第15話 牛も人間もバーベキューだ!
本日、最後のアップになります。
いよいよ、人間バーベキューのお時間です!
第15話 牛も人間もバーベキューだ!
ゴブリンの頭は悪いが、このことを知っていた。
肉は焼くと日持ちするということを!
だったら、殺してから焼くのでなく、焼き殺せば、簡単なのではとゴブリンは思った。
だから、牛舎ごと燃やせば良いのだ。
焦げて美味くないくなるだとか、消炭なるとかは考えてはないようだ。
人間も多分、同じだろうとも考えていた。
『家ごと燃やせば、人間もこんがり焼けて、日持ちする肉が出来るのだろう』と考えていた。
名付けて、“人間バーベキュー”だ!
1軒目の牧場の牛は、すべて頂いた。
次は、隣の牧場だ!
牛も人間も焼き殺す焼肉作戦だ!
そして、ゴブリン達が、移動を開始した。それを後方で見守るゴブリンロードが一体いた。
その頃、ゴブリンが焼肉作戦を仕掛けてくるとは知らないおやっさんは、おカミさんとリコを天井裏に隠した。
また、この地区は、ゴブリンに包囲されているようだ。助けも呼びに行けないなら、女二人は隠れてもらう事にした。
そして、次に刃物をかき集め、棒をかき集めた。包丁にナイフ、箒、すべて数が足らない。
こんなときに武器になる鋤が牛舎の中だ。今、外に出ると襲われる。
焦りで、男達の背中に嫌な汗が流れる。
しかし、おやっさんは、今ある武器を分配することにした。
だが、蒼井には、武器が回らない。
すると、蒼井は「おやっさん、万年筆はある?」と聞いた。皆は、困惑していたが、構わず「万年筆ですよ」と繰り返した。
「あるよ。待って」と、おやっさんは引き出しから、万年筆を取り出した。
見たところ、金属製の胴体のものと木製のものがあった。二本とも借りることにした。
まあ、返すことはないと思うが。
ゴブリン達は、おやっさんの牛舎に近づいていた。今回は牛も人間も燃やして、保存肉にする予定だ。
ゴブリン達は、こう考えていた。
建物に火矢を放てば、燃えて中の牛はバーベキューになると。
では、火をおこし、火矢を作ろうではないか! キキィー!
ゴブリンは、煉瓦が燃えないといったことは考えないようだが、牛舎には多くの草があり、火矢が飛び込むと大火事になる可能性は高いため、牛達はピンチだ。
ゴブリン達が、一斉に火をおこし始めた。その灯りがおやっさん達の目に入った。
「ヤバい」と言ったのは、誰だっただろうか。
おやっさんは、決意したのだろう。
自分の牧場、家族を守るため、飛び出していった。包丁を箒に縛り、即席の槍を持ち吶喊する。
即席とはいえ、ゴブリンにはものすごく有効たった。体力的には、人間とゴブリンは、大人と子供ぐらい差はある。
それを見ていたシンジとレイも続いた。
包丁とナイフで格闘した。これもゴブリン相手には有効であった。二人一組で対処すれば、後ろに回り込まれることが無かったので、単独行動より楽に戦闘が可能だった。
3人がゴブリン相手に格闘している頃、空手三段位の蒼井は、何故か、キレイな石を集めていた。
読んで頂き、ありがとうございます。
いよいよ、蒼井が異世界で格闘をしてきます。
よく「日本人は護身というものを考えていない」と言われます。
個人的意見ですが、ボールペン1本あれば、かなりの格闘が出来ると思っています。
小さなナイフとか捌けますし、突けばリーチは伸びます。
日常で使えるものを、普段から探しておく、そして身につけつ置く、これが護身の第一歩ですね。
ここでは、ボールペンは無いだろうから、万年筆にしました。




