プロローグ11 不審者達、逃走していく
瑠璃と堀田が自分達を逃がしてくれると言ってくれた事で、不審者達は笑顔を見せていく。
しかしそれもたったの数秒間の出来事で、その数秒後には不審者達は不機嫌な表情で捨て台詞を吐きながら逃げ出していった。
「よっしゃ! お前達、帰るぞ!」
「命令してんじゃねえよ! でも、そうだな! 帰るぞ!」
「ああ! ……おいガキ、じじい!」
「なんでしょうか?」
「……なんだ?」
「今回はこのまま黙って帰ってやるけどなぁ、次はこうはいかねえからな!」
「てめえら、覚えてろよ!」
「じゃあな! 次はこっちがてめえらをボコボコにしてやるからな!」
「……嫌な事を言って逃げていきますねぇ……」
「……あやつら、全然懲りておらんな……」
不審者達の捨て台詞を聞いた瑠璃と堀田は、盛大な溜め息を吐きながら捨て台詞を聞いた感想を口にする。
そうして再び二人同時に大きな溜め息を吐いていくと、堀田が瑠璃に湖の家に行こうと声を掛けていった。
「……はあぁ……」
「……はあぁ……」
「……ふう……さて、瑠璃よ」
「……はい? どうしたんですか、堀田さん?」
「うむ、不審者達もいなくなった事だし、そろそろ家に行ってみないか? と思ってな」
「……え? 私も行って良いんですか?」
堀田から声を掛けられた瑠璃は、目を丸くしながら自分も堀田の家に行って良いのか? と聞き返していく。
そんな瑠璃の言葉に堀田は笑いながら、瑠璃は命の恩人だから遠慮する事は無い、むしろ大歓迎する、と答えていった。
この堀田の返答を聞いた瑠璃は少し考えた後、満面の笑顔でよろしくお願いします、と答えていったのである。
「もちろんだ。瑠璃はわしの命の恩人なのだからな! まあそれでも、瑠璃にどこか行くあてがあり、今から急いでそこに向かう、というなら無理に引き留めはしないが……な……」
「……行くあては、ありません……」
「……そうか……それなら尚更……」
「……でも、本当に大丈夫なんですか……?」
「ああ、大丈夫だ。瑠璃なら大歓迎だよ」
「……それなら、わかりました! よろしくお願いします、堀田さん!」
「うむ、よろしくな、瑠璃」
瑠璃が自身の家に来ると答えてくると、堀田は嬉しそうに歓迎していく。
そうして二人はボートに乗ると、湖にある小島の家に向かっていった。
「あれが堀田さんの家ですよね。なんか、思っていたより小さい感じが……」
「まあ、湖の小島の家だからな。ふふふ」
「……うん? 堀田さん? どうしました?」
「いや、何でもない。ふふふ」
「……はあ?」
自身の家を見た瑠璃の反応に、堀田は意味深な笑いを見せていく。
それに瑠璃が首を傾げていると、ボートが小島に到着していった。
これで連続投稿は終わりになります。
明日からはまたいつも通りの投稿になります。
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