の前で、凄まじいソニックウエーブの爆音を置
出兵兵士を送る歌(フェバリットソングの一つ)をBGMに読んで頂けると最高です。
目の前で、凄まじいソニックウエーブの爆音を置き去りにしながら、俺たちのいた生駒山地を超えて、数十機の機体が編隊を組んで奈良市の方に向かっている。
エンジン音がしない音速を超える戦闘機?! 飛行原理は不明だけど、あんなものが日ノ本の上空を飛び回り爆撃すれば、あっという間に日ノ本は火の海になる。
それに対抗するように、自衛隊機も飛びたち、対空砲や機関砲を装備した高機動車が駐屯地や基地から出動した。驚くべきことにあちこちから開戸兄の唄う軍歌が流れて出した。
どれだけ大音量なんだ。自衛隊駐屯地だけでなく公共建造物の警戒警報を発するスピーカーから一斉に軍歌が流れているのだ。もちろん、この自衛隊の機動車もだ。
日ノ本をドラゴンから守るため、「旭日菊花作戦」(軍歌から名付けられた作戦名であったが、偶然、金龍神の化身である日出ずる国とシュメール時代からのスメラミコトの象徴である菊花紋と重なっていた)が自衛隊上層部において計画立案されていた。
その計画の肝になるのが、味方を強化させ敵を弱体化させる軍歌の真偽であった。
その問題を解決したのか、花形さんをはじめとする函館テレビのあの番組を作ったスタッフたちだった。そのおかげで俺たちは自衛隊に連れられて大阪まで来られたわけだが……。
他国と同様、日ノ本も全国一斉にドラゴンに攻められる時が来るとの予測のもと「旭日菊花作戦」も大規模な陸海空全軍の編成で計画が練られたのだ。
そして、アヌンナキの国連における日ノ本総理大臣およびスメラギ一族への攻撃とともに、作戦開始が防衛大臣より発令されたのだ。
そして、各軍があわただしく準備する中、各軍部幕僚長を代表して陸軍幕僚長より訓示が薫陶された。
「日ノ本の興亡、この一戦に在り。鍛え抜かれた諸君らの力に一縷の憂もなし。攻めよ、只攻めよ。胸の徽章(この作戦のため、新たに自衛隊の徽章は旭日徽章と菊花紋に変更していた)に恥じぬ戦いを希望する」
薫陶が終わると同時に、あらゆるスピーカーから軍歌『出兵兵士を送る歌』とともに各部隊が発進したのだ。
退くことが不可の薫陶と、この軍歌を聞いて気合が入らない日ノ本男子がいるだろうか!!
その基地を飛び立った戦闘機や戦闘ヘリ、それに僅かに遅れて到着した高機動車は、威力の増した火器と機動力で、未来系飛行力を持つ敵機と渡り合い、連携しながら一機,二機と撃墜し戦果を挙げていくのだ。
さらに巨大母船に向かって、陸上輸送車や海上のイージス艦からトマホーク型ミサイルが発進される。迎撃するように放たれた光線から避けるように対大型戦艦用ミサイルがアクロバティックな動きで大型円盤に命中する。
そうなると煙を上げながら円盤が逃げるように上昇していく。そして、ミサイルと巨大円盤の間に入ってくるのはドラゴンや無人H翼型小型戦闘機だ。
アヌンナキにとってはペットとおもちゃを盾代わりにすることなど、大したことではないのだろうが、未来型戦闘機やドラゴンが特攻してくるのは、性能で劣る日ノ本の兵器では分が悪い。
低空飛行で、高機動車や戦車の援護を受けながら迎撃することで、何とか戦況の均衡を保つ。やがて、敵味方双方に甚大な被害を出しながら、大型円盤は撤退していった。
俺たちはそんな状況をテレビモニターや無線でこれらの攻防を見ながら八尾駐屯地に向かっていた。
この様子だと神戸の六甲には辿り着けにないだろう。テレビでは厳戒態勢で家から出ないように指導していても、道は逃げまどう車で大渋滞だ。目の前で爆発音や閃光に生きた心地もしないだろう。
俺たちは、八尾駐屯地まで戻るとヘリコブターに乗り換え六甲の速佐須良神社に向かう。
そんな時、駐屯地で耳にした事件……、皇居が燃えている……らしい。
それはまずくないか? 某アニメでも皇居の炎上シーンは許可がでなかったらしい。
話しを聞くと、次期スメラミコトである皇嗣様は、軍歌の大音量に大変ご立腹なされ、軍国主義を彷彿させる放送を直ちにやめさせた。まあ、これ以上の悪評や立場が悪くなれば、自分の即位に泥が付くとでも考えたのだろうが……。
この人、娘の事件から民事や政治に口出し放題だな。本来は政治に口出しをするのはご法度のはずだ。
東京都庁上の巨大円盤型空母から光の束が発射され、東京都庁周辺半径1キロが瓦礫の更地に変わり、円盤型空母から飛び立ったドラゴンや戦闘機それに爆撃機は東京の主要地を襲った。国会議事堂に霞が関そして、その一部は皇居にも攻撃を仕掛けた。
皇居上空では「金の採掘はどうしただとか、裏切り者には死を!!」だとかアヌンナキ自身が現われて我鳴り立ててらしい。俺たちはその云っている意味は分かるが、当事者であるスメラギ一族の子孫たちは、何を云っているのか分からないだろうな。
宇宙一最悪なヤクザにカチコミを掛けられた気分だろう。スメラギ一族は秘密裏に皇居の外に脱出したらしい。
まさかの皇居への攻撃。アンタッチャブルだと信じていたスメラギ一族。皇居は平和ボケした日ノ本の象徴だったようだ。平和、平和と口先だけで声高に叫べば、何の努力をしなくても、周りがお膳立てしてくれる。先の世界大戦で一億総国民を地獄へと導いた最高責任者の孫は忖度生活に胡坐をかいて、覚悟も責任感もなく逃げ出した。
その後、皇居も攻撃を受け続け炎上した。軍歌を流すことができず、皇居を護衛する市ヶ谷駐屯地自衛隊は圧倒的な力の前に全滅した。
こんな感じで、日ノ本での戦闘は、東京皇居攻防戦以外は、自衛隊の鍛えぬかれた戦闘力と精神力そして軍歌の後押しで、一気に押し返し、日ノ本の上空から巨大空母円盤を成層圏まで撤退させたのだ。
この作品は、実は皇室の娘の結婚騒ぎの時に構想を得たんです。祖父が東シナ海で戦死した身としては、誰のおかげで今の地位を得ているんだと……、国民と共に在り、歴史的背景に見合った行動と威厳を保ってもらいたいものですが……。
この後の展開では皇室(A家を除いて)に一働きしてもらう予定でので決して皇室批判ではありません。




