64.決戦
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
※6月6日~7月5日まで毎日投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
魔界
ネス達は魔界にへと降り立った。
そこは天界とは違い、薄暗い荒野が広がっており、そこら辺に不気味な雰囲気が漂っていた。
アカネ「なんだこの禍々しい世界…」
ネム「なんだか息が詰まりそうになる空間…」
ネス「そんな事言ってる暇はないわよ。私たちはアクアを倒さないといけないんだから。」
ミヤ「アクアって、どこにいるの?」
ネス「見るからにあの城の中でしょ。」
そう言うと、目の前にはデカい城が待ち構えていた。
それだけでなく、よく見ると周りはまるで町の用になっていた。
アカネ「間違いなくここが魔王の城だな。」
ネム「入ってアクアを討伐しないと!」
ネス「そうね」
ネス達は目の前の城に足を踏み入れる。
魔王城
扉を開けた先は薄暗く、不気味な雰囲気を出していた。
ネム「薄気味悪!」
アカネ「なんかお化け屋敷みたいだな」
ミヤ「おおおおお化け屋敷!?」
アカネ「ビビリ過ぎだろ」
ネス「ここにも敵(悪魔)は居るわ。気をつけましょう」
そうしてネス達は慎重に先へ進んでいく
廊下
ネム「ちょっと思ったのがさ…あまりにも何も無さすぎない?」
ネス「それは私も思ったわ。敵は本拠地にも関わらず、トラップに敵、誰もいないなんて事ある?」
アカネ「まさか、これってアクアの策略かなにかなのか?」
ネス「いや、あり得るわね」
ミヤ「ここまで何もないのも気持ち悪いよね…罠なんじゃないかって思っちゃう…」
ネス「こうやって私達があいつの元へ向かってる事そのものが奴の作戦なのかもね…」
アカネ「なら、こうやって歩いてるのってやばいんじゃ…」
アカネが言いかけた時…
ネス達の足元が突然黒くなり、まるでその場に穴が空いた様になったのだった。
突然の事に4人は対応できず、そのまま落下して行ってしまったのだった。
地下 闘技場
ネス達は、まるで闘技場とも言わんばかりの場所に落ちてしまったのだった。
アカネ「なんだ!?アクアのトラップか!?」
ネム「なんかやばいの踏んじゃったとか!?」
ミヤ「踏んだの?」
ネス「取り敢えず、この場所から抜け出すわよ!」
???「その必要はないぞ?」
アサシン「!」
アカネ「アクア!!」
アクア「まさか自ら赴いてくれるとはな…まぁ、このまま放置していたら人間界は魔獣に侵攻されて人類は絶滅するわけだ…俺を殺し、妹すら殺した人間社会に復讐が出来るわけだ…」
ネス「私達はその野望を止めに来たのよ!」
ネム「そうだよ!そんな事したって、結局はあんたが後ろ指刺されるだけだよ!」
アカネ「復讐なんて結果的に誰も得をしないんだ。お前だってその復讐対象に入る可能性だってあるんだからよ?」
ミヤ「も、もうやめよう!アクア!」
アクア「……」
ミヤ「良いじゃないか…こうやって会いたかった妹、ネスも異世界と繋がりを持ててる…それだけで十分じゃないの?」
アクア「十分だ?俺は十分じゃねぇよ…俺らの運命を捻じ曲げた人間へ復讐して、この世界から俺とネス以外の生命体を一掃する…」
アカネ「こいつ、マジでイカれてんな…」
ネム「もう正気の沙汰じゃないよ…」
アクア「ネスが、今俺の手を取るのなら、人間界の魔獣侵略を止めてやる。」
ネス「……」
ネム「ネス!あんな奴の言う事、聞く必要なんてないよ!?」
アカネ「あぁ!こいつを倒せば解決の話だ!」
アクア「はっ!体調も万全じゃない奴が何言ってんだ?お前らも考えろ?楽なのはどっちか…ネスを差し出せば争わず、平和的に済むんだぞ?だが、ここで差し出さず、反抗するなら、お前らの命も、ネスの命も、人類の命も危ういんだぞ?」
アカネ「悪魔の囁きしてんじゃねぇぞ!てめぇの提案には乗らねぇよ!」
ネム「ネスを売るなんて絶対にしない!」
ネス「…アクア…」
ミヤ「…ネス…」
ネス「前にも行ったはずよ?私の人生、他人に決められるとかごめんだって…私は、私の歩む道を行く…だから、あんたの誘いになんか乗らないって…この決意は、今も変わらない…だから…」
ネスは剣を取り出し、刃の先をアクアへ突きつけ…
ネス「今ここであんたを倒す!!」
アクア「…あぁあ…そっちを選んじまうか…なら、仕方ねぇ…殺すか…」
アクアの目には明らかな殺意が篭っていた。それを感じ取ったアカネやネム、ミヤは日和るが、ネスは堂々と構え、アクアを見定める様に見る。
そして開始するアクアとの戦い。アクアは魔法や様々な戦術を使い、ネス達を追い詰める。
ネス達は攻撃を捌き、受けるでやっとの状態で、アクアの交戦一歩の状態となっていた。
アカネが裏に周り、不意を突こうとしても、気付かれ、決定打を与える事ができないし、ネムの魔法も、相殺され、そもそもアクアへ届く事がない。ミヤも攻撃しようとするがあまりにも実力差があるせいか一向に歯が立たない…
