第4話に使われている行動経済学の解説
編集ミスで第4話を一気に公開してしまいました。
ま、いっか。
行動経済学ノート
「アンカリング効果」
最初に見た数字(価値)が「錨」となり、その後の判断の基準になってしまう心理作用です。人間の脳には「数字や価格を単体で評価できず、比較対象があることで初めて価値を判断できる」という性質があり、この効果はその性質によって起こります。行動経済学の中でも、強い影響を持つ効果です。
今回の場合、文具棚に「100円の定番ノート」しかなかったとき、100円がすべての基準になっていました。そのため180円のノートは、「100円に比べて8割も高い贅沢品」と見なされていました。
「松竹梅の法則(極端の回避性)」
人間が極端な選択肢(一番高いものや一番安いもの)を避け、真ん中の選択肢を選びたがる性質のことです。
作中のうなぎ屋の例では、メニューに「松(3,000円)・竹(2,000円)・梅(1,200円)」があると、多くの人が真ん中の「竹」を選びます。ところが「松」がなくなって「竹・梅」の二択になると、今度は「梅」を選ぶようになります。
参考文献:
アンカリング効果
ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』
極端の回避性
ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』
松竹梅の法則は日本のマーケティングで使われている言葉で、行動経済学理論としては極端の回避性に該当します。
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