300.キャトル君は懲りないな〜?
「ハァ……前はキウイはちょっとほろ酔い程度の感覚で、あのぐらいじゃどうもならなかったのに……
多分アステル様に色々弱体化されてるわこれ…」
『(そんな今まで大丈夫だった量のお酒で泥酔するぐらい弱くなるみたいな弱体化の仕方ありますの…?)』
『(キャトルは下手に猫が食っちゃ駄目なもの食わねぇ方が良い気がするぜ…?
下手したら食べ物で死にそうだからなぁ…)』
ボク達はキャトル君を正気に戻したあと、キャトル君がアステルさんに色々弱体化させられてるっぽい事が判明した。
地図を頼りに進みながら、食料の果物と水代わりにウォーターフィッシュって言うらしいあの半透明な魚を捕まえて、8層目で1泊してから9層目に行くらしい。
「ん?あれって冒険者じゃないか?」
「あ〜本当だ〜……あっ!あれヤルメットさん達だ〜!」
『(あぁ、あの3人組か?あいつらもダンジョンに行くって言っていたなぁ?)』
「ふ〜ん?あいつらくーすけ達の知り合いなのか………よし!ちょっとオレ行ってくるわ〜」
「待ってよキャトル君〜⁈しかも透明にならないで〜⁈」
『(今、キャトルさんがすっごく悪い顔をしていたけど、何をする気かしら…?)』
__キャァァァァァァァァァァァ⁈⁈⁈⁈
__ドゴーーーーーンッ‼︎‼︎
『(おい⁈ヤルメット達がいた方向から凄い悲鳴が聞こえたぞ⁈)』
キャトル君が何故か良い笑顔で透明になって消えたかと思うと、数秒後にヤルメットさん達が一瞬見えた方向から絹を裂くような凄い悲鳴と凄い破壊音?みたいなのが聞こえてきた。
あれ?ヤルメットさん達って3人共男の人だった気がするんだけど、なんで女の人の叫び声みたいな声が聞こえたんだろ〜?
『(あぁ〜……何が起こっているんだ…?)』
「とりあえず、キャトル君が何かして反撃で吹っ飛ばされたんだろうね〜?」
『(どう吹っ飛んだら木にダーツの様に刺さるのよ…?)』
悲鳴の方に来てみると、まず見えたのが割と太い木に頭から突き刺さったキャトル君とそれを引き抜こうとしてるヤルメットさん。
そして、少し離れたところで呆然としているユレリーさんと、その後ろで何故か頭から犬に近い耳を生やしているヨガヴルさん(耳がぺしょんとしてる)がいた。
「え〜っと、どういう状況…?なんでヨガヴルさんの頭に耳生えてるの〜?なんでキャトル君は木に刺さってるの〜?」
「あっ、くーすけ君かい?実はこの木に刺さっている青年が急に後ろに現れてよりにもよってヨガヴルを驚かして、見事に殴られてこうなったんだ‼︎
引き抜くのを手伝ってくれないか!」
『(そうなったらもう引き抜くより木を折った方が早いわ。
くーすけ、木の割れ目に杭か何か打ち込んで左右に揺らしなさい!)』
その後、キャトル君は木に刺さった状態から復活した。
そしてさっき言っていたキャトル君が木に刺さった理由の詳細は、キャトル君にも聞いた感じだと挨拶ついでに後ろから軽く驚かしてやろうと、1番後ろにいたヨガヴルさんに「わっ‼︎」ってやったらしい。
そしたらヨガヴルさんがあの悲鳴をあげて、真後ろにいたキャトル君に魔力を込めてめちゃくちゃ強化された全力パンチを喰らわせて、そのままの勢いで木に刺さったらしい。
「キャトル君、イタズラして怒られたり弱体化したりしてるのに懲りないね〜?」
「だってイタズラはこのオレ“キャトル”のアイデンティティなんだぜ?
そう簡単にやめれるわね無いだろ?」
キャトル君は懲りずにそう開き直るのだった。




