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神葬戦争  作者: 水煮込み
8/11

勝った日の晩飯

 

 午後六時四十分。

 ジャポネ無宗教軍、第七駐屯基地。

 食堂の前に、長蛇の列ができていた。


「……おい」


 黒瀬迅は、食堂の入り口に貼られた献立表を見つめていた。

「……ラフ」

「ラフバだ」

「俺、目ぇ悪くなったかもしれん」

「奇遇だな。俺もだ」


 二人は並んで、献立表を凝視する。

 そこには、大きな文字でこう書かれていた。


 本日の夕食

 白米・野菜スープ・牛肉の煮込み


「…………」


 迅が口を開いた。

「……牛肉?」


 ラフバが頷いた。

「……牛肉だな」

「……本物?」

「……たぶん」


 迅はゆっくりと振り返った。

「……おい、アギ」


 少し後ろで軍用端末を操作していたアギ・ハワーが顔を上げる。

「何ですか?」


 迅は献立表を指差した。

「……肉がある」


 アギは首を傾げた。

「そうですね」

「……牛肉だぞ?」

「見れば分かります」

「……食っていいの?」


 アギは数秒黙った。

「……食堂ですからね?」


 迅はラフバを見た。

 ラフバも迅を見た。


 そして。


「「よっしゃぁぁぁぁ!!」」


 二人の叫び声が、食堂前に響き渡った。


 周囲の兵士たちが一斉に振り返る。

「うるせぇぞ、黒瀬!」

「エラーも静かにしろ!」

「まだ食ってねぇだろ!」


 迅は笑った。

「ははっ! 肉だぞ、肉!」


 ラフバも笑った。

「今日は祭りだ!!」


 アギは額を押さえた。

「……お願いですから、普通に並んでください」


 しかし、二人は聞いていなかった。

 迅が腕を組む。

「……なあ、ラフ」

「ラフバだ」

「どっちが多く食えるか勝負しようぜ」


 ラフバの目が輝いた。

「……いいな!」


 アギは即座に言った。

「駄目です」

「「なんで!?」」

「全員分の食事には限りがあります!」


 迅は不満そうに口を尖らせた。

「……じゃあ、どっちが早く食えるか」

「それも駄目です!」


 ラフバが笑った。

「ははっ! じゃあ、どっちが美味そうに食えるか!」


 アギは数秒考えた。

「…………」


 そして。

「……それなら、まあ」


 迅とラフバが拳を握った。

「「よっしゃ!!」」


 アギは小さくため息をついた。

「……何を競っているんでしょう、この人たちは」


 午後七時。

 第七駐屯基地、第一食堂。


「……うっま!!」


 迅が叫んだ。

 口いっぱいに牛肉を頬張っている。

「……何だこれ!」


 ラフバも笑った。

「ははっ! 最高じゃねぇか!」


 アギは静かにスプーンを置いた。

「……確かに、美味しいですね」


 いつもの薄いスープ。

 いつもの硬いパン。

 いつもの正体不明の煮込み。

 それらとは、明らかに違っていた。


 肉が柔らかい。

 味が濃い。

 何より、ちゃんと肉の味がする。

 迅は感動したように呟いた。


「……俺、軍に入ってよかった」


 アギが振り返る。

「……今さらですか?」

「だって肉出るじゃん」

「毎日ではありませんよ」

「……え?」


 迅の動きが止まった。

 アギは続けた。

「今日は特別です」

「…………」


 迅は皿を見た。


 そして。


「……じゃあ、次はいつ?」

「分かりません」

「…………」


 迅はゆっくりとスプーンを置いた。

「……ラフ」

「ラフバだ」

