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39.ご飯を貰いにキッチンへ



〜チョコside〜


「それではくーすけさんにはこちらの205号室に住んで貰います。部屋の鍵はこれなので無くさないようにして下さい。

 それでは私はまだ他に仕事があるのでこの辺で失礼しますが、もし分からないことがあれば隣の204号室のユウリッドさんに尋ねて下さい」


「分かった〜!またね〜!」


 あたし達は受付の人間さんに案内されて、あの冒険者ギルドの奥にあったギルド寮というところに来たわ。そしてギルド寮では2階の205号室という部屋があたし達の部屋みたいだけど、この部屋最後に掃除したのいつかしら…?

 さっき来る前に言っていた“少々”埃っぽいの域を超えた埃臭い上にカビ臭い……まるで廃墟みたいな匂いが中からしますわよ…?


『(そういえば、この部屋に来るまでに1階で明らかに人が長く住んでねぇ匂いの部屋があったが、なんで2階なんだ…?)』


「さぁ…?ボクも分かんないけど、もしかして最初に言ってた“比較的使える空き部屋“ってことは、他の空き部屋って使えない状態なのかな…?」


『(多分それよ…この部屋でさえ外からでも分かるレベルで埃臭い上にカビ臭いし、空き部屋は本当に手入れされてないようね…?)』


『(………まぁ俺様に任せろ…多分魔法使えば大体はなんとかなるだろ…)』


「こたろう君頑張れ〜」


 その後、こたろうが魔法で掃除を頑張ってくれるらしいけど、その前に少し何か食べた方がいいわね…?変身してる上にさらに魔法を使い過ぎたらお腹が減って変身が解けてしまいますわ…


『(くーすけ、何か食べる木の実は残ってるかしら?一応空腹になる前に何か食べておいた方がいいわよ)』


「あっ、そういえばもう木の実残ってない……大半を門であげちゃったし、残りももう食べちゃったから…」


『(掃除で魔法を使う前にキッチンに行って何か食べ物を貰いましょう?変身が解けたら大変よ)』


 そうしてくーすけに一度ギルド寮から出てもらって、来る途中に良い匂いを微かに感じた方向に行く事にしましたわ。こういう寮まであって大勢の人間さんが利用する場所ですし、多分料理を作る場所もありますわ。


『(その右の扉じゃねぇか?その中から匂いがするぞ?)』


「あっ、本当だ…!(小声)」


 そうして扉を開けるとそこはキッチンで合っていたようで、美優ちゃんの家とはまた違うけど似たような調理器具も見える。

 そして丁度1人、人間の男性が料理をしていたみたいで確かフライパンっていう調理器具で大きな肉を焼いていたわ。美味しそうね…?


「わぁ〜凄い美味しそ〜」


『(確かに美味そうな匂いだなぁ)』


「なんだ坊主、見ない顔だけど新入りか?坊主もなんか食いに来たのか?」


「そうだよ〜なんか食べ物ある〜?」


『(くーすけ、あんたちょっと初対面の相手に失礼よ!多分冷蔵庫……は無いっぽいわね〜?じゃあ向こうの扉かしら…?そっちに食べ物が保管されてると思うから、何かしら取って食べていいか聞いて食べなさい!)』


 本当にくーすけはあたし達の中で1番思考が子供っぽいわね〜?まぁ9ヶ月だから子供ではあるけど、それにしたってもう少し落ち着いて欲しいわ……

 とりあえず、この人が焼いてる肉を見て目をキラキラさせながら涎を垂らすのはやめて…


「………坊主の分も作ってやるからそっちの椅子に座って待っとけ…適当な調味料と一緒に焼くぐらいの簡単なのしか作れねぇから文句は言うなよ?」


「やった〜ありがとう〜!(やった〜餌蔓ゲット〜!)」


『(……なんでかあいつの”ありがとう“が”餌蔓ゲット“に聞こえた気がするんだが気のせいか…?)』


 奇遇ですわねこたろう、あたしもバッチリくーすけの副音声がそういう風に聞こえたわ…

 多分この子飼い主にもこんな感じで強請って成功してる確信犯ね…

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