40.人間のご飯ってめちゃくちゃ美味しいね?
くーすけがキッチンにいた人間さんに座って待ってるように言われた後、約10分ぐらい経ったらあの人間さんが大きな皿2つにさっき焼いてたお肉をそれぞれ乗せて持ってきましたわ。
__ジュゥゥ…!
「はいよ、坊主の分出来たぞ〜おっちゃんに感謝しろよ〜!」
「わぁ〜!美味しそ〜!おっちゃんありがとう〜!」
『(この人間めちゃくちゃ良いやつだな?)』
『(わざわざくーすけ用にもう1枚、しかも最初本当に焼いて食べるだけのような物しか置いてなかったのに、盛り付けの野菜まで取りに行ってたわよ?)』
そう、くーすけが目線でおねだりした後すぐに食糧庫らしき部屋から新しいお肉と適当な野菜を取ってきて、皿を用意してすぐにこれだけの料理を作ってくれた。
キッチン内にテーブル1つと椅子が何脚かあったので、今はその人間さんと一緒にご飯を食べている感じよ。
「(もぐもぐ)美味しい〜!焼いた肉がめちゃくちゃ美味しい〜!」
「そうか、俺のからもう一切れ食うか?」
「良いの⁈ありがとう〜‼︎」
『(餌付けされてるわね…)』
『(餌付けされてるな…)』
そうしてくーすけが感じる美味しいお肉の味が、元の姿みたいに頭が別じゃない分あたし達も感じるのだけど、いつもの狩りのお肉を焼いただけのものに比べてめちゃくちゃ美味しいわね…?
そうしてあたし達の掃除前のご飯が終わった後、せめて食べ終わった皿の片付けだけでも手伝う事になったわ。
「そういえば名乗ってなかったな?おっちゃんはテオドゥロ・エグルストンっていうんだ。
坊主は新入りの冒険者だろ多分?俺も冒険者だから困ったことがあったら相談しろよ〜」
「ボクはくーすけだよ〜!え〜っと、ておろ、ておど……テオさん!」
『(あんた絶対テオドゥロって発音出来なかったからあだ名にしたでしょ⁈)』
「ブフッ!アッハッハッ!俺の名前は言いづらかったか坊主!」
『(……まぁ、相手も笑ってるし大丈夫だろ…?あと俺様もておるお…ておどりょ……テオってやつの名前は言いづれぇ…)』
2匹共多分“ゥ”の発音が出来ないのね…?まぁ日本じゃまず無さそうな名前ですし、外国の方の名前かしら…?
この世界の人間さんって、日本語が通じるけど見た目や名前は外国の方の人間っぽいわね…?なのに言葉が普通に通じるのは夢の中だからかしら…?
「じゃあ、ボクは部屋の掃除しないとだからテオさんまたね〜!」
「おう、あのどこもかしこもクソ汚ねぇ空き部屋の掃除頑張れよ〜」
そう言ってテオドゥロさんと分かれてギルド寮に向かったわ。
『(やっぱりあのギルド寮の空き部屋って全部凄く汚いレベルなのね…?あたしは掃除中は終わるまで目を瞑るからあんた達でさっさとやってちょうだい。
そんなレベルの汚れた部屋なんて見た日には気絶するか、強制的にくーすけから体の主導権奪って暴れそうだわ…)』
『(おう任せろ…後者の行動を取られちまった時の恐ろしさは、この夢見るようになってすぐの貴様の暴走でよく知ってる…)」
「あの時あちこちぶつけて痛かったよね〜…?(小声)」
『(それは…悪いとは思ってるわ…)』
あの時よりは慣れましたけど、やっぱりあたしは自分の毛艶が自慢で汚したくないって感覚を捨てきれそうにないわ。