「俺ら、もっと勝とうぜ」


 ラフバは笑った。

「当たり前だろ!」


 アギは即座に言った。

「食事のために戦果を求めないでください!」


 そのとき。

「……おいおい」


 背後から、呆れた声がした。

 振り返ると、宮田が立っていた。

 手には食事の載ったトレー。

「お前ら、相変わらずだな」


 迅が手を上げた。

「おっす、宮田さん!」


 ラフバも笑った。

「肉、うめぇぞ!」

「知ってるよ」


 宮田は三人の隣に座った。

「……まったく。お前らのおかげで、こっちまでいい飯にありつけた」


 迅は笑った。

「感謝しろよ!」

「はいはい」


 宮田はスープを飲んだ。

 そして。


「……まあ、でも」


 少しだけ真面目な表情になる。

「今回の戦果は、結構でかいぞ」


 アギが顔を上げた。

「……そうなんですか?」

「ああ」


 宮田は頷いた。

「アリス教軍の機械兵三体を、未覚醒者三人で撃破したんだ」


 迅が笑った。

「すげぇだろ!」

「……しかも、こっちの損害はほぼなし」


 宮田は続けた。

「無宗教軍じゃ、そうそう聞かねぇ戦果だ」


 ラフバが拳を握った。

「ははっ! 当然だ!」


 アギは静かに言った。

「……でも、相手は量産型の機械兵です」


 宮田は頷いた。

「そうだな」

「超越者には、まだ勝てません」

「……ああ」


 アギはスプーンを置いた。

「だから、もっと強くならないと」


 迅はアギを見た。

 ラフバも顔を上げる。

 数秒の沈黙。


 そして。


 迅が笑った。

「……だな」


 ラフバも笑った。

「次は、あのおっさんに勝つ!」


 宮田は首を傾げた。

「……あのおっさん?」


 迅は笑った。

「重力の奴!」


 宮田の表情が変わった。

「……お前ら」


 少しだけ声を落とす。

「……あいつには、まだ近づくなよ」


 迅が首を傾げた。

「……なんで?」


 宮田は静かに答えた。

「……超越者は、別格だからだ」


 迅は少し黙った。


 そして。


「……分かってるって」


 笑った。

「だから、強くなるんだろ」


 宮田は迅を見た。


 そして、小さく笑った。

「……そうか」


 スプーンを手に取る。

「……なら、頑張れよ」


 迅は頷いた。

「おう!」


 そのとき。


 食堂の奥から、別の兵士たちの声が聞こえてきた。

「……おい、聞いたか?」

「何を?」

「今度、三軍合同演習があるらしいぞ」


 迅の耳が動いた。

「……ん?」


 兵士たちは話を続けていた。

「キリスト教軍と仏教軍、それからうちの無宗教軍だってよ」

「マジかよ」

「まだ噂だけどな」

「へぇ……」


 迅はラフバを見た。

 ラフバも迅を見た。


 そして。


「……おい」


 迅が口を開いた。

「……ラフ」

「ラフバだ」

「合同演習って、何?」

「知らね!」


 アギはため息をついた。

「……そこからですか」


「……合同演習というのは」


 アギは食堂のテーブルに端末を置いた。

「複数の軍が協力して行う、大規模な訓練のことです」


 迅は首を傾げた。

「……つまり?」

「他の軍と一緒に訓練をするんです」


 ラフバが身を乗り出した。

「……ってことは!」


 アギは頷いた。

「……はい」


 ラフバは笑った。

「キリスト教軍の強ぇ奴らと戦えるってことか!?」


 迅も笑った。

「仏教軍もいるんだろ!?」


 アギは額を押さえた。

「……演習の内容によります!」


