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異世界でギルド経営  作者: materialism
21/47

近衛兵長

近衛兵長に会いたいという俺の頼みを

頑なに拒否するメランさん。


「賞金稼ぎの表彰の話なら、私がしてあげるから、ね、ね。」


いつもはクールビューティなメランさんがここまで嫌がるのは

何なのだろう?


とりあえず教えてくれるというので、

話をしてもらうことにした。


まず、賞金首について。

犯罪者は本来は近衛兵もしくは警備兵が捕らえる。


ただ手が回り切らないこともあり、

軽微な犯罪の容疑者の逮捕は、

ギルドを通して民間に委託することがある。

それが賞金首である。


本来、近衛兵がやるべき仕事を代行して

やってもらっているという建前から

賞金首をたくさん捕まえた賞金稼ぎは、

近衛兵長から表彰されるようになったのだが、

今の近衛兵長になってからは表彰していないとのこと。


「なるほど。賞金稼ぎの延長で、ギルドの依頼を

たくさん達成した冒険者にも表彰してもらおうと

思ったが、無理かな?」

「うん。ムリムリ。ゼッタイ無理。」

俺の質問に、メランさんは嬉しそうに首を縦に振る。


「まあ、でも、賞金稼ぎへの表彰は復活させても良いだろう?」

「それも難しいわねえ・・・」


メランさんの目が泳いでいる。


やはり、これは何かあるなあ・・・

でも、ここまで嫌がっている女性に無理を頼むのもなあ・・・

と迷っていると、


「楽しそうな話をしているねえ。」

と、長身な男性がメランさんの手を握りながら話しかけてきた。


メランさんは握られた手を思いっきり振りほどいているが、

その男性は気にせず、こちらに向かって微笑した。


「君がギルドの立て直しをしているユーキ君だよね。」


「この人が近衛兵長よ。」

メランさんは心底嫌そうな声を出す。


ああ、セクハラが嫌だったのか。

この世界にはセクハラという概念が無いのかもしれないが。


メランさんから教わって大体の予備知識は得られたので、

メランさんは同席せずに、近衛兵長と俺で話し合いをすることにした。


一応、交渉の技術を駆使して、

いきなり要望をぶつけるのではなく

情報交換から始める。


まず、こちらからも情報提供を行う。

高額な依頼を受けるために冒険者の依頼達成の履歴管理を始めたこと、

賞金稼ぎについては、過去分も含めて、管理ができていること。


それに応じて、近衛兵長も話をしてくれた。


魔王討伐のために減ってしまった近衛兵を警備兵から充足していること、

そのため警備兵の数が不足して王都内の警備や

街道沿いの警備が手薄になってしまっていること、


そう言えば、マテウスさんが賞金首が増えていると言っていたが、

そういうことだったのか。

しかし、これは表彰復活以上のビッグチャンスだな。


「賞金稼ぎの履歴から、優秀な賞金稼ぎが選別できます。

優秀な賞金稼ぎであれば凶悪な犯罪者も捕まえられ、

そうすれば警備兵の負担軽減ができますよ。」


「そのかわり賞金を上げて欲しい、ということだね?」


俺は黙って頷いた。

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