301.一緒に野宿する事になった
キャトル君が救出され、ヤルメットさん達とそのまま一緒に野宿する事になって、今は今日の野宿場所に良い場所を探していた。
「その…びっくりしたとはいえすまねぇ…」
「あれはキャトル君が全面的に悪いから大丈夫だよ〜
それにボクはヨガヴルさんが同じ犬だった方がびっくりした〜」
「一応俺は狼だ‼︎」
ヨガヴルさんは、耳の事がバレたからもう意味が無いって帽子を脱いだままだけど、どうやら獣人と人間のハーフらしい。
キャトル君をいきなり殴っちゃった事に対する罪悪感で耳がぺしょんとなったり、ボクが犬って言ったら狼だって反論して耳が斜め後ろに折れたりさせていた。
「オレもまさかいきなりぶん殴られるとは思わなかったんだぜ?」
「キミは少し反省した方が良いのでは…?」
「ヨガヴルさんは特に見た目に反してビビりだけど、ビビりじゃない人相手でも急に驚かすのはダメだと思うな…?」
「嘘だろ世界がオレに優しくない…」
『『(自業自得じゃねぇか/ないの?)』』
そうして、ダンジョンの中な筈なのに何故か日が暮れてきた頃にボク達の持っている大きなテントが出せる広さの場所に出た為、そこにテント出した。
__カチャカチャガチャン!
「おぉ……!10人は泊まれる団体用の中でも比較的最新のテントじゃないか⁈しかもこれ自動で組み立てられているのかい⁈」
『(いや、組み立ては俺様がやっているんだが…?)』
「これね〜こたろう君が魔法でやってるの〜!
最初の1回だけ自力で組み立てて構造を覚えて、その次からはこたろう君が魔法で高速で組み立ててるんだって〜!」
「こたろう君…?そういえば、くーすけ君はモンスターが変身している冒険者だって言っていたけど…?」
「もしかして、モンスターにだけ見えるモンスターを使い魔にでもしてんのかぁ?」
『(あぁ、あたし達がモンスターである事は教えていたけど、元がどういう姿かは知らないから起こる勘違いねぇ…?)』
ボクはボク達が3匹で1体のモンスターである事を簡単に説明し、こたろう君は3匹の内の1匹だと教えた。
口で教えるだけじゃ分からないかな〜?って思った結果、変身を解いて見せてみた〜!
__ボフンッ‼︎
「「「ッ⁈」」」
「やっぱその姿だとお前らでっけぇ〜…!」
『どお〜?凄いでしょ〜!右頭がこたろう君で左頭がチョコちゃんなんだ〜!』
『くーすけ、この姿だと犬語しか喋れないからそう言っても分かんねぇぞ?』
『あっ⁈そうだった〜⁈』
『というか、キャトルさんは知ってるからケラケラ笑っているけど、他3人は大きさを予想していなかったのか固まってるわよ?』
ヤルメットさん達が固まってて動かなかったし、ボク達もこの姿じゃ意思疎通が取れないからとまたボフンッ‼︎と変身し直した。
そうすると、3人共動きが戻ってきたみたいだったからもう一度さっきのどの頭が誰かの説明をし直したのだった。
「なるほど〜!頭それぞれに人格があって、頭を変身魔法で無理矢理1つにしてるから、多重人格みたいになっているんだね!」
「それにしても…キミ達は意外と大きなモンスターだったんだね…?しかも俺達は見たことも聞いたことも無いモンスターだった」
「………一応ハーフでも狼の獣人だから、若干言語の訛りの違いはあっても犬語は聞き取れそうなのに、あんたらの言語は全然聞き取れなかったなぁ?
あんたらの話していた犬語どこの犬語だ?モンスターの犬語か?」
「ボク達の犬語とこの世界の犬語って違いがあったんだ〜…?(小声)」
『(………そういや、俺様達は普通に動物に似たモンスターの言語は理解出来ていたが、この世界の“モンスターじゃない犬”と会話したか…?)』
『(………そういえばしていないわねぇ…?)』
この世界に来てから約8ヶ月ぐらい経っているのに、ボク達の犬語がモンスターとしての犬語だったらしい事が判明した瞬間だった。