ネス達は、圧倒的な力の前になす術もなかったのだった。
アカネ「くっそ!全然ダメージ与えれねぇ!」
ネム「こんなに頑張っても掠りもしないなんて…」
ミヤ「どうやって勝つの?」
アクア「ようやっと気づいたか…お前達の取った行動がどれだけ愚かかを…」
アカネ「へっ!そんなんでへこたれる様な奴らじゃねぇよ!俺らは!」
ネム「どんなに絶望的な状況でも、私達が諦めない限り可能性はいくらでもある!」
ミヤ「ここまで来て、引くなんて選択はもうとっくにないからね…」
アクア「へっ!そう言うのはな、往生際が悪いって言うんだぜ?お前らは負けが確定している戦いに首を突っ込んでるだけのただの愚か者に過ぎないわけだ。」
ネス「別に、愚か者でも構わないわ。往生際が悪くても、いくらだって変えれる…1秒だって諦めない者に運は味方するのよ。」
アクア「はぁ…いくらなんでも諦めが悪すぎるだろ…なら、もう良いか…」
アクアがそう呟くと、地面から謎の黒い手が現れ、アカネやネム、ミヤは床に押さえつけられ、ネスはその手に拘束されそうになるが抵抗をする。だが、その抵抗も虚しく、アクアに剣を弾き飛ばされ、遠くへ飛んでいく。
その隙をついて、手に拘束され、一切の身動きが取れなくなってしまったのだった。
アクア「最初からこうしとけば、面倒な事にはならなかったんだ…バカだな…俺…」
アクアは一歩一歩ネスは近づき、ネスの前までやってきて、ネスの顔へ手を添え、もう片方の手はネスへトドメを刺そうと構える。
アクア「これで、俺の願いが成就する…」
希望に満ちた様な、恍惚とした顔をするアクア。
そして、ネスにトドメが刺されるとなった時…
ネス「かかったわね」
アクア「あ?」グサッ
その時、アクアも何かの違和感に気づく
アクアの腹部にネスの剣が刺さっていたのだった。
アクア「……は?」
血を吐き、何が起きたのか把握できていないアクア。
ネス「私は魔法が使える…だから、魔力がある限り、私は剣を無限に生成し続けられる…だから、新しい剣を生成したまでよ」
アクア「そんなのあってたまるか!こうなったら剣を折って…」
剣を折ろうと剣に手をかけた時…
ネス「残念だけど、これで終わりよ!」
ネスは思いっきり剣を上へ斬り上げたのだった。
斬り上げた事によってアクアの腕と体が分離し、使い物にならなくなってしまったのだった。
そして、あまりの痛みに悶絶するアクアはほぼ戦意喪失状態となってしまったのだった。
アカネ「拘束が解けた!」
ネム「ネス!」
ミヤ「やったね!」
ネス「…えぇ…」
アクア「なんで…だ…俺は……ただ…ネスに…会いたくて…」
アカネ「原初の思いは、残ってはいたんだな…」
ネス「きっと、100年って歳月がこいつを変え、歪めたんでしょう…でも、それ故に愚かで、哀れよ…」
ミヤ「……アクア…」
ミヤは倒れ込んだアクアへ近寄り、膝をつき、アクアと対話を試みる。
ミヤ「僕はさっき、ネスに会えれば十分だって言ったよね…」
アクア「それが…なんだ…よ…」
ミヤ「僕らの原初の願いは、『ネスに会いたい』だったのは間違いない…会いたいでも、兄妹だったって、親友でも、恋人でも、なんでも良かったじゃないか…それが僕らの願いだったじゃないか…命まで取ろうなんて考えてなかったじゃないか…」
アクア「……」
アクアの瞳から涙が伝う。
自身の最初の願いであるネスに会いたいは、今、こんな形で叶っているのに…“時”が彼の願いを狂わせ、彼さえ狂わせてしまったのだ。
結果的に『身の丈に合わない贅沢』が自身の身を滅ぼし、今の結果を産んだんだと今になって後悔の波が襲ってきたのだった。
アクア「そうだな…そんな、願いだった…」
目には大きな後悔が籠り、その目でミヤを見、後ろのネスを見つめる。
アクア「もう…俺の命も尽きる…最後の悪あがきもする気も起きねぇよ…だから…」
アクアは、残った手でミヤの手を握る。
アクア「もう俺は、使えそうにない…一時的に魔王の権能をお前に託す…それと…俺の魔力と能力もだ」
そして、アクアは消滅していくが、残った場所には魂らしきものが残り、その魂はミヤの中へ入っていく。
その時、初めてコピー体で、本体のデータに過ぎない体に肉が付き、血が流れたのだった。
ミヤ「……」
アカネ「まさか、お前が新たなアクア…いや、新生ミヤとして、この世界で生きる事になるんだな。」
ミヤ「…うん、そうだね…」
ネム「魔王の権能を一時的に授かったわけだけど、どうするの?」
ミヤ「まずは、人間界に侵攻してる魔獣を魔界に戻そう!」
アカネ「そうだな!1番はそれだな!」
ミヤは、光の粒から、人間界へ出入り出来る扉を閉じ、今人間界へ出ている魔獣を異世界へ戻し、なんとか今回の件は終息したのだった。
そして、力は一度きりだったのか、使った後は力は消滅。
これにて、世界の平和は守られたのだった。




