出会い-グリア
リボとキナ先輩はルーメンさんのお手伝いのため、薬草と治療に使える素材はないかと、探索に出かけていました。近くの場所で見つけた素材は、既に随分と使ってしまったから今日はいつもより遠くを探そうと、ふたりは張り切って歩いていました。
しかし、初めて行く場所は足場も悪く、薄暗い場所でだんだんと視界が悪くなります。2人は、はぐれないように声を掛け合いながら、慎重に進んでいきます。すると、キナ先輩は視界の端で、何やら青い色が動いていることに気が付きました。
ふわふわ、ゆらゆら。
キナ先輩が、あれは何かと見てみると、どうやら誰かのしっぽのようで、青い毛色は少し汚れていました。とぼとぼと遠ざかって行く背中に声をかけると、しっぽの持ち主はビクリと肩を跳ねさせて、ゆっくりオドオドとこちらに振り返りました。
「キミ達、こんな所でどうしたの?」
「そんなのはお互い様だろ?そんな顔で何かあったのか?」
困り顔でこちらをうかがうグリアにキナ先輩は明るく、それでもそっと優しく声をかけます。
「...あぁ、いや。僕はいいんだ、何もないよ。それよりキミ達、どうしてこんな暗い場所に、......なにか探し物?」
リボはグリアの痩せた体が心配で、大きなカバンをゴソゴソと探して木の実をいくつか手渡します。中々受け取らないグリアですが、少しすると、グリアのお腹がくぅ〜と小さく鳴って、恥ずかしそうにありがとうと木の実を受け取りました。




