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死後の世界は人手不足 ―お茶と空手があれば何とかなる―  作者: 井上 正太郎
第ニ章 空手家、異世界冒険者になる
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第13話 蒼井隼人、ハンターになる!

第13話 蒼井隼人、ハンターになる!


 次の朝、ギルドへ寄ってから、牧場へ行くこうと、まずはギルドへ行った。

 すると、カウンターの奥から、中間管理職らしき男性に呼ばれた。

 なんと、「ハンター資格を受けないか」と言うではないか!?


 町の清掃、牧場の清掃、酪農作業を問題無くこなし、経営者からは好評だとのことで、ハンター資格を受ければ、Eランクは問題無く合格するとのことだった。

 ハンター資格があれば、同じ仕事でも報酬に上乗せがある。それに、別の町の依頼も受けられるようだ。国の中で活動するということなのだろう。


 勿論、答えはイエスだ!


 答えを聞いた男性は、奥に入り、しばらくすると出てきて、こう言った。

「マスターがお会いになるそうですよ」


 マスター? 誰やねん。

 とは言えず、

「わかりました」とだけ返答し、奥に入ることにした。


 マスターは、50歳前後の年齢にみえる。しかも、しっかりした体型をしているので、今も鍛えているのか、元ハンターだろう。


 そのマスターからは、「良い仕事ぶりだと聞いているよ」とお褒めの言葉を頂いた。

 まあ、良いと言われても、清掃だけしかしていないのに、良いもへったくれもあるものだろうか?


 それには、軽く頷く程度の蒼井だったが、幾ばくかの質問に答えると、

「ハンター資格、Eランク、合格だ」とマスターが口にした。つまり、蒼井はハンターになったということだ。

 唐突で、拍子抜けしたが、合格と言われると嬉しいものだ。

 まあ、実際は、ギルドとしては、使いやすい低ランクのハンターが欲しかったのだろう。

 受付嬢曰く「人手不足」らしいしな。


 それでも、これからはハンターだ。討伐も、遠征も出来て、稼ぎになる。

 いきなりの面接試験だったが、パス出来たので、ノープロブレムということにしよう。



 さて、ギルドから牧場へ行くと、従業員と経営者が話し合っていた。

 「不思議だ!」「不思議だ!」と繰り返し、念仏のように唱えている。

 

 「不思議だ!」に、ご利益でもあるのか? 


 それは、さておき、「おはようございます」と声をかけると、経営者が、不思議の解説をしてくれた。

 どうやら、昨日はゴブリンの襲撃が無かったようだ。それは、他の牧場も、同じで気味が悪いと話題になっているとのこと。

 牛にも危害がなく、牛舎への悪戯もなかったようだ。


 しかし、昼過ぎになると、皆、自分の仕事に専念しており、気に留めるものは、誰もいなかった。


 そして、終業の時刻がやってきた。


 次回、“ゴブリンアタック”、奴らがやって来た!

読んで頂き、ありがとうございます。


いよいよ、ゴブリンの群れが牧場を襲います。


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