45.時間遡行 後半
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
※6月6日~7月5日まで毎日投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
そして光が晴れたと同時にスージー達の目に止まった光景は、『戦場』だった…
スージー「これって…」
悪魔「ここは魔王が悪魔になる前の時…つまり、死ぬ前よ…」
アカネ「ここって戦場…てか戦争の真っ只中か?」
ネム「そうでしょ!?あちこちで爆音やら銃声が聞こえて来るし…」
ネメシス「まさか、アクアの前世って軍人?」
悪魔「そうでしょうね…」
レン「でも、ここからアクアの前世の姿を探すって至難の業じゃない?」
サスケ「確かにな…こんな大勢の軍人から探すって相当だぞ…」
スージー「悪魔…」
悪魔「何かしら?」
スージー「奴の前世の姿は知らないわよね?」
悪魔「それについては詳しくはないわ…ただ、特徴だけなら…」
アカネ「特徴だけでも相当なヒントだろ!」
悪魔「特徴は、黒髪ショート、そして、貴方達みたいな青い目をしている。ただ、目つきはとても優しく穏やかな感じよ…」
スージー「それが生前の姿って事?」
悪魔「憶測や噂程度だけどね…昔の面影を知る存在はいないわ…」
アカネ「なんなら、軍人とかって別に歴史書に載るようなものじゃねぇしな…」
サスケ「そう言うのってよっぽどの功績を上げないと無理だもんな…」
ネム「だからこそ、探すのがむずいんだけど!?スージー!?わかる!?」
スージー「………」
ネム「?スージー?」
スージーは軍人が駆け回り、銃を撃ち、爆弾を投げ、斬り合い、血が飛ぶ光景をマジマジと眺める。
その目には、一人一人の感情を伺うかのようだった。
スージー(この中に、奴の生前の姿がいる…)
スージーは冷静に、でも的確に標的を探す。
悪魔が放った『黒髪、ショート、青い目、目つきはとても優しく穏やか』と言うヒントを元に探す。
その時、スージーの目に1人の青年が横切る。
その青年の容姿は先ほど悪魔が語った容姿と一致していた。
スージー「見つけた!」
ネム「マジ!?」
スージーはその青年の元へ急いで駆けていく。
青年は敵の陣地へ向かい、特攻しているようだった。
スージーは青年の本体へ手を伸ばす。
伸ばした手で相手の襟首を掴み、引っ張る。そうすると、その青年の体からデータ体のようなものが飛び出し、青年の姿を100%模したコピー体が出来上がったのだった。
アカネ「スージー…お前…」
スージー「はっ…はっ…」
息を上らせるスージーは、青年のコピー体を生成した後、直ぐにその手を離してしまったのだった。
空中で手を離された結果、青年は頭を強打し、気絶してしまった。
サスケ「これ、死んでねぇか?」
悪魔「コピー体が死ぬ事はないわ。なんせ本体のコピーですもの。まぁ死ななくても消す事は可能ではあるけど。」
ネム「それ実質的に死んでるよね?」
スージー「確認なんだけど、こいつで合ってるのよね?」
悪魔「えぇ…多分彼で合ってるわ。まさか、こんな形で生前の姿を拝めれるとはね…」
ネメシス「でも、これで俺らの目的達成だな!」
アカネ「おうよ!これで後は現代に戻るだけだ!」
悪魔「なら、最後は彼の末路でも観てから帰りましょう…」
そう言うと、時間の悪魔は、青年に焦点を当てて、歴史を振り返り始める。
青年は前線へ出て、特攻する。それにより、相手軍はかなりの消耗を強いられるも、向こうが用意していた手榴弾の不意打ちによって死…
その後の経緯として、魂は後に前任の魔王に拾われ、悪魔へ転生したとされているそうだ…
アカネ「アクアって奴にそんな過去があるんだな…」
ネム「でもさ、なんでスージーを狙うの?」
ネメシス「確かに、それは気になるな!」
悪魔「一説でかないけど、どうやら、この子には双子の妹が居たそうよ…」
スージー「なんだか、言い方に違和感があるわね…」
悪魔「それもそうよ…その妹さん、幼くして両親に殺されてるなんて言われてるもの…」
アカネ「りょ、両親に殺されてる!?」
ネメシス「なんか、既視感感じんな…」
一同揃ってスージーを見る
スージー「私を見んな」
アカネ「でも、殺すってなんでそんな事になったんだよ…」
悪魔「さぁ…そこまでは私も分からないわ…ただ、前任の魔王様曰く、その子の魂はかなり珍しく、幾度となく死に、幾度となく転生してきた個体らしく、その魂は何年もずっと共有され続けているとされているわ…」
アカネ「魂は全部一緒じゃねぇのかよ?」
悪魔「いえ、違うわ。普通なら妖魔界で閻魔様の審判を受け、そのまま輪廻の流れに入るか、地獄で罰を受けてから輪廻の流れに戻る2択があるわ…輪廻の流れは、いわば魂をリセットする場でもある…だけど、その魂は一度もリセットされずに同じ魂、同じ運命を辿っている…」
ネム「なんだか、いよいよ本当にファンタジーの話になってきて、追いつけないんだけど…」
悪魔「それが、異世界と言うもの…貴方達人間にとっては信じ難いものなのよ…無理に理解する必要もないわ…」
アカネ「いや!ここまで来たんだ!徹底的に調べてやる!」
悪魔「随分な熱量ね…でも、その熱を持ったままで居てね…それじゃあ、現世に帰りましょう…」
スージー「そうね…アカネがサスケ、どっちでもいいからそいつ担いどきなさい。」
アカネ「お前が担げよ!」
スージー「嫌よ…男に触れるとか…穢らわしい…」
そして、アカネが渋々青年を担ぎ、現世に帰っていった…




