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第十四話「借金を返そうとしたらなぜか増えたんですけど?」

今回はコルナに戻ってからの日常回……と思いきや、借金返済回です。


商売、チョコ、そしてまさかの交渉スキル開花(?)など、いつもと少し違う方向で動く一日になっています。


戦いだけじゃなく、こういう積み重ねもこの世界で生きていくためには大事なこと。


……まあ、順調にいくとは限らないんですけどね。


少し賑やかで、ちょっとだけ前に進むお話です。


 コルナに帰ってきた翌日。


 ひまりがやってきた。


 朝の八時に。


「おはようございます先輩!! 帰還おつかれさまでした!! さっそくですが——」


「さっそくすぎるよ」


「商売に鮮度が大事なのです!!」


 さくらはお茶を飲みながらひまりを見た。


 ノアはまだ眠そうな顔でテーブルに座っていた。ポチが膝の上にいた。


「……早い」


「ノア様おはようございます!! ポチもおはようございます!!」


「ケルベロスだ」


「ポチおはようございます!!」


「……ケルベロスだと言っておる」


「では本題です!!」


 ひまりが書類を出した。


「旅費の返済についてですが——先輩には無償依頼一個と、チョコの販売協力をお願いしていましたね!」


「そうだね」


「本日、両方やっていただきたくて!!」


「両方同じ日に?」


「効率的でしょ!!」


「……まあ」


「ノア様にはチョコの販売と、売上の三割をいただく約束でしたね!!」


「そうだ」


「本日、コルナの広場で小さな市が立つんです!! そこに出店して、チョコを売っていただきたくて!!」


「市か」


「はい!! ノア様のチョコ、向こうでも好評でしたから!! こっちでも絶対売れます!!」


 ノアが少し目を覚ました。


「……余のチョコが好評だったのか」


「大好評でした!! 追加注文も来てるくらいで!!」


「……そうか」


「どうですか? 出店!!」


 ノアはポチを撫でながら考えた。


「……売上の三割は余に入るのか」


「そうです!!」


「……やる」


「ありがとうございます!!」


「先輩は無償依頼もありますよ!!」


「無償依頼って何?」


「今日の市に合わせて、荷物の搬入を手伝ってほしくて!! 朝のうちに!!」


「それが無償依頼?」


「軽めの仕事なので!!」


「……まあ、いいか」


「ありがとうございます!! では朝のうちに搬入を終わらせて、お昼から市でチョコを売りましょう!!」


「分かった」


「ノア様のチョコ、追加で作っていただけますか? 昨日帰ってきたばかりで申し訳ないんですが——」


「……今から作るのか」


「お願いします!!」


 ノアがポチを見た。


 ポチがきゅんと鳴いた。


「……分かった。作る」


「ありがとうございます!! アリアさんのキッチンをお借りしてもいいですか!!」


 アリアが台所から顔を出した。


「もちろんよ。一緒に作りましょうか」


「助かります!!」


-----


 午前中、三つのことが同時に進んだ。


 アリアとノアがチョコを作った。


 さくらとフロストが市への搬入を手伝った。


 ひまりが全部を指揮した。


 搬入は思ったより荷物が多かった。


「……これ全部運ぶの?」


「はい!!」


「何箱あるの?」


「二十箱です!!」


「多い!!」


「市が大きいので!!」


 フロストが黙々と箱を運んだ。さくらも運んだ。


 二往復した。三往復した。


「……フロスト、疲れてない?」


「四天王は体力があります」


「そうなんだ」


「魔王様の命令を遂行するためには、基礎体力が必要ですので」


「今は魔王様の命令じゃなくてひまりの命令では?」


「……現在の雇用主は黄瀬様です」


「割り切ってるね」


「商会の一員として当然です」


 四往復目で、さくらは少しへたりそうになった。


「……先輩、あと三箱です!!」


「あと三箱もあるの!!」


「頑張ってください!!」


「ひまりも運べばいいじゃん!!」


「私は監督です!!」


「監督って誰が決めたの!!」


