プロローグ8 不審者、仲間達に状況報告を行う
もがく不審者の事を助けた仲間達が、不審者にどうしてまだこんな所にいるのか? と尋ねていく。
するとこの質問に答える代わりに、最初の不審者が状況の報告を始めていった。
「……ぷはあっ!! ……いやあ、助かったぜ、お前ら!」
「……そりゃどうも……」
「それよりお前、買い出しはどうしたんだよ?」
「買い出しだぁ? 今はそんな事どうでもいい!」
「ああ!? どうでもいいだと!?」
「ふざけんな! 元はと言えばお前が賭けで負けたのが悪いんだろうが! それをどうでもいいって言ったか!?」
「ああ! その話をするから少し黙れ!」
「ぬ……」
「……何があったんだよ?」
「……あのチビが見えるか?」
「あ? ふざけんなよ、見えるに決まってんだろ!?」
「あのチビに、俺は二回も湖にぶち込まれる事になったんだよ!」
「……はあ?」
「……あの、ちびっ子に……?」
最初の不審者の話を聞いた仲間達が、視線を瑠璃に向けていく。
そんな仲間達を見返していった瑠璃の説明を、最初の不審者が仲間達にし始めていった。
「ただのチビスケの獣人だと思わない方が良いぜ。あのチビスケ、チビスケとは思えねぇ強さをしていやがる」
「……とんでもない強さ、だと……?」
「ああ。火を自由に使って攻撃してきやがるんだ」
「……火を、自由に……」
「ああ。だから俺は湖に逃げたんだよ」
「……それが、お前が湖に入っていた理由か……」
「おう!」
「……なんで偉そうなんだよ……」
「うるせえや!!」
仲間達に話を聞かせた最初の不審者は、仲間達の反応を見た後で自慢気にふんぞり返っていく。
そんな不審者の態度にツッコミを入れた仲間達が瑠璃を睨みながら、どうしてこんな所にいるのか? と聞いてきた。
「……ふぅ……さて次はてめえだ、チビ」
「……」
「なんでてめえみてえなチビがこんな山ん中にいるんだよ?」
「ああそうだ。チビはおうちでママのおっぱいでも吸ってな!」
「ぎゃはははは!」
「ぎゃははは!!」
「……ここには、気付いたらいたからどうしてここにいるかは良くわからない」
「ぎゃはは……あ? よく、わからん……?」
「はい」
「……それじゃあ、なんでコイツを湖にぶち込むなんて事をしたんだよ?」
最初の質問に答えていった瑠璃に対して、返答の意味が良くわからず首を傾げていった仲間達。
しかしとりあえず質問には答えてきたという事で、仲間達は次の質問を瑠璃にぶつけてくる。
この質問にも、瑠璃は正直に答えていく。
「それは、その人が堀田さんに乱暴をしていたからです」
「……あ? 堀田さん……?」
「あの人です。あれが堀田さんです」
自身の返答を聞いて困惑している不審者の仲間達の姿を見た瑠璃は、堀田を指差しながらあの人が堀田だと話していった。
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