間話・本の洞窟
ペラ、ペラ。
本のページがめくられる。
「ねぇ。ヴァル。これ全部呼んでたら一年かかるわよ。」
「それは確かにそうだね。」
「もう表紙と目次見るだけでいい?私達が探してるものを発見したらバンと貼るでしょ。」
「確かにそれはそうだね。じゃあ表紙と目次のチェックだけに絞ってやろうか。」
「うん!」
——
コンコン。
「ヴァレリウス・シルバリオン。エリシア・ヴァレンフォルド。レイモンドだ。入ってもいいか?」
「「はい。」」
「失礼。」
扉を開けて入ってくるなり目を丸くしていた。
(そりゃそうだ。俺達は最近本に囲まれて寝て起きたらチェックするのを繰り返してる。)
周りに散らばるのは本ばかり。ある意味ニートのようだ。
「そんなことをしてどうしたのだ?」
「あー。えっと研究のために知識を...。」
「そ、そうか。勤勉なことはいいことだ。しかし、まぁ君は噂で素晴らしい兵器を作ったと聞いたので今頃には完成してるかと思ったのだがな。」
「あ、なんかすみません。」
「構わない。情報収集は開発の助けになるのが多いからな。」
「しかし、開発が二年や三年に及ぶと我らとしても解雇せざるおえなくなる。だから、早めに結果を出すのだな。」
「「は、はい。」」