「私が決めました!!」


-----


 搬入が終わったころ、ノアがチョコを持ってきた。


 きれいに並んだ板チョコが、ひまりの用意した箱に整然と収まっている。


「……いい出来だ」


「ノア様さすがです!!」


「当然だ。余は魔法薬の調合で——」


「火加減が上手いんでしょ、知ってる」


「……まあそうだ」


「さくらのチョコは?」


 アリアが持ってきた。


「さくらちゃんも頑張ってたわよ」


「……形が個性的ですね」


「また言う」


「でも美味しいので売れます!!」


「本当に?」


「手作り感があって良いって向こうでも言ってもらえましたから!!」


 ノアが自分のチョコとさくらのチョコを並べて見た。


「……対比が面白い」


「面白くない」


「均一なのと個性的なのが並ぶと——」


「面白くないから!!」


「……余のチョコが引き立つ」


「なんで比べてるの!!」


「冗談だ」


「冗談にしては口元が笑ってる」


「……笑っておらん」


「笑ってる!!」


-----


 昼過ぎ、市が始まった。


 広場に色々な出店が並んでいた。野菜、肉、布、小物。その中に、ひまりのチョコ販売ブースが入った。


「では先輩と私で接客を!! ノア様は——」


「余は?」


「商品の管理と、値段の交渉をお願いします!!」


「交渉か」


「お客様が値切ってきたら、適切に対応してください!!」


「……任せろ」


「ノア様、値切られても最低ラインより下げないでくださいね!! 最低ラインはこの金額で!!」


「分かっておる」


「お願いします!!」


 市が始まった。


 最初は客の入りが少なかった。


「……チョコレート自体を知らない人が多いんですかね」


「この国ではまだ珍しいから。でも向こうの市では売れてたし——」


 ひまりが声を張り上げた。


「チョコレートはいかがですか!! 甘くて美味しい!! 新感覚の菓子です!!」


 何人かが足を止めた。


「試食もできますよ!!」


 試食を出した。


 食べた人が目を丸くした。


「……なにこれ、甘い!!」


「でしょ!! カカオから作った菓子で——」


「買う!! いくら!!」


 売れた。


 口コミが広がった。少しずつ人が集まってきた。


 さくらが接客した。ひまりが宣伝した。


 ノアが値段交渉の担当として、端に座っていた。


「これ、もう少し安くならない?」


 おばさんが聞いた。


「なりません」


「ちょっとだけ」


「なりません」


「一枚だけじゃなくて五枚買うから」


「五枚買っていただけるなら、一枚おまけします」


「……六枚で一枚分お得ってこと?」


「そうです」


「……じゃあ五枚ください」


「ありがとうございます」


 ひまりが横で小声で言った。


「ノア様、お上手!!」


「余は交渉が得意だ」


「でも今のおまけ、計算すると——」


「利益は出ておる。計算してから言った」


「……さすがです!!」


 ノアが少し得意げだった。


 さくらはそれを横目に接客をしていた。


 なんか楽しそうだな、と思った。


-----


 問題が起きたのは、二時間後だった。


 順調に売れていたチョコが、残り少なくなってきた。


「……在庫がやばい」


「先輩、あと二十枚です!!」


「早くない!? 思ったより売れてる!!」


「嬉しい悲鳴ですね!!」


 そこに、商人らしき男が来た。


「このチョコ、まとめ買いしたいんだが」


「まとめ買い!」


「うちの店で扱いたくて。十枚単位で仕入れられるか?」


「十枚……今は残りが少なくて——」


「次回はどのくらい用意できる?」


 ひまりがノアを見た。


 ノアが商人を見た。


「……どのくらいの頻度で仕入れたいのだ」


「月に一回くらい。五十枚あれば十分だ」


「五十枚か」


「値段は?」


 ノアが計算した。


「……一枚この値段で、五十枚なら」


 金額を言った。


「……少し高いな」


「品質が高いから当然だ。他の菓子と比べてほしい」


「……まあ、確かに味は良かったが」


「月一回、安定して供給できる。品質も保証する」