 しかし、二人は既に盛り上がっていた。

「おい、迅!」

「何だよ!」

「キリスト教軍には、めちゃくちゃ強ぇ奴らがいるぞ!」


 迅は笑った。

「へぇ! 楽しみじゃん!」

「俺が全部倒す!」

「いや、俺だろ!」

「俺だ!」

「俺!」


 アギは深くため息をついた。

「……だから、演習は戦争ではありません!」


 宮田は苦笑した。

「まあ、こいつらならそうなるわな」


 アギは宮田を見た。

「……宮田さんまで」


 宮田は肩をすくめた。

「でも、まだ正式発表じゃないぞ」


 迅が顔を上げた。

「……そうなの?」

「ああ。噂だ」


 ラフバは不満そうだった。

「……なんだよ」


 宮田は続けた。

「三軍合同演習なんて、そう簡単に決まるもんじゃねぇ」


 アギは頷いた。

「そうですね」


 キリスト教軍。

 仏教軍。

 無宗教軍。


 三つの勢力は、同じアリス教軍を警戒している。

 しかし、だからといって完全に協力関係にあるわけではない。


 宗教も違う。

 政治も違う。

 軍の規模も、考え方も違う。


 それでも。


「……まあ」


 宮田は笑った。

「本当に開催されるなら、面白いことになるかもな」


 迅はにやりと笑った。

「……だな」


 ラフバも笑った。

「……楽しみだぜ」


 アギは小さく微笑んだ。

「……まずは、正式発表を待ちましょう」


 迅は肉を一口食べた。


 そして。


「……なあ」


 アギが顔を上げる。

「何ですか?」


 迅は笑った。

「……合同演習で勝ったら、また肉出るかな」

「…………」


 アギは数秒黙った。


 そして。


「……知りません」


 迅はラフバを見た。

 ラフバも迅を見た。

「……勝つしかねぇな」

「……ああ」


 アギは頭を抱えた。

「……もう、好きにしてください」



 午後八時二十分。

 第七駐屯基地、整備棟。

「……アギちゃん、ちょっといいか?」


 宮田が声をかけた。

 アギは振り返った。

「……はい?」


 宮田は端末を見せた。

「今日回収した機械兵の記録なんだけどな」


 アギの表情が変わった。

「……何か分かりましたか?」

「ああ」


 宮田は頷いた。

「……ちょっと妙なんだ」


 二人は整備室へ入った。

 そこには、今日撃破した三体の機械兵が並べられていた。


 AAR-17《巡礼者》。


 黒い装甲は損傷している。

 しかし、内部の記録装置は無事だった。

 整備兵が一人、端末を操作している。


「……これを見てくれ」


 画面に、戦闘記録が表示された。

『作戦開始』

『対象区域進入』

『敵性部隊確認』

『交戦許可』


 アギは頷いた。

「……通常の戦闘記録ですね」


 整備兵は首を振った。

「……問題は、この先です」


 画面が切り替わる。

『戦闘継続』

『敵性部隊戦闘能力測定』

『記録送信』


 アギの目が細くなった。

「……戦闘能力測定?」


 宮田は頷いた。

「そうなんだ」


 アギは画面を見つめた。

「……つまり」


 静かに呟く。

「……この機械兵たちは、私たちを倒すことだけが目的ではなかった?」


 整備兵は頷いた。

「可能性はある」


 アギは少し考えた。

「……誰かが、戦闘記録を集めている」


 宮田は腕を組んだ。

「……そういうことになるな」


 アギは画面を見た。

 そこには、三人の戦闘映像が残っていた。

 迅の速度。

 ラフバの力。

 アギの技術。


 全てが記録されている。

