その名はウタコ
ゼロはヒノモトに入った。入国許可はとり、無事に入国した。
ヒノモトはフェルアとはだいぶ文化が異なっておりこの国にしかない職業、サムライが多かった。
サムライの他にもゲイシャという職業も存在していた。ニンジャは少なからずだが存在していた。
ゼロは観光案内所の女性に声をかけられる。
「お客さんその格好では違和感ありありよ。
この服に着替えなさい!」
ゼロは和服になった。サムライの格好をしていた。
それに合わせ魔族殺しの形も日本刀になっていた。
「シルヴァ、お前はどこでそんな知識を得たんだ」
こうつぶやくゼロだが腹が減ったのか茶屋と書いてある食堂に入る。ゼロはお蕎麦と天丼セットを頼む。すると周りの客はいい顔をしてなかった。
(俺の事がよそ者だから嫌な目で見てるのか?)
ゼロは来たお蕎麦を美味しそうに食べる。その時客のひとりがちょっかいを出す。
「よそ者が呑気にそばなんて食べてんじゃねぇよ!」
「な! 別にいいじゃないか! 客なんだから!」
「うるせぇ。よそ者は大人しくケーキでも食ってろ!」
「このやろう! 黙ってれば!」
ゼロはカッとなり刀を構えようとする。すると別の客が立ち上がった。
「困るな。他のお客さんがいるのにそんなことされちゃ」
「なんだ、お前は! おれはヒノモトに要らねぇよそ者を追い出す慈善事業をしてるんだよ!」
「客がどうのこうのいい、イチャモンをつけ周りが迷惑するのは慈善事業と言えるのか?」
「うるせぇ、よそ者がいればそんなの許せるんだよ!」
すると店の店主が水をぶっかけた。
「お前なんて客じゃねえ! 迷惑だ!」
いちゃもんをつけた男は渋々店を出ていく。
ゼロは侍と思われる男性にお礼を言う。
「ありがとう。俺の名前はゼロ」
「私の名前はナガマサ。変装はしてるが、異国の物か?」
「そうだ。さっきのやつが言ったとおり俺はよそ者だ。あんたは平気なのか?」
「君がよそ者だろうか関係ない。君はどことなく私に似てるんだ」
「どういうことだ?」
ナガマサはゼロのことが気にいった様子だった。
ゼロは疑問に持ちつつナガマサの家に入る。
ゼロはそこにいる女性に驚く。
「ウタコ! なぜここにいる!」
「あらゼロさん。お久しぶりねぇ」
ウタコという女性は昔の日本の女性がよくするような日本髪で黒い着物を来ていた女性だった。
ナガマサはゼロのリアクションに驚く。
「知り合いか?」
「ああ、前に一緒に旅をしていた」
「そうだったのか。それならちょうどいい我が妻の友なら話が早い。ここで休むがいい」
「ありが……妻!」
ゼロは時間差で驚いた。
ゼロはウタコと二人きりになり彼女に話しかける。
「お前なにが目的だ。あの侍と本当は結婚してないだろ?」
「失礼なこといいますなぁ。私として女の幸せを求めてるもの。ナガマサ様を愛し彼に嫁いだのです。」
「ゼブブはどうした?」
ゼロのこの問いにさっきまで調子よく話していたウタコだが表情を変えた。
「その話は言わないでおくれ。思い出したくないのよ」
ゼロはウタコのことを配慮して何も言わなかった。その後ゼロはナガマサに呼ばれる。
「ゼロ、お前に頼みたいことがある」
「何だ?」
「一緒にヒデヨシを倒してくれ!」
「ヒデヨシ? この国の大名じゃないか」
「ヒデヨシはヒノモトをよくするため大名まで成り上がった男だ。だが彼のやり方は弱者を搾取してると聞く。問答無用で財産を取り上げ、いい女は連れ去って行く。俺はそれが許せない!
あいつのせいで俺の姉も……」
ゼロはナガマサの話を半信半疑で聞いていた。
ナガマサの恨みもわかるがヒデヨシをすぐ襲う理由は彼になかった。
すると幻影者として現れたクイナがゼロに何かを伝える。
「ゼロ様、ヒデヨシは私の故郷を滅ぼした方。あの男は信用できません。ナガマサ様の言うことも私情があるかもしれませんが彼の話に乗りませんか?」
ゼロはクイナの言葉にも悩んだ。するとウタコが言う。
「そういえばまたこないだ牡丹のような色の女サムライさんが城の中に連れ去られてたのをみかけたな」
「なんだって!」
ゼロは反応する。それがイスルギと確信したからだ。ナガマサもその女性には思い当たることがあった。そしてゼロはナガマサに声をかけた。
「もしかしたらその牡丹の色をした女性は俺の仲間かもしれない。それにナガマサが言う通りヒデヨシが本当にそういったやつなのか確かめに行こう」
「ありがとうゼロ」
ナガマサは感謝しゼロに同行する。
2人を見送るウタコ。そして、ウタコは彼らが居なくなった途端こういった。
「これで手筈どおりです事。あとはあの二人がヒデヨシ様と戦えるかそこがお楽しみと言ったとこね」