「……考えておく」


「考えていただきたい。ただし、他の業者と話が進む前に連絡をいただけると助かる」


「……分かった」


 商人が去った。


 ひまりが目を輝かせた。


「ノア様!! 今のやりとり!!」


「どうだ」


「完璧でした!! 商売の交渉そのものです!!」


「……余は部下との取引や、他国との交渉を長くやっておった。この程度は——」


「ノア様、うちの商会に来ませんか!?」


「……今もいるが」


「正式なビジネスパートナーとして!!」


「……考えておく」


 さくらは話を聞きながら思った。


 なんか気づいたらノアが商売にはまってる。


-----


 市が終わった。


 売上を計算した。


「……思ったより売れましたね!!」


「うん、良かった」


「ノア様の分の三割を除いても、先輩の旅費返済分には届きそうで——」


「やっと返せる」


「はい!! ありがとうございました!! では——」


 そこに、さっきの商人が戻ってきた。


「やっぱり仕入れたい。今日の分、残り全部もらえるか」


「残り全部、今は十四枚ですが!!」


「それで。で、来月の五十枚の話も進めたい」


「ありがとうございます!! では契約を——」


 ひまりが書類を出した。


 商人が確認した。


 ノアも横で確認した。


「……この条項」


 ノアが一点を指した。


「何だ?」


「供給が遅れた場合の違約金が記載されていない」


「……別にいいだろう」


「良くない。余が供給する側だから、条件を明確にしておきたい。遅れた場合の対応と、遅れが許容される理由の範囲を明記してほしい」


「……細かいな」


「取引は細かくあるべきだ」


 商人が少し考えた。


「……分かった。追記しよう」


「それと、品質基準も明記を」


「また細かい」


「品質でトラブルになるのは双方が損だ」


「……確かに」


 交渉が続いた。


 さくらとひまりは横で見ていた。


「……先輩、ノア様すごくないですか」


「すごいね」


「商売の交渉、完全にプロですよ」


「魔王だからね」


「魔王がこんなに交渉上手なんですね」


「国を動かしてたわけだから、まあ」


「……ノア様、本当にうちに来ませんか」


「ひまり、それ本気で言ってる?」


「本気です!!」


 交渉が終わった。


 商人が帰った。


 ノアが書類を手に戻ってきた。


「……条件を整理した。月五十枚、品質基準はこれで、遅れた場合の——」


「ノア様!!」


「何だ」


「ありがとうございます!! 完璧な契約書です!!」


「当然だ」


「ノア様のおかげで長期取引が決まりました!! これ、毎月安定した収入になります!!」


「……三割は余に入るのか」


「もちろんです!!」


「……では余も毎月安定した収入が入るのか」


「そうなります!!」


 ノアは少し黙った。


「……悪くない」


「でしょ!!」


「魔力が戻るまでの間、コルナで活動するのに必要な資金が——」


「できます!!」


「……ならば余は、チョコ作りを続ける意義がある」


「ありがとうございます!!」


 さくらは横でそれを聞いていた。


 なんかノアが商会の主力になっていた。


-----


 問題が起きたのは、帰り際だった。


 市の後片付けをしていたとき、さくらが積み上げた空き箱に足を引っかけた。


「あっ——」


 崩れた。


 箱が十個くらい、隣のブースに倒れ込んだ。


 隣のブースは陶器を売っていた。


 音がした。


 いくつかの音がした。


 割れる音だった。


「……」


「……」


「……あの」


 隣のブースのおじさんが振り返った。


 割れた陶器を見た。


 さくらを見た。


「……弁償してもらえるか」


 さくらは固まった。


 ひまりも固まった。


 ノアも固まった。


「……いくらですか」


「これは一個三枚で——四個割れたから」


 金額を言われた。


 さくらは計算した。


 今日の売上から旅費の返済分を引いて、ノアの三割を引いて——残りがちょうど、その弁償代くらいだった。


「……」


「……先輩」


「……うん」


