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第3話「トラックの中で」


「父さーーーーんーーーー!!!! 母さんーーーー!!」



 あまりに急な別れに、、トラックの中で二人の名を呼んで、、泣きはらしていた。



「うるせえな!! 静かにしろ!! お前はこれから腹いっぱいメシ食えるようになるんだぞ?? いつまでも泣いてんじゃねえぞ」


「両親といきなり別れることになったんだから、、泣かせておいてあげなさい。。別れの時くらいは……」


 運転席に座っている男とその隣の女がしゃべっている。。


「頼む!! 引き返してくれ!! 親と離れてまで幸せになりたくない!!」


 俺は精一杯、、そう頼んだが、、ことごとく無視された。



 ロープで腕と足を縛られ、、口しか自由が利かない。。


「大丈夫よ!! 永遠に別れるってわけじゃないわ。。あなたには死なれちゃ困るのよね」


「なんでですか??」


「あなたは実は……」


 女が言いかけたところで……


「その話は委員長がするからまだ黙っておけよ!! ルシア」


「わかったわ。。ポーク」


 女の人はルシアっていうらしい。。


 男の人はポーク。。


 俺をトラックの中のすぐそばで監視している2人の男は、、


 無言で俺を見ていて、、少し気持ち悪かった。。


 黒ずくめの男と女たちは全員で4人だ。。




 トラックで連れ去られてから、、2時間。。


 急に便意を催した。。


「トイレしたい。。腹痛い!!」


「ちっ!! 我慢しろよ!! あと30分で着くから!!」


「我慢できない!!」


「仕方ねえな!! 近くにコンビニか公園とかあるか、、ルシア、、調べてくれ!!」


 ルシアはスマホを取り出した。。


 ピンク色のオシャレな蝶々の飾りがついたスマホだ。。


「幸い、、ここから7分くらいの場所に『ウエイト』ってコンビニがあるわよ」


「ルート案内をしてくれ!!」


 ポークは、、ルシアに道を聞きながら、、コンビニにトラックを走らせた。。


 コンビニに着いた。。


 オレンジ色の看板に、、俺の家とほぼ同じくらいの大きさといったところか。。


 あまり大きくない店内に、、たくさんの見慣れないものが並んでいる。。


「さあ、、トイレしてこい。。監視役の二人は、、朝日太陽が逃げ出さないようにそばについて見張っておけ!!」


「はい!!」


 監視役の二人が無駄に大きな声で返事をした。。



 俺は縄をすべて解いてもらった。。


「逃げ出してもすぐに捕まえるからな!! お前は栄養失調でガリガリだから、、軽いから楽に抱きかかえて連れてこれる。。よほど、、今まで腹いっぱい食べてこれなかったらしいな!! 可哀想なやつだ!!」


 ポークは俺に同情したのだろうか。。



 結局、、監視役の二人がそばにいて、、トイレにいるときだけしか一人にはなれなかった。


 出すものを出して、、またトラックに乗り込んだ。。



「へえ、、逃げ出すと思っていたぜ!! 怖気づいたみたいだな」


 喧嘩口調のポークが煽ってくる。


「逃げ出したところで、、どうせ捕まる可能性が高いし、、児童養護施設に入らないと、、ホームレスになり、、食べるものもなくて、、最悪、、死ぬしかなくなりますから、、メリットがないですよ」


「すべてはお前のためなんだ。。耐えてくれよな!!」



 少し、、優しい口調になったポークに少し安心して、、


 俺は、、バルキム児童養護施設へとたどり着いた。。





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