「…………」


 アギは静かに呟いた。

「……嫌な感じがしますね」


 宮田も頷いた。

「……ああ」


 整備室に、静寂が流れた。


 そのとき。


「……おーい!」


 扉の向こうから、迅の声がした。

 アギが振り返る。

「……迅?」


 迅が顔を出した。

「何してんの?」

「……ちょっと調査を」


 迅は首を傾げた。

「……ふーん」


 そして。


「……なあ、アギ」

「何ですか?」


 迅は笑った。

「……肉、余ってたぞ」

「…………」


 アギは数秒黙った。

「……それで?」


 迅はにやりと笑った。

「……食う?」


 アギは小さくため息をついた。

「……あなたは、本当に……」


 しかし。


 少しだけ笑った。

「……いただきます」


 迅は笑った。

「おう!」


 アギは端末を閉じた。

 不穏な記録。

 アリス教軍の意図。

 気になることは、いくつもある。


 しかし。


 今は。

 少しだけ、勝利を喜んでもいいだろう。

 アギはそう思った。



 翌日。

 午前十時。

 ジャポネ北部、旧研究施設跡。


「……師匠ー!」


 迅の声が響いた。


「来たぞー!」


 建物の奥。

 ロージャは将棋盤の前に座っていた。

「……ふむ」

 顔を上げる。

「……来たか、馬鹿弟子」


 迅は笑った。

「おう!」


 その後ろから、ラフバとアギが姿を現した。

 ロージャは三人を見た。

「……今日は、随分と機嫌が良いの」


 迅は胸を張った。

「……聞いてくれよ!」

「何じゃ?」


 迅は笑った。

「……勝った!」


 ロージャは首を傾げた。

「……何にじゃ?」

「アリス教軍!」


 ロージャは静かに頷いた。

「……ほう」


 ラフバが拳を握った。

「機械兵三体だ!」


 アギも微笑んだ。

「……三人で協力して、撃破しました」


 ロージャは少し黙った。


 そして。


「……そうか」


 小さく頷いた。


「……よくやったの」


 迅は笑った。

「……だろ!?」


 ラフバも笑った。

「次はもっと強ぇ奴だ!」


 ロージャは静かに言った。

「……調子に乗るでないぞ」

「「えー!」」


 アギは小さく笑った。

「……私も、そう思います」


 ロージャは将棋盤を片づけた。

「……では」


 三人を見る。

「今日の宿題じゃ」


 迅が顔をしかめた。

「……またかよ」

「当たり前じゃ」


 ラフバは笑った。

「いいぜ! やってやる!」


 アギも頷いた。

「よろしくお願いします」


 ロージャは立ち上がった。

「……今日は、少し趣向を変えよう」


 迅が首を傾げた。

「……趣向?」


 ロージャは小さく微笑んだ。

「……三人で、わしを倒してみるがよい」

「…………」


 迅が固まった。

 ラフバも固まった。

 アギも目を細めた。


「……倒す?」


 迅が尋ねた。

 ロージャは頷いた。

「そうじゃ」


 ラフバが笑った。

「……ははっ!」


 拳を握る。

「……面白ぇじゃねぇか!」


 迅も笑った。

「……師匠、後悔すんなよ!」


 アギは静かに構えた。

「……では、遠慮なく」


 ロージャは腕を組んだ。

「……うむ」


 そして。


「……かかって来るがよい」

 三人が動いた。


 迅が右へ。

 ラフバが左へ。

 アギが正面。

 三方向からの同時攻撃。


 しかし。


「……甘いの」

 ロージャが一歩踏み出した。

 次の瞬間。


 ドンッ!!