「……借金、返せなくなりましたね」


「……うん」


「……むしろまた足りなくなりましたね」


「……うん」


 ノアが弁償代を見た。


「……陶器四個分か」


「……うん」


「……」


「……なんか言って」


「……なんでもない」


「なんか言いかけたじゃん」


「……次は足元に気をつけろ、と言おうとした」


「……それを今言う?」


「……事実だから」


「…………」


 さくらはおじさんに弁償代を払った。


 今日の収益が、ほぼ消えた。


 借金は、また残った。


-----


 帰り道。


 三人で歩いた。


「……先輩、めげないでください!!」


「めげてないよ」


「来月のチョコ販売でまた稼げますから!!」


「来月もやるの?」


「契約しましたから!! ノア様が!!」


「……そうだね」


「毎月続けていけば、借金はすぐ返せます!!」


「……まあ、そうだね」


 ノアが隣で言った。


「……余のチョコ作りの腕前が上がれば、単価も上げられる」


「上げるの?」


「品質が上がれば、価格も上げるべきだ。今の値段は少し安い」


「……商売の話してる」


「何かおかしいか」


「いや、なんか……思ったより乗り気だね」


「……収入は必要だ」


「それだけ?」


「……それだけ、ではないかもしれん」


「どういう意味?」


「……作ったものが売れるのは、悪くない感じがする」


「楽しかった?」


「……楽しい、とは少し違う。でも——余が作ったチョコを食べて、美味いと言ってもらえるのは」


「うん」


「……悪くない」


 さくらは少し笑った。


「……魔王が菓子作りにやりがいを見出した」


「やりがい、とは言っておらん」


「でも悪くないって言ったじゃん」


「……悪くない、と言った」


「それがやりがいでしょ」


「……うるさい」


 ひまりが横で「尊い……」とつぶやいた。


「聞こえてるよ」


「すみません!!」


-----


 アリアの家に帰ると、アリアが夕飯を作っていた。


「おかえり、三人とも。市はどうだった?」


「売れました!! でも先輩が陶器を割って弁償に——」


「割ったの、さくらちゃん」


「……事故です」


「大丈夫?」


「体は大丈夫です。お財布が」


「まあ……でもチョコは売れたのね」


「売れた。来月も続くことになって」


「良かったわ。ノアちゃんのチョコ、本当に美味しいもの」


「ありがとうございます」


「さくらちゃんのも、ちゃんと美味しいわよ」


「ありがとうございます……見た目はひどいですけど」


「見た目は関係ないわ。気持ちが入ってれば、ちゃんと伝わるから」


 さくらは少し黙った。


「……アリアさん、借金ってまだかかりそうです」


「いいのよ、急がなくて」


「でも」


「さくらちゃんが頑張ってるの、分かってるから。急がなくていい」


 ノアがアリアを見た。


「……アリア」


「なに、ノアちゃん」


「余も来月、チョコを作る。売上はさくらの借金返済に充てる」


 さくらが固まった。


「……余の三割は、今月は借金返済に使え」


「いいの?」


「今月は、だ。来月からはちゃんともらう」


「……ありがとう」


「礼は要らん。余の分の三割を、余がどう使おうと余の勝手だ」


「……うん」


「……借金を早く返したほうが、余も気分がいい」


「なんで?」


「……ひまりへの借りが残っておると、余まで落ち着かない」


「……一緒に借りた気分になってたの?」


「……なってた、かもしれん」


 アリアがにっこり笑った。


「ノアちゃん、ありがとうね」


「……どういたしまして」


 素直に言えた。


 最近、アリアには素直に言えるようになっていた。


 ポチがノアの足元に来た。


「……ケルベロス」


 反応しなかった。


「……ポチ」


 ぱっと顔を上げた。


「……分かった、ポチで行く」


「諦めたの!?」


「諦めておらん!! ケルベロスという名の犬がポチという愛称に——」


「はいはい!!」


「はいは一回だ!!」


-----


