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296.可愛い見た目でもモンスター



 何でか階段の側で物が飛んできたのを壊したあと、そのまま次の層に行ったらさっきの廃墟とは違い、洞窟のような見た目の場所に出た。


「洞窟って事は〜、普通は洞窟に出るようなモンスターが出て来るの〜?」


「出て来るぜ!まぁ2層目だし、ケーブバッドとかの弱いモンスターしかいないと思うぜ?

 ラットみたいに集団で来なければいけるいける!」


『(それは元の世界で言う“フラグ”ってやつじゃねぇのか…?)』


『(シッ…!余計な事は言わないでほしいわ…)』


__キュルル〜?


「「ッ……⁈(バッ‼︎)」」


 その鳴き声が聞こえた瞬間、ボクとキャトル君は鳴き声の方向へ振り返った。

 するとそこには、ボク達よりもずっと小さいぬいぐるみみたいなみたいな熊?のモンスターがいた。


「キュルル〜…?ガウ〜!」


「な〜んだ!ただの子熊かよ!」


「でもキャトル君〜?動物でも人間も大抵の場合、子供がいたらその親もいるものだよ〜?」


『(そういえば、テレビの山で野生動物に出会ったらみたいな話で聞いた事あるわねぇ…?)』


『(おいキャトル⁈何近づいているんだ⁈)』


 頭の中で、こたろう君がキャトル君を呼んだけどキャトル君にはその忠告が届かず、子熊のところに行った。

 そしてキャトル君が子熊の側に行って何をするのかと思ったら、子熊に額辺りをツンツンして遊んでいた。


「いや〜、ダンジョンといってもこんだけ浅い場所だったら、こんな小さくてかっわい〜だけのモンスターもいるんだな〜!」


「キュ、キュル〜………ガウ!」


__ガシッ‼︎‼︎‼︎ギリギリギリギリ…‼︎‼︎‼︎


 子熊はキャトル君相手に、最初は子供っぽい表情でツンツンされていたけど、流石に怒ったらしい子熊がキャトル君の腕にしがみついた。

 なんか骨が軋むみたいな音が聞こえた気がするけど、割とキャトル君の自業自得……


「イデデデデデデデデデ⁈⁈何だよこの怪力熊⁈⁈」


『(ほら、言わんこっちゃないわ…)』


『(あいつは、あんな風におちゃらけてるからやらかして罰を喰らうんじゃねぇか…?)』


 その後、何とか骨を折られる前に子熊のモンスターを倒してキャトル君が戻ってくるまで、周辺を探索して階段を見付けておくのだった。






「キャトル君大丈夫〜?」


「なんとか無事……」


『(次の層も洞窟なのか…?同じような場所が連続である場合もあるのか…?)』


 キャトル君にそれを伝えると、一応同じエリアが何層分か続く場合もあるらしい。


「この貰った地図で探索済みエリアの地図は調べられるけど……

 ほら、今いるエリアの次のエリアとか構造全く違うだろ?」


『(川や湖の位置みたいな水色の場所と、緑の中で黄緑の場所があるのは木が無いって事か…?)』


『(まるで森みたいな場所ねぇ?ここ一応地下の筈なのにねぇ…?)』


 地図の魔導具で現在確認されている35層目までのエリアを調べると、4層目から8層目はまるで森の中みたいな描かれ方をしていて、9層目はまた建物内みたいな描かれ方しているから本当に構造がバラバラなんだと思う…

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