 迅が地面に転がった。

「……っだぁ!!」


 ラフバの拳が空を切った。

「……くそっ!」


 アギの足元が崩れた。

「……っ!?」


 三人が、ほぼ同時に倒れた。

 ロージャは静かに立っていた。

「……ふむ」


 そして。


「……まだまだじゃの」


 迅は笑った。

「……ははっ!」


 ラフバも笑った。

「……最高じゃねぇか!」


 アギは小さく微笑んだ。

「……本当に、強いですね」


 ロージャは頷いた。

「……うむ」


 迅は立ち上がった。

 拳を握る。

「……もう一回!」


 ラフバも笑った。

「俺もだ!」


 アギは頷いた。

「……私もお願いします」


 ロージャは小さく微笑んだ。

「……よかろう」


 そして。

「……何度でも、かかって来るがよい」



 同日。

 アリス領、東部軍管区。

 巨大な軍事施設の会議室。

 白い軍服を着た男が、立体映像を眺めていた。

 そこには、三体の機械兵が撃破される映像が映し出されている。


「……なるほど」


 男は静かに呟いた。

 背後から、士官が声をかけた。


「……いかがですか?」


 男は振り返らずに答えた。

「……予想以上だ」

「……予想以上?」

「この三人だ」


 映像が拡大される。

 迅。

 ラフバ。

 アギ。


「……未覚醒でありながら、三体の機械兵を短時間で撃破した」


 士官は頷いた。

「……確かに、優秀です」


 男は続けた。

「しかも、前回より連携が良くなっている」

「…………」

「……面白い」


 士官は少し考えた。

「……次は、どうしますか?」


 男は静かに答えた。

「……監視を続けろ」

「……排除は?」

「まだ早い」


 男は映像を閉じた。

「……もう少し、成長を見たい」


 士官は眉をひそめた。

「……なぜですか?」


 男は少し笑った。

「……強い敵ほど、価値がある」

「…………」

「そして」


 男は窓の外を見た。

 巨大なアリス教軍基地。

 無数の機械兵。

 白い旗。

 女神アリスの紋章。


「……いずれ、必要になるかもしれない」


 士官は黙っていた。

 男は静かに呟いた。

「……その時が来るまで」


 会議室に、静寂が流れた。



 夕暮れ。

 旧研究施設跡。


「……はぁ……はぁ……」


 迅は地面に座り込んでいた。

 ラフバも隣で寝転がっている。

 アギは少し離れた場所で、静かに息を整えていた。

 三人とも、疲れ果てていた。


 そして。


 ロージャは、何事もなかったかのように将棋盤を並べていた。


「……なあ、師匠」

 迅が口を開いた。


「……何じゃ?」

「……お前、強すぎね?」


 ロージャは小さく頷いた。

「……そうかの」


 ラフバが笑った。

「ははっ! 次は絶対勝つ!」


 アギも微笑んだ。

「……私も、もっと頑張らないといけませんね」


 ロージャは三人を見た。


 そして。


「……うむ」


 静かに言った。

「……よく頑張ったの」


 迅は笑った。

「……だろ?」


 ロージャは小さく頷いた。

「……今日は、ここまでじゃ」


 迅が目を輝かせた。

「……マジ!?」

「そうじゃ」


 ラフバも笑った。

「よっしゃ!」


 アギは小さく息を吐いた。

「……助かります」


 ロージャは将棋盤を片づけた。

「……では、帰るがよい」


 迅は立ち上がった。

「……なあ、師匠」

「何じゃ?」


 迅は笑った。

「……今日も楽しかったわ」


 ロージャは少し黙った。


 そして。


「……そうか」


 小さく微笑んだ。

「……それは良かったの」


 迅は手を振った。

「じゃ、また明日!」


 ラフバも笑った。

「次は勝つからな!」


 アギは軽く頭を下げた。

「ありがとうございました」


 ロージャは頷いた。

「……うむ」


 そして。

「……迅」


 迅が振り返る。

「ん?」


 ロージャは静かに言った。

「風呂に入れよ」


 迅は笑った。

「分かってる!」

「歯も磨け」

「はいはい!」

「宿題も忘れるでないぞ」

「……それは考える」


 ロージャは目を細めた。

「……馬鹿弟子」


 迅は笑った。

「ははっ!」


 三人は、廃墟を後にした。

 夕日が、旧研究施設を赤く染める。

 ロージャは、その背中を静かに見つめていた。


 そして。


「……ふむ」

 小さく呟いた。

「……賑やかじゃの」

 将棋盤に視線を落とす。


 ぱちん。


 駒を一つ動かした。

「……悪くない」


 その声は、誰にも届かなかった。



次回予告


三軍合同演習の噂が、基地内で徐々に広まり始める。


迅とラフバは、まだ見ぬ強敵との戦いに胸を躍らせる。


一方、アギは三軍の関係性や政治的な事情を調べ始めていた。


そんな中、無宗教軍に一つの知らせが届く。


まだ正式発表ではない。


しかし、世界の勢力図を少しだけ変えるかもしれない、大きな動きが始まろうとしていた。

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