44.時間遡行 前半
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
※6月6日~7月5日まで毎日投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
数日後の事…
スージーの部屋 リビング
アカネ「…ギルドの依頼の話なんだけどよ…」
サスケ「俺もそれについてはちょっと話したかったんだよ…」
アカネ「依頼…なくね?」
スージー「普通なら依頼掲示板みたいなのがあってそこから受けるのがゲームだと定番だけど、こっちは個々人がそれぞれギルドに頼むのが主流っぽいわね…」
アカネ「ちょっと思うのがよ…他のギルドはどうやって名声を上げてんだ?」
ネメシス「思いつく限りだと、魔獣を討伐しまくるとか?」
レン「それくらいしかないよね…名声の上げ方…」
ネム「それでも地味じゃない?魔獣倒すっていっても絶対つまんないし…」
アカネ「しかも、俺らなんて異世界の存在は知ってても知識なんてクソ程ねぇぞ?」
サスケ「ある意味、俺らの方がかなり不利だよな…」
ネム「でもさ!考えてみよ!今達成しようとしてる『アクアの討伐』に成功すれば一気に名声を上げれるかもよ!?」
ネメシス「それはあるだろうな…中にはアクアの奇行に辟易してる奴だっているらしいからな…」
アカネ「そのアクアの討伐も、弱点がねぇと俺らには不可能らしいからな…」
スージー「それは気長に待ちなさい…」
6人が寛ぎ、うだうだと今後の事を話している中…
スージーのスマホが再び光り始めたのでした。
アカネ「!これは!」
悪魔商人『ギルドアサシンの皆様、お元気ですか?』
アカネ「元気だよ!ここ数日、異世界にも行ってないからな」
悪魔商人『あらまぁ…そうでしたか…』
スージー「こうやってあんたが連絡して来たって事は、準備が出来たのね。」
悪魔商人『はい!彼女を見つけるのに苦労しました…ただ、今回の事情をお話ししたところ、快く引き受けてくれました!『依頼料は魔界の平和で…』との事です!』
アカネ「あまりにもクール過ぎるだろ…その悪魔…」
悪魔商人『悪魔は時に人の敵となり味方となります。彼女は元々は魔界で占いを生業にしている方ですからね。色々頼りになりますよ。』
アカネ「よしっ!なら早速、その悪魔に会いに行こうぜ!」
悪魔商人『分かりました!では、彼女には狭間に行く様に頼んでおきます!』
異世界と人間界の狭間 荒野
スージー達は、多分目的の悪魔が来るであろう場所に向かった。
スージー「多分、ここの方が1番会いやすいでしょ…」
ネム「そうだね」
???「貴方達が、ギルド『アサシン』?」
その時、妖艶な雰囲気の声が響く。
スージー達は噂の悪魔が来たと思い、声のした方を向く。
そこにいたのは裕に2mはある長身の魔女帽子を目深に被った明らかな異形な存在がいたのだった…
スージー「あんたが?時間遡行能力を持つ悪魔?」
悪魔「そうよ…貴方がリーダーのスージーね…随分可愛い子ね…私は『時間の悪魔』よ…名前は特にないわ…」
アカネ「名前がない!?」
悪魔「えぇ…異世界では、むしろあの激ヤバ魔王みたいに名前がある方が珍しいわよ?名前を持つ異世界人は全員強力な存在よ…私よりね…それだけは覚えておいてね?」
アカネ「あっ、はい…」
ネム「凄く怖そうなのに、上品だし、優しい…」
悪魔「あらそう?そう言ってもらえるとなんだか嬉しいわ…」
スージー「本題から逸れるから!早く本題話すわよ!」
悪魔「それもそうね…貴方達の頼みは、私の力を使って激ヤバ魔王の過去に行きたいのよね?」
スージー「そうよ…あいつが元人間なら、生前の姿があるはず…その生前の姿を現代に持ってくる…」
悪魔「発想は良いわね…でも、私の能力は過去に『遡る』事は可能だけど、過去への『干渉』は出来ないわ。」
スージー「え?」
悪魔「私の能力の根本は『鑑賞』…見るだけしか出来ないわ…だから、彼の本体そのものをこの世界に持ってくる事は出来ないわ。」
アカネ「なら、計画破綻かよ…」
悪魔「いや?本体そのものは持ってくる事は出来ないわ。ただ、彼の肉体の『コピー』なら持ってくる事は出来るわ。」
ネム「コピー?」
悪魔「私の能力は実際のその時間場所に飛んで鑑賞するのみ…ただ、そこの実物の人間の本体を掴んで、コピー体ならこの世界に連れてくる事は出来るわ。」
アカネ「?て、言うと?」
悪魔「歴史改変する事なく、本体の分身をこの世界に連れて来れるって事…私の能力はさっきも言ったけど、過去へは干渉しない…ただ見て、その結末を見届けるだけよ…」
ネム「能力で時間遡行できるから相当便利かと思ったけど…そんな事ないんだね…」
悪魔「貴方達は、異世界の事をあまり知らないのね…なら、貴方達、異世界についてある程度教えてあげる。」
アカネ「えっ!良いのかよ!?そんな事して…」
悪魔「無知は時に身を滅ぼすわ…なら、ある程度の知識があった方が貴方達的にも助かるでしょ?」
スージー「本当にあの悪魔商人が言ってた通り、中には味方の悪魔もいるのね…」
悪魔「私は人が好きなだけよ…だから、一概に悪魔全員が味方とは限らないわ…あの魔王みたいにね…」
サスケ「まぁ、確かに…」
悪魔「さぁ、話はこれまでにして、早速、貴方達の目的を果たしに行きましょう…」
スージー「そうね…って言っても…」
ネメシス「言いたい事はわかるぞ?」
スージー「どの時代に行ったら会えるのよ…そのアクアの生前に…」
悪魔「大丈夫よ。私が調べてきたから。時代としてはこの世界だと50年前のとある異国の子らしい…」
スージー「異国って…私たちと言語が違う可能性あるわね…」
悪魔「それについては安心して…ここに連れて来る子はあくまでも『コピー体』…言語の壁はほとんど存在しないわ。」
アカネ「理屈はわからんが、まぁ、言葉が通じるならどうって事ねぇな!」
悪魔「なら、心の準備が出来たら、過去へ逆行するわ。」
アカネ「俺はいつでも行けるぜ!」
サスケ「ここまで来たんだ…もう引き返せない…なら、最後までやってやろうじゃねぇか!」
ネメシス「それにお前の依頼料の『魔界の平和』も届けないとだしな…もう準備は出来てる!」
レン「私も、覚悟は出来てる!」
ネム「スージーの為だもん!何が来たって狼狽えない!」
スージー「そのアクアって奴を倒す為だもの…覚悟の一つや二つ…どうって事ないわ。」
悪魔「いい目ね…じゃあ、始めるわよ」
そう言うと、時間の悪魔は詠唱を唱え、魔法陣を展開する。
魔法陣は悪魔を中心に展開される。スージー達は何かを察したのか、魔法陣の内側に収まるように中心近くへ寄る。
そして、悪魔が謎の詠唱を唱え終えると同時に魔法陣が強く光り始めた。
辺り一面が光で覆われ、前が見えない…




