェルの視界はくるくると回転し、笑い声が遠くなっていく。そして彼女の意識は、暗闇の中、奥底へと沈んでいった。