**【魔王の小さな冒険 其の十四「魔王、商売の才能を発揮した件」】**


 のあちゃんは布団の中で、今日のことを振り返っていた。


 チョコが売れた。


 余が作ったチョコを、知らない人が買って、美味いと言った。


「……悪くない」


 誰もいない暗闇に向かって、のあちゃんはつぶやいた。


 魔王として、余は多くのものを動かしてきた。軍を動かし、領地を治め、他国と交渉した。


 でも、自分が作ったものを、誰かが喜んで受け取る——というのは、少し違う感覚だった。


「……魔王軍では、余が何かを作ることはなかった」


 余が決めて、部下が動いて、結果が出る。それが魔王の仕事だった。


 でも今日は——余が作って、余が交渉して、余の作ったものが誰かの手に渡った。


「……これが、商売か」


 悪くない。


 本当に悪くない。


 さくらの借金返済に三割を回すと言ったとき、さくらが固まった顔を思い出した。


 のあちゃんは少し笑った。


 あの顔は——余が予想外のことをしたときの顔だ。


 予想外、か。


「……余は、予想外なのか」


 のあちゃんは考えた。


 余は魔王だ。冷酷で、合理的で、感情に流されない——そういうものだと思っていた。


 でも最近、感情に流されることが増えた気がする。


 子犬を見て胸がきゅっとなった。


 チョコが売れて悪くない気分になった。


 さくらが驚いた顔をして——嬉しかった。


「……嬉しかった、か」


 のあちゃんはため息をついた。


 ポチが胸元に来た。


「……お主はどう思う、ポチ」


 ポチがきゅんと鳴いた。


「……そうか」


 何も解決していないが、何となく気持ちが落ち着いた。


 のあちゃんは目を閉じた。


 来月もチョコを作る。


 もっと上手く作れるように。


 もっと高く売れるように。


 魔王の名に恥じないクオリティで。


「……次は単価を上げる」


 誰にも聞こえない声で言った。


 その言葉が、不思議と楽しみだった。


-----


 その夜、遠い場所で。


 青い影が、窓際に立っていた。


 手に、何かを持っていた。


 小さな板状のもの。


 かじった。


 もぐもぐ。


「……」


 静かだった。


 部下が端に控えていた。


「……例のチョコ、入手できました」


「そう」


「コルナの市で売っていたものを——」


「分かってる」


 青い影がもう一口、かじった。


 もぐもぐ。


「……美味しい?」


 部下が恐る恐る聞いた。


「……まあね」


 青い影は答えた。


 感情の読めない声だった。


「ノアらしい味がする」


「……ノア様の、ですか」


「そう」


 もう一口。


 もぐもぐ。


「……健在ね」


「はい。魔力も少しずつ戻っているとの情報が——」


「知ってる」


「……いかがいたしますか」


 青い影は答えなかった。


 窓の外を見た。


 月が出ていた。


「……急がなくていい」


「よろしいので?」


「まだ、時期ではないから」


 チョコの最後の一口を、口に入れた。


 もぐもぐ。


「……でも」


 静かな声が続いた。


「準備は進めておいて」


「……御意」


 影が動いた。


 月明かりの中で、青い髪が揺れた。


 手の中の空になった包みを、静かに置いた。


 それだけだった。


 ノアのいる場所から、遠い夜だった。


-----


第十五話に続きます。

第十四話、読んでいただきありがとうございます。


借金返済回のはずが、なぜか増えるというお約束展開になりました。


ただ今回、個人的に書いていて楽しかったのはノアの変化です。


戦うだけじゃなく、「作る」「売る」「交渉する」という流れの中で、魔王としての別の一面が出せたかなと思っています。


そしてさくらはしっかりやらかしましたが、その分ちゃんと関係性は前に進んでいます。


こういう小さな積み重ねが、後々効いてくる……はずです。


それと、最後に少しだけ不穏な影も。


この先どう動くのかも含めて、次回以降も楽しんでいただけたら嬉しいです。


引き続きよろしくお願いします!

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