プロローグ2 研究者と、倒れている人物
倒れている人物に近付いていった研究者は、その人物に近付いた事で普通の人間ではない事に気付く。
その普通の人間との違いを研究者は口に出していった。
「……む? 耳が……人間のものと、動物のものの二つある……それに、尻尾も生えている……という事はこの……子供、か……? は、人間と獣人の混血児、という事になるな……」
倒れている人物は人間と獣人の混血児だった。
その事を口に出しながら人間と獣人の混血児、半獣人の子供? を観察していた研究者だったが、道のど真ん中でいつまでもこうしている事は出来ないと判断して、半獣人の子供を自身の車に乗せると、そのまま自身の目的地に向けて車を発車させる。
そうして目的地に向けて車を走らせる研究者が、子供の状態を口に出しながらこれからの展開に思いを巡らせていく。
「……思わず乗せてしまったが……これは、下手をすれば子供の誘拐事件として取り扱われる事案になってしまうな……もしもそうなってしまった場合は、市長達に頼むしか、ないのか……? だがしかし、退職直後に市長達へ迷惑を掛けてしまうのは如何なものか……」
「……」
「……しかしこの子は……気絶しているのか、寝ているのかはわからんが、目を覚ます気配が無いな……」
「……」
「ふむぅ……む、到着したか」
半獣人の子供の状態を気にしながら車を走らせていた研究者が、遂に目的地に到着する。
そこで研究者は車を降りると、周囲を見渡して何か異変が起きていないかを確認していった。
そうして周囲を見渡した研究者は、以前ここに来てこの周辺の状況を確認していた時との違いを話していく。
「……ふむぅ、以前ここへ来た時に止めていたボートがなくなっている……何故だ? む?」
「……!」
「……!」
「……あれは……あの物音は……人の声、か……? しかし、どうしてここで……?」
「……!」
「……!」
周囲の状況を観察していた研究者が、自身の終の棲家と決めた山中にある湖の中央の小島へ向かう為のボートが無くなっている事に首を傾げる。
そうして更に周囲の状況を観察していると、どこからか人の声らしい物音が複数聞こえてきた。
この状況になって研究者は、自身の終の棲家の付近に不審者の集団が暮らしている可能性を考え、今の状況にどう対処していくかを考える為、車に戻っていく事にする。
「……まだよくわからんが、何か良くない事が起きているのは確定したかもしれん……これは、一度車に戻るか……」
「……!」
「……!」
自身の車に戻っていく研究者の背後で、まだまだ複数の人の音声が聞こえていた。